突然ですが、皆さん、頭を使っていますか?
選挙に、です。巷ではビジネスや就活において、意思決定論だの戦略的思考だの言われていますが、選挙での投票だって意思決定の一つですよね。
どうせなら戦略的に取り組んだ方が面白いですし、何を期待してどこに投票するのかをリアルに意識できないものか、と考えたのがこの記事です。
前回の弊団体記事では、かなり数字を使って選挙の話をしましたが、今回は、独断と偏見で投票の仕方を分類し、3グループ、7パターンご紹介します。
4月の統一地方選はどのパターンでいきますか?
戦略、とまでは言えませんが、これも一つの打ち手であることに間違いはありません。
1.とりあえずしがらみ型
なんだかよく分からないけど、親に言われたし…あの人に道路作ってもらったし…ってのがこのタイプ。
公式・非公式に「組織」がおすすめする投票先に、文字通り「なんとなく」投票する方法です。おすすめの際には、法的にグレーなプレゼントがつくこともあります。本来選挙は秘密投票ですから、おすすめされていない人に投票しても誰にも分らないのですが、几帳面な人は義理を果たそうとするようです。
ここでいう「組織」は、宗教団体にとどまらず、医師などの専門的な専門職組合や職場、近所の自治会などが有り得ます。
2.とりあえずファン型
個人の嗜好で政党なり候補者個人に投票するのがこちら。
なんだかよく分からないけど、あの候補者道で会ったら格好よかったし、握手もしてくれた!彼になら、今の日本を支えてもらいたい!
…というように、政治家のオーラや親密性に基づいて票が動くことになります。美形や近所づきあいが長く、マメな人が有利になる傾向があるでしょう。
選挙っていうとフラットな仕組みに聞こえますが、制度によって結果の表れ方が大きく変わるんです。
ここで一つ意識して頂きたいのは、日本のよくある小選挙区制と比例代表制は、本来結果の現れ方がぜんっぜん違う仕組みだということです。
衆議院選の小選挙区比例代表並立制なんて、実は「カレー(小選挙区制)も焼きそば(比例代表制)も食べたいな~え~ぃカレーそばだ☆」と作られた、どろどろのルーがかかったソース焼きそばみたいな制度です。
そんな仕組みではありますが、自分の一票に少しでも大きな意味を持たせてみましょう。
目的意識を持てるストラテジックな投票を、代表的な小選挙区制と比例代表制に絞って2つずつ紹介します。・小選挙区制~敗者はただ去れ!与えられた座はただ一つ~
決められた候補者から一人だけを選び、実際に議員になれるのも一人だけなので、とても沢山の死票(当選に結びつかない票)が出ます。この時意識される投票の仕方は、「自分の票を死票にしたくない」か、「死票にしてでも候補者に支持を伝える」の二通りです。
3. この一票で勝負を決めてやる!白熱決戦型
当選が疑われている人の内、一番「マシ」な「有力候補」を選べば、自分の票が死ににくくなります。
「勝たせたい!あの人」なのか、「負かしたい!あの人以外」なのか、とりあえず自分の票が結果になりそうな候補者に投票することで、結果に対して「俺のおかげだぜ…」と思いやすくなります。
4. この気持ち届け、熱烈応援型
結果なんて関係ねぇ!私はこの人に代表してもらいたいんだ!!!!っていう最も熱いパターンかなぁと思います。沢山の候補者が、当選できなくともリベンジしようと頑張るのはこの票のおかげです。
小選挙区3位、4位で当選とは程遠くても、東京ドームがいっぱいになるくらいの市民(約5万人)に応援されるもざらですから。
比例代表制のポイントは、投票数に応じて議席が振り分けられるため、どこに投票しても自分が入れた票が議席に繋がりやすくなるということです。小選挙区制よりも勝ち負けにこだわらなくて良いので、票の生死ではなく「自分の考え」とどこが近いかで投票先を考えやすくなります。
5. 主役は私が決める!多数派工作型
与党にしたい政党を選んでやるぜ!っていうのがこれ。結構無意識でこちらに投票する方も多そうですね。
6.あいつ、しょぼいけどいないと寂しい。多様性尊重型
比例代表制ということは、マイナーな政党の候補者も得た票に応じて議会に参加できます。小選挙区制と違って死票にならないことを利用して、「この人たちは議会にいた方がバランスとれるかな」っていう所に敢えて投票するのも、ルールを利用した戦略的投票でしょう。
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7.自分は誰も信頼できない…白票型
調べてみても分からん!イマイチな所ばっかり!でも投票しないと!ていう苦肉の策がこれ。無効票として扱われますが数は発表されるため、心理的ダメージを政治家に与えられます。実際、橋下大阪市長は市長選挙の白票が4万5000票も投じられていて、めっちゃショックだったそうですよ。
以上7通り、いかがでしたか?
みなさんはどのグループ?どの型でしたでしょうか?
こうして考えてみると、投票というアクションには様々な思考が巡っていることがお分かりいただけるかと思います。
でも。思想巡りすぎて、やっぱりよくわかんないや。
もっといろんな世界を知ってみなくちゃな。
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