今回も、最近話題の?NVCについて、僕が最近学んだことをここで紹介させて頂きます。
以前の記事、全人類必携スキル!?最近話題の非暴力コミュニケーション「NVC」とは。 でNVC(Non-Violent Communication・非暴力コミュニケーション)について書きました。NVCとは一体なんぞや??という人は、上記の記事を見てみて下さい。
現在ニュージーランドに滞在しながら、NVCのワークショップにお邪魔させてもらったりしています。
マーシャル教授が始めたNVCは今や世界中に広まっています。ここニュージーランドという小さな国にも、勉強を重ねたトレーナーが数人いて、ワークショップを開催しています。 (もちろん日本にもトレーナーの方々がいらっしゃいます。)
一体何が私たちにそうさせるのでしょうか。
人間の無意識レベルで働くそれは、例えば世の中の「常識」だったり、「道徳」だったりします。 「良い/悪い」「普通/普通じゃない」「正しい/正しくない」 これらの判断はしばしば私たちの考え方に大きく根を張り、意思決定に影響を及ぼしています。
では、こうした考え方とどうやって付き合えばいいのでしょうか。 無意識下に存在するこうした思考に気づくキーワードが「Have to」です。
「~しなくちゃ」 「~するべきだ」
こうした考え方は、自分自身の行動が自分以外の何かのコントロール下にあることを示唆しています。
「(それが常識だから)就活しなくちゃ」みたいなことです。
NVCではこれを「自分に責任をとっていない」と表現します。 主体的に選択していないからです。本来選べる無数の選択肢を、そもそも吟味してすらいないのです。
ただ、ここで言いたいのは「Have to」思考を捨てろということではなく、「Have to」は避けるものというより、むしろ歓迎していいものだということです。
なぜなら「Have to」はその背後にある自分のニーズを知るきっかけになるからです。
例えば、「就活しなくちゃ」と考える自分のニーズ(求めているもの)は一体なんなのか。 それは「安心」かも知れません。
いい会社に入ることで保たれる「プライド」でしょうか。 「親を早く安心させたい」という想いもあるかも知れません。
いづれにせよ、これらニーズを満たす方法は他にもあるでしょう。
周りのみんなとは違う方法をとることで、かえって自分の道がハッキリ見えてくるかもしれません。 起業して自分の道を切り開けば、さらなる自尊心が得られるかも知れません。
就活しない人生も、しっかり説明できるくらい筋を通せば周りの人は応援してくれるかも知れません。
考えうるすべての選択肢を吟味して、それでも就活をするなら、それは主体的な素晴らしい選択となります。
「あれもできる、これもできる、それでも私は就活する。」
この態度は「就活しなくちゃ」とは完全に異なるもので、そこから生まれるアウトプットも異なるものになるでしょう。
話が就活に流れてしまいましたが、この考え方は就活に限らず人間が直面するすべての「Have to」に通じるものです。
「Have to」とその背後にあるニーズは、自分の価値観や、選択肢を見つけるのに非常に有効なツールになります。
一度深呼吸して、「しなくちゃいけないこと」「すべきこと」の裏側に目を向けてみるのはどうでしょうか。
フィリピンで約1年間インターンを経験し、2015年は2年目の休学に入ってニュージーランドに滞在中。コーチング・NVC、経済学を学んでいます。