投稿日: 2017.5.12

あなたは、被害者?加害者?人種差別について考える

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こんにちは。英国 イーストアングリア大学で国際開発学を学んでいるIgari Yokoです。今回のトピックは前回から、がらっと変わり、今何かと話題になっている人種差別問題について書いていこうと思います。

根強いアジア人への差別

ご存知の方も多いとは思いますが、ここ最近に立て続けでアジア人に対する差別問題が浮き彫りになっています。まず初めは、韓国政治の専門家がBBCニュースの取材を受けている最中に子どもが乱入してきた際、止めに入った女性を多くの人が子守りだと決めつけた件。その次に、Airbnbのホストがゲストを「アジア人だから」との理由で宿泊を拒否した事件と米ユナイテッド航空によるベトナム系米国人への強制降機が挙げられます。彼らは全員、アメリカ国民であり、このような不適切な発言、対応は人種差別としか言いようがありません。

ヨーロッパ以外=The Rest of The World

あなたは、被害者?加害者?人種差別について考える

ヨーロッパでのアジア人への偏見..
英国で生活する中で感じるのは、多くのヨーロッパ人(イギリス人と言うべきでしょうか)はアジア圏にほぼ無関心という事です。歴史的背景も手伝ってか、アフリカの問題(例えば、経済や貧困など)には比較的身近に感じ、熱心に考えているようですが、アジア諸国についての知識は、薄いと言っていいでしょう。

そして、時折見るThe Rest of The Worldという言葉。インターネット上の予約フォームなどで自身の出身地を選択する際に、ヨーロッパ圏外の出身者は、この選択肢が当てはまります。初めて、この言葉を目にした時は「なんてヨーロッパ人は自己中的なんだ!」と思ったものです。

ヨーロッパ中心主義、万歳!

大学内外に関わらず、西洋人のアジア人に対する差別的発言に触れる機会はよくあります。レクチャーやセミナーでの生徒と教授の発言、そしてプログラム全体の根底には、Eurocentrismー ヨーロッパ中心主義(本来は地球上に数ある諸文明の一つに過ぎない欧州文明を格別のものとしてみなす考え)があります。私のコースの社会人類学の授業では、99%がヨーロッパ人で、残りの1%、つまり私のみがアジア人という構図になっていて、アジアへの的確ではない表現や発言を時たま耳にします。

学校帰りに、見知らぬ子どもに馬鹿にされて、こちらは何も被害を与えていないのにも関わらず、「F*ck you!!」と叫ばれた経験もあります。

この様な場合、私は居ても立ってもいられない性格なので、コースメイトが間違ったアジア人への見解を口にした時は、必ず訂正の発言をしていましたし、子どもにも「F*ck you too!!!」と言い返しました(笑)。

アジア人だからという理由で傷つけられる事はあってはならないし、理不尽な対応や発言を許してはならないと、強く思います。

でも、実はあなたもレイシスト...!?

あなたは、被害者?加害者?人種差別について考える

加害者にもなると考えたことがあるますか?

しかしながら、私達アジア人が必ずしも、いつも差別を受ける、被害者側だとは限りません。差別の対象は、Minority Group― 社会的少数者に向けられているので、国や立場が異なれば、おのずと私達の立場と力関係は逆転し、こちらが差別をする、加害者側にもなり得ます。

アメリカやヨーロッパ圏内では私達アジア人が少数派ですが、日本では日本国籍でない人達―「ガイジン」の人々が弱い立場に置かれています。日本で日ごろから持ち得られている、「ガイジン」という言葉とカテゴリー付けも一種の差別なのではないでしょうか。島国日本で暮らす「ガイジン」は、「ガイジン」が故に、仕事の選択肢にも限りがあり、日常生活でも好奇の目にさらされる事もあるに違いありません。この様は待遇は、例え、こちらが意図していなくとも、差別と呼ぶに等しいの行為だと思います。

そしてまた、「在日韓国・朝鮮人」の人達も社会的少数者であり、日本では差別の対象となっています。日本では血統主義の傾向が強いため、彼らはいつまでもよそ者扱いされていますが、日本生まれ、日本育ちの場合も多いのではないでしょうか。そのような人たちをいつまでも、非日本人を見なす行為も、私達日本人が加害者となり、行ってる差別と言えるかもしれません。

Prejudice is Ignorance-偏見は無知なり

あなたは、被害者?加害者?人種差別について考える

当たり前の事も時として、私達は見逃してしまいます。

上記で触れた、日本人による「ガイジン」と「在日韓国・朝鮮人」に対する差別という点ですが、私はイギリス人の友人等に指摘されるまであまり気に留めた事がありませんでした。正直、自分が差別をしている側に立っているなどと考えた事もなく、そもそも、そのような呼び方に微塵の疑問もありませんでした。私は、自分自身を、「世界一優しい日本人という人種であり、差別されることはあっても、差別をするということは絶対にない!」と思い込んでいたのです。しかし、実際は、他者を理不尽に排除する、差別的感覚を持ち合わせていたのだと思います。私の無知から成る差別的感覚は、多数派ではない人の意見を聞き、その事柄に関心を寄せる事で薄れていきました。向き合う姿勢と知る努力が、多少なりとも私を変えたのだと思います。

そもそも、「人種」という概念は社会的に構築されたものであり、生物学上は「人種=人類」の一種のみだという考え方もあります。

差別や偏見のない社会をつくるためには、自分の思い込みや偏見に気づき、一人ひとりが問題に向き合うことが大切なのではないでしょうか。これは人種問題だけでなく、ジェンダーや宗教などの領域にも当てはまります。あらゆる種類の差別の根絶の為には、まずは無関心である事をやめ、色眼鏡を外す努力と、差別に直面した時には、理不尽さに立ち向かう勇気が必要だと感じています。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!次回は、おそらくホームレスのリサーチの結果報告になると思いますので、どうぞお楽しみに!

この記事を書いた学生ライター

Yoko Igari
Yoko Igari
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英国 University of East Angliaで人類学を軸に国際開発学を学んでいます。短期大学で幼児教育を学び、職務経験を経て、2014年に渡英。現在、大学の日本人留学生大使としても活動中。facebook  日本人学生による留学体験記

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