2016年卒の就職活動が本格化し、よく話題になるのがやはり学歴についてです。
「あの企業は自分の学歴では足切りされてしまうからES(エントリーシート)すら出さない」という声をよく聞きます。
そこで出てくる言葉といえば「学歴ロンダリング」。 果たして「学歴ロンダリング」とはどういう意味なのか、また、そのメリットやデメリットとはどんなものがあるのでしょうか。(出典:http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/43268)
「学歴ロンダリング」という言葉が指すのは、「就職に有利だから」という理由で学部時代よりも偏差値の高い大学の大学院に進学し、最終学歴をより高いものにする事です。 元々は、インターネットスラングで生まれた言葉で、「学歴ロンダ」と略され、一般的にはネガティブな意味で使われることが多いです。
一般的には「自分に自信がつく」と言われています。
学歴が低いことで他人からバカにされることも、他人の学歴をイチイチ気にすることもなくなるのです。 何か失敗したとき、何かいやなことがあったとき、ちょっと苦しいなと思ったとき、「俺はこう見えても東京大学の大学院生なんだ!」と自分を鼓舞することができるのです。これは一見バカバカしいことのように思えますが、人間の自尊心というものの大部分は過去の成功や成果によって支えられているところが往々にしてあります。 少なくとも私は筑波大学から東京大学大学院へ「学歴ロンダリング」をしたことよって、心の奥底に渦巻いていた学歴コンプレックスが消滅しました。理由を聞かれても困るのですが、おそらくNO.1の大学の学生になったからだと思います。
(出典:http://d.hatena.ne.jp/power-ocean/20090106/1231251029)
大学院は修士課程なら2年間、博士課程なら3年間という時間を要します。 授業料もかかりますし、その間の生活費も必要になってきます。そう考えると、大学院に行くよりもすぐに社会に出て社会人経験を積み、結果を残し、転職していく方が早いのかもしれません。
企業によって異なるので一概には分からないというのが結論です。
ただし一般論として、理系の場合は役に立つという印象です。 理系の場合、特に大学院出身者を採用する研究職においては、学歴ロンダリングは有効に働くという見方が強いようです。 職種にもよりますが、企業のニーズによって対応は異なり、出身学部で評価するところもあります。
文系に関しては、(主に日系企業は)専門性より若さや地頭力などを重視する傾向が強いので、大学院の進学により就職の間口が一気に狭くなってしまうケースもあるようです。ただし、公務員や外資系企業での影響は無いようです。
みなさんは学歴ロンダリングにどのような印象をお持ちでしょうか?
おそらくこの言葉は、自分達よりも「上手くやろうとしている人」や「頑張ろうとしている人」に嫉妬し揶揄するために生まれた言葉です。ですので、ネガティブな印象を持たれがちですが、学部時代の学歴に納得がいかないから大学院ではいい大学に入ろうとする、というのは別に何も悪い事ではないのではないでしょうか。
一番重要なのは学歴などは「付加価値でしかない」と理解する事です。 学歴を除くと自分に何が残るのか、そこが重要なのではないでしょうか。
学歴などに捉われずに自分がその大学を引っ張り、将来「この大学は〇〇さんが通っていた大学だ」と言ってもらうように頑張る、くらいの気概があってもいいかもしれません。