若者の死因第一位「交通事故」。命を救うための自動運転技術の未来とは。

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車にまつわる事故は1年間365日、毎日聞いてもおかしくないほど身近にあるものです。衝突事故、故障、けが、ひき逃げ、中には死亡事故など、車による事故は残念ながら私たちのすぐそばにあります。

そんななか、最近のテクノロジーの進化から生まれた技術が「自動運転」。自動ブレーキシステムなどはまだ親しみがあるかも知れませんが、自動運転はまだ本格的に実用化されていないのが現実です。

人が運転する時代である現在。では無人運転とはどういったものなのでしょうか。そしてそんな無人運転を実用しようとするまでの背景にはどのような事があるのでしょうか。

今回はTEDでエンジニアであるセバスチャン・スランが語った自動運転技術についてのトークをご紹介します。きっと自動運転が実用化されるのも遠い未来ではないはずです。ドライブレス(出典:http://www.ted.com/)

セバスチャン・スランが自動運転技術を備えた車を作ろうと思った理由は、彼が18歳の時に大親友を自動車事故で亡くしたからだそうです。

それからというもの、彼はどうすれば自動車事故でけがをする人や亡くなってしまう人を助けられるのかを考え続けました。

この思いが現実味を帯びたのはDARPAグランドチャレンジで、これは砂漠の中を自動運転車が駆け抜け、駆け抜けたチームが国から賞金を貰えるというものだったのだとか。

この時約100のチームが参戦したそうですが、ゴールまでたどり着いたチームは一つもなかったのだそうです。

そこから彼の挑戦は始まりました。スタンフォード大学で本格的に研究を開始し、自動運転車の開発に努めました。

そして、再び戻ってきたDARPAグランドチャレンジ。そこで彼らが開発した車は砂漠から戻ってきた最初の無人運転車となったのです。スタンフォード大は200万ドルの賞金を手にしましたが、その時点でまだ無人自動車として人の命を救った事はありませんでした。

そこから彼らの挑戦はまた再び始まりました。

センサーによって周りを認識し、車自身が様々な判断を行えるように設計したり、様々な試行錯誤を繰り返しました。 実質的に使えるかどうかを確認するためにカリフォルニアの様々な道を22万キロも走ったそうです。

高速道路を走ったり、人に遭遇したり、たくさんの状況で機能するかを試すためです。彼らが作った車は昼も夜もカリフォルニアをずっと走り続けました。

彼は言います、「亡くした親友の命を取り戻すことはできないけど、亡くなった人々の為にできることはあります。若者の死因トップである車事故を防ぐことです。車事故の原因はほとんどの場合車ではなく人のミスによって起きています。しかしこれを機械で防ぐことは十分に可能なのです。」と。

人間ではなく車が車を運転するようになれば、高速道路を走る車の量を今の2-3倍に増やすことが出来るのだそうです。 道路を調節すれば渋滞を無くすこともできます。

人間による運転ミスをなくすことだけではなく、時間のロスも解消することができるのです。

彼の夢は「人が車を運転している事がばかばかしいと思う時代を作ること」。それくらい無人自動車を普及させることが夢なのだそうです。

テクノロジーが発達している今だからこそある無人自動車という選択。ぜひみなさんも無人自動車について考えてみて下さい。

Google's driverless car By Sebastian Thrun 「Googleの自動運転車で目指していること」 By セバスチャン・スラン

この記事を書いた学生ライター

Moe Miura
Moe Miura
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海外ドラマ・映画に影響されて15歳でアメリカ留学へ。現在大学では海外から来た生徒と一緒に授業を全て英語で受けています。最近はイベントで通訳をしたり、韓国語を勉強したりと忙しい日々を送っています!主に海外の記事を参考にオリジナル記事を作成していきたいと思います!

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