美術館に行ったことはあるでしょうか。絵や写真を「見よう」と思って行かないと、なかなか行かないところなので行ったことが無い人もいるかもしれません。
しかし行ってみると、そこまで絵や写真に興味が無くても感じるものがたくさんあったります。それぞれの時代のスタイルや伝えたいメッセージなどが込められたそれぞれの作品は、見ているととても魅力的です。
しかも、中には美術館自体が歴史的な建物で、いるだけで美しさを感じることができる所もあります。
しかし、日本だけでも何百、何千とある美術館。世界中の美術館に行ってみたい!あの有名な絵を見に行きたい!と思っても、実行に移すのはなかなか大変です。
しかしそんな現実が変わろうとしています。
Googleでテクノロジストとして勤務していたアミット・ソードさんのTEDトークを参考に紹介します。
・Building a museum of museums on the web By Amit Sood
「ウェブに作る美術館の美術館」 By アミット・スード
アミットさんはgoogleで働いていたテクノロジストです。
彼は、この世界に点在する美術館を巡ることの難しさを目の当たりにし、9か国17の美術館と交渉して、あるものを立ち上げました。
彼もまた、世界中の美術と触れ合いたいと思ったのです。
しかし、理由は少し違います。彼はインドで生まれ育ち、よい教育を受ける機会はあったのだそうですが、美術館に行ったり美術品に触れる機会はあまりなかったそうです。
そして世界を旅し、美術館に行くようになってから、実に多くの事を学んだのだと言います。
そんなことから「美術館をもっと身近に」という事をモットーに、googleの中でも優秀な人を集めてあるプロジェクトに取り掛かったのです。
それが、Google ArtProject です。このリンクに行くと実際に彼がどんなことを手掛けたかよく分かると思います。
彼がしたことは、美術館の美術館をウェブ上で作ったことです。
ここに行くと、Moma、エルミタージュ、アムステルダム国立美術館、ゴッホ美術館、メトロポリタン美術館などどこでもすきな美術館に行くことができます。
そして、その美術館をうろうろすることもできます。色々な部屋に行ったりして、まるで自分がその場にいるような気分を味わえます。
そして、自分の好きな絵を見つけたら、その前に立ってみます。もしその美術館が画像を提供しているなら、クリックして拡大することができます。
この画像の撮影にもギガピクセル技術を使っているのだそうで、ズームしても鮮明な絵が楽しめます。
ズームすることによって、絵の細かいヒビや筆使いなど、細部まで見ることができ、美術館で見るよりも近づいて見ることができます。
ゴッホの星月夜を見てみると、筆のストロークや表面のヒビまで細かく見ることができます。
そして、もう一つの機能は、自分の美術館をネット上に作れるという機能です。ここではお金持ちも貧乏も、家があるのもないのも関係ありません。
自分の好きな画像を集めて、自分だけのコレクションを作ることが出来るのです。
そして好きな絵にコメントを付けて送ったり、他の人と意見を交換することもできます。
彼は、このメディア媒体によって画家や彼らの作品が正当に扱われ、本当の価値が見いだせれることを願っているのだそうです。
このように、素晴らしい技術を研究して習得することも素晴らしいと思いますが、「美術館をより身近に」という思いから色々なアイデアを生みだした事がとても素晴らしいと思います。
みなさんも是非、Google ArtProjectで世界の美術館を訪れてみてください。
海外ドラマ・映画に影響されて15歳でアメリカ留学へ。現在大学では海外から来た生徒と一緒に授業を全て英語で受けています。最近はイベントで通訳をしたり、韓国語を勉強したりと忙しい日々を送っています!主に海外の記事を参考にオリジナル記事を作成していきたいと思います!