ディーン・オーニッシュは大学教授であり、予防学のエキスパートです。彼がTEDの場で語ったのは、現在世界中で広がっている食生活や生活習慣のスタイルと、流行している病気との関係です。
病気になるのはまだまだだと侮っていてはいけません。彼が言うには、私たちの食生活のせいで若者の寿命はどんどん短くなってきており、私たちの世代から食生活、生活習慣、そして病気について考える必要があるのだそうです。
特に、流行病である心臓病、糖尿病、そして高血圧。 予防学のエキスパートである彼から見ると、これらの症状を持つ95%の人々に関しては予防が可能なのだとか。
しかも、その方法は食生活と生活習慣を変えるだけ。こんなに簡単な方法で防げる病気が流行している今の世界では、一体何が起こっているのでしょうか。
彼がいわく、「病気の国際化」が進んでいるから。
かつてアジアで最低水準だった心臓病や糖尿病、肥満などの症状が今ではアジアでも高い水準になっています。さらに、アフリカでも以前では珍しかった心臓病疾患も高い水準にのぼっています。
これはアメリカの食生活や生活習慣がアジアを含む世界中に広がり、アメリカ人のような食生活や生活を送っていることが原因なのだそう。
特に心臓血管疾患が死因で亡くなる人はとても多く、他の原因で亡くなる人の合計数よりも圧倒的に多いのだと言います。しかし、この病気は予防することが出来るのです。
彼を含む研究チームの研究によって、前立腺がんの進行は食生活や生活習慣を変えるだけで防ぐことができるということも明らかになったのだそうです。
更に、いま世界中では肥満体型が多くなってきています。今では世界で成人の3分の2、子どもでも約15%が肥満だという事が分かっています。そして、肥満である人口の増加と並行して、糖尿病にかかる患者の数も年々増え続けてきているのだそうです。
そしてこれもまた、食生活や生活習慣を改善するだけで予防できてしまうことなのです。
このように、今世界で流行している病気や、これから流行するであろう病気は食生活や生活習慣の改善で予防することができることが分かりました。では、どのように改善していけばよいのでしょうか。
その答えはアジアにありました。 彼によると、アジアの食が、私たちの死因に多い心臓病やがんを治す可能性を秘めているのだと言います。
アジアの人々が急にこういった病気にかかりやすくなったのは、アジアの食よりも、入ってくる欧米の食事に慣れてきているからだと。
それが分かった今、彼はマクドナルドやペプシなどと協力して、健康的な食べ物を面白く、現代的にする方法を考えているのだとか。
その結果生まれたものの一つに、マクドナルドで売られているアジア風サラダがあります。こういった身近なところから変えていくという事がまた大切なのだと思います。
これが実現していくと、今このような病気に使われている資金を本当に薬や資金が必要な病気にまわすことができます。予防できるものは自分で予防することが大切で、それは私たちにも無縁な事ではありません。今のうちから考えていくことが重要だと分かりました。
・The killer American diet that's sweeping the planet By Dean Ornish 「病原的食生活」 By ディーン・オーニッシュ
海外ドラマ・映画に影響されて15歳でアメリカ留学へ。現在大学では海外から来た生徒と一緒に授業を全て英語で受けています。最近はイベントで通訳をしたり、韓国語を勉強したりと忙しい日々を送っています!主に海外の記事を参考にオリジナル記事を作成していきたいと思います!