今回はTEDの中でも、短く、3分ほどで見れてしまうトークを紹介します。
スピーカーはテリー・ムーアという、なんと肩書を”thinker” (思想家)と名乗る男性です。彼はRadius Foundationという団体のディレクターでもあるそうです。
そんな彼がこのトークで紹介したのはなんと、「靴紐の結び方」。
たくさんのスピーカーが彼らの人生や成功について語る中、彼は靴紐の結び方について3分でスピーチをしました。このたった3分の靴紐についてのスピーチに込められたメッセージが、実に素敵なのです。 話の始まりは、こうです。
「TEDの観客であるあなたたちならきっと知的で経験豊かに違いない。しかし、あなた方の中にも何人か靴紐をきちんと結べない人がいるはずだ」
彼が50年間にもおよぶ間違いに気付いたきっかけは、ある日彼がとても高価な靴を買った事に始まります。 高級な分、とても気に入ったのですが、どうしても靴紐がほどけてしまったそうです。「素材がナイロン製の丸形だからか、靴紐がほどけやすい」と店員に相談したところ、実は彼の靴紐の結び方が間違っていたということがわかったのです。
店員によると、靴紐の“正しい”結び方は2種類(本当に正しいものと、正しいと思い込んでいるもの)あるそうです。彼は50年間ずっと、弱い方の結び方で気づかないまま結んでいたそうです。
(余談ですが、筆者もこのトークを観るまで弱い方で結んでいました・・・)
弱い方、つまり“通常”の結び方は結んだあとに紐のループの向きが靴と同じ方向になります。
しかし強い方、または本当に正しい結び方(逆の方向でくるりと回す)をするとループの向きは変わらずに固い結びめができます。
結びめは固く、ほどけにくく、見た面もいいので一石二鳥ですよね。
もちろん、彼は正しい靴紐の結び方を伝授しようとわざわざ来たわけではありません。
彼は最後にこう締めくくります。
「人生の中ではほんの小さなことが大きな結果を生むことがある」と。
偶然少しいつもよりよい靴を買ったために、50年間正しいと信じ続けてきたことが間違っていたことに気付くこともある、ということです。
彼の場合は靴紐の結び方の間違いに気付いた、というのが「大きな結果」だったわけですが、もしかしたら皆さんもすごく小さなことからとても大きなことに気付くかもしれませんね。
・How to tie your shoes 「靴紐の正しい結び方」 By テリー・ムーア
海外ドラマ・映画に影響されて15歳でアメリカ留学へ。現在大学では海外から来た生徒と一緒に授業を全て英語で受けています。最近はイベントで通訳をしたり、韓国語を勉強したりと忙しい日々を送っています!主に海外の記事を参考にオリジナル記事を作成していきたいと思います!