GoProのCEOが2億3000万円を手放す!理由は大学時代のルームメイトとの約束を果たすためだった。

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アメリカ・カリフォルニア州に「GoPro」という探検の撮影向けヘルメットカメラを扱う会社があります。

ビデオカメラ業界は縮小しているにもかかわらず、GoProの製品は動物の撮影や、最近では「スラムドッグ・ミリオネア」などの映画にも使われています。 その上り調子の業績で、2014年にはNASDAQに上場を果たしました。ウッドマン(出典:http://newclassic.jp/16201)

そんなGoProのCEOであるニック・ウッドマンが、大学時代のルームメイトと交わしたある約束によって2億3000万円を手放すことになったといいます。

10年前、サンディエゴのカリフォルニア州立大学に通っていた時のルームメイト、ニール・ダナに「GoProの(ナンバーワン)従業員になってもらう」ということと、それと一緒に「GoProが出した利益の10パーセントをストックオプションとして渡す」、という約束をしていたそうです。

ストックオプションとはいわゆる「新株予約権」と同じで、現金を渡す代わりにあらかじめ決められた値段で自社の株を購入できる、という権利である。

株価が上がればもちろん価値も上がるので、企業ではよくボーナスとして支給されるそう。

そんな元・ルームメイトでありGoProのナンバーワン従業員であるニール・ダナは600万ものストックオプションをCEOのウッドマンから受け取ったのです。

というのも、会社を設立して10年経った2011年ごろ、GoProの経営は非常にうまくいっており、ウッドマンも「今こそあの約束を果たすべきだ」と思ったのだとか。

現在もGoProで音楽ディレクターと営業を任されているダナは、このストックオプション制度をついに行使しました。 CEOであるウッドマンがダナに与えたストックオプションの価値は約229ミリオンドル、つまり日本円にして2億円以上です。ゴプロ(出典:http://gigazine.net/news/20130319-gopro-bullet-time/)

しかしそんなGoPro CEOウッドマンの総資産は、229ミリオンドルを渡したあとでも23億円もあると言われています。 さらに、彼の給与は285.3ミリオンドルと、全米の管理職の給与の中では第一位を記録しています。

10年以上も前に交わした約束をちゃんと覚えていて、さらにきちんと実行するというのは本当にすごいことだと思います。 日本では考えられないようなお金が10年前のたったひとつの約束ですぐ動いてしまうのですから、アメリカの企業やそれに伴う経済の動きはおもしろいな、と思わされます。

みなさんも、是非こういった企業や経済のニュースを頻繁にチェックしてみてください。案外おもしろい流れが見えるかもしれませんよ。

(参考:GoPro's CEO Just Dropped $229 Million to Fulfill a Promise to His College Roommate)

この記事を書いた学生ライター

Moe Miura
Moe Miura
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海外ドラマ・映画に影響されて15歳でアメリカ留学へ。現在大学では海外から来た生徒と一緒に授業を全て英語で受けています。最近はイベントで通訳をしたり、韓国語を勉強したりと忙しい日々を送っています!主に海外の記事を参考にオリジナル記事を作成していきたいと思います!

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