【自ら切り開く海外大への道】地方公立出身・マンチェスター大進学を目指し一人渡英した19歳

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今回の留学シリーズでは、この9月から英国大学進学を目指しイギリスへ移住したKoseyさんにインタビューをしました。コロナ禍でも勉強のために海外に行くことを決め、Koseyさんからしか得られない情報満載のインタビューとなりました。イギリスの大学に興味がある方必見のファウンデーションコース(Foundation Course)についてなども教えていただきましたので、ぜひご一読ください。(インタビュアー:高橋利幸)


中学生の頃から海外に興味を持つ

こんにちは! まず、簡単に自己紹介をお願いします。

Kosey:こんにちは。この9月からイギリスで勉強しているKoseyと申します。現在は大学進学の予備段階であるファウンデーションコース(Foundation Course)で学んでいます。今回はよろしくお願いします。


【自ら切り開く海外大への道】地方公立出身・マンチェスター大進学を目指し一人渡英した19歳

こちらこそよろしくお願いいたします。でははじめに、今回の留学を決めたきっかけや経緯を聞かせてください。

Kosey:僕は中学生の頃から「海外に行きたい!」とぼんやり思っていました。中学二年生の時に、市の海外派遣プログラムに参加させていただいて、シンガポールとマレーシアに行き、ホームステイをしたり、現地の大学生の方々と交流したりしました。

その頃から「海外に留学する」ことや「海外の学校で学ぶ」っていう選択肢が頭の中にぼんやりと浮かんできました。実際に日本以外の国の雰囲気を肌で感じたことが大きかったのではないか思います。


なるほど。では高校生の初めの頃にはもう海外大学に出願することを考えていたんですか?

Kosey:いえ、実はもともと周りと同じく国公立を目指していました。僕が高校に入学したのがちょうど新型コロナウイルスが流行し始めた年で、留学はもとより、海外大学に関する情報がまったくと言っていいほど手に入らなかったんです。あとは通っていた高校が進学校だったこともあって、進路を海外大学に決めるっていうことが出来なかったんです。前例を知らない選択をする勇気が当時はまだなかったですね(笑)

しかしその後高校生活を送るうちに、脳科学に興味が出てきました。その分野について調べるうちに、イギリスのマンチェスター大学に進学したい!という風に思い立ちました。

悩んだ末、高校3年生の10月頃に、当時目指していた国公立との併願で、イギリスのファウンデーションコースを進路の選択肢として入れました。

スケジュール的には結構ギリギリで、共通テストまでは同級生と同じ日本の受験勉強のカリキュラムで勉強した後に、イギリス進学に必要なIELTSという試験の勉強をしたという感じで勉強は進めました。

結局のところ、「海外に行きたい」という元からの夢を叶えるため、イギリスに行くことを決めました。


IELTSは英検のようなものという認識であっていますか?

Kosey:そうですね。イギリス版の英検と考えてもらって大丈夫です。4技能の試験で、ネイティブとのスピーキングもある試験です。IELTSは1月末に試験があったんですけど、受けた後にどうやらイギリスのビザをとるためには、特別なバージョンの試験も受けなくてはいけないことが分かって、結局2月末にもう一回試験を受けました。


ファウンデーションコースとは?

なかなか過密スケジュールですね…。他に必要な試験はありましたか?

Kosey:いいえ、他に試験は受けませんでした。というのも、僕が学ぶプログラムとして、1年間のファウンデーションコース:Foundation Course(大学進学の予備コース)を終えたのちに、3年間大学で学ぶことが関係しています。


ファウンデーションコースというのは?

Kosey:日本とかアジアの高校卒業資格はイギリスの大学入学資格には相当しないんです。もちろん、インターナショナルスクール等に通っててIBっていう国際バカロレアっていうカリキュラムをこなしてたら大学にストレートに入学もできるんですけど、僕はそういった高校には通っていなかったので、ファウンデーションコースで大学入学資格をとって、大学に進学する形を選びました。ファウンデーションコースでの成績によって、進学できる大学が決まるので、今僕が目指しているマンチェスター大学に進学するためにこれからは勉強に明け暮れる1年を送ろうと思っています(笑)。


学びたいこと・大変だったこと

【自ら切り開く海外大への道】地方公立出身・マンチェスター大進学を目指し一人渡英した19歳

↑マンチェスターの街並みと食事

ぜひ頑張ってください!ちなみにどのようなことを学びたいと思っていますか?

Kosey:興味があるのは脳科学ですね。特にマンチェスター大学ではノンバーバルコミュニケーションの研究が盛んなので、そのことを専門的に学びたいと思っています。最近ですと、脳の特定の電磁波を読み取ることで、声が発せなくても意思を伝えることができる技術が開発がされていますし、今熱い分野だと思っています。


ありがとうございます。では、留学に関して何か大変だったことはありますか?

Kosey:そうですね…。普通は留学する時、エージェントの方を頼るんですけど、僕は海外大への進学を決定した時期が遅かったので、それが出来なかったんですよね。なので情報も全て自分で集めなければなりませんでしたし、ビザの取得を自分でやらなきゃいけなかったのはとても大変でした。

あとは、費用面ですかね。留学費はもちろんですが、それに加えて移動費とかも少なくない金額なので…


海外大学のメリット:経験と人

そうですよね。大変ななかでも晴れて海外大学への一歩を踏み出したわけですが、ズバリ、海外大学へ進学するメリットは何だと思いますか?

Kosey:僕は、海外大学へ進学するメリットは大きくわけて2つあると思っています。

1つ目は、海外滞在期間の長さから得られる確かな経験です。もちろん、1カ月や1年の(日本の大学に在籍しながらの)留学でもたくさん得られることはあると思いますが、若くて、様々なことを吸収しやすい、この”今”の時期に4年間という長期滞在・生活することで、確実に自分の将来につながる物を得られると思っています。また、その環境に可能な限り溶け込むことで異文化への理解が深まり、日本の良さやマイナス面が見えてきて、将来よりグローバルかつ、多様な考え方ができるのではないか、と思います。

2つ目は、海外で得られる人間関係です。イギリスには本当にさまざまなバックグラウンドを持った生徒たちが集まるので、多様な考えを持った友人らと高め合えると思います。僕は、高校で人間関係に恵まれたことから、人脈の大切さを学びました。だから、日本にいるままでは絶対に関わることの出来なかった人たちとの出会い、そしてそこから得られるものが、今からとても楽しみです。


前例が無ければ自分が前例になればいい。

【自ら切り開く海外大への道】地方公立出身・マンチェスター大進学を目指し一人渡英した19歳

最後に、これから留学しようと思っている後輩たちへ、先輩からメッセージをお願いします!!

Kosey:今留学が少しでも視野にある皆さんへ

僕は地方の公立高校出身で、今までの卒業生の進路に海外進学はほぼ皆無、進路面談で先生に相談しても「前例が無いから…」と流されてしまうことが多かったです。おそらく同じような事で悩んでいる高校生は多いのではないでしょうか?しかし「前例が無ければ自分が前例になればいい。」と、海外に行く第一歩を踏み出せた身としては声を大にして皆さんに言いたいです。

母からこの留学に先立って僕に掛けてくれた言葉の一つに、「犀の角のようにただ独り歩め」というものがあります。元々仏教の教えから来た言葉で、「犀(サイ)の頭部にある一本の角のように、独りで自ら歩みなさい」という意味が込められています。

インタビューでも話した通り、僕は高校で人脈の大切さを学びました。大切さを学んだからこそ、一度海外に孤独の状態で身を置く事で、自分が追求するものが明確になり、その道程で真の友に巡り会えるのだと思えるようになりました。

僕はまだ海外に足を踏み入れただけで、何も成し遂げてはいません。留学が視野にある皆さんと共に僕も精一杯努力し様々なことに挑戦します。

皆さんの輝かしい未来に幸あれ。


今回はありがとうございました。ご活躍をお祈りしております!
来年晴れて進学された時にはぜひお話を聞かせてください!


公開日:2023-09-14


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