皆さん、こんにちは!早川るいです!
前回の記事、世界で最も住みやすい都市メルボルンを観光してみた! で明かしましたが、Deakin大学へ来て2か月が過ぎたので、この第4回目の記事でDeakin大学について、自分の体験から通して皆さんに紹介したいと思います
これから書くことはあくまでも私の主観や友人から聞いた話なので、1つの情報源として読んで下さい。
ディーキン大学は、4つのキャンパスに分かれており、今私がいるBurwood(バーウッド)、4つの中で一番古いGeelong Waurn Ponds(ジロング・ウォーンポンズ=通称“ジロング・キャンパス”)、4つの中で一番新しいGeelong Waterfront(ジロング・ウォーターフロント)、そして、世界的なサーフィンビーチに近いWarrnambool(ワーナンブール)があります。
バーウッド・キャンパスでは、4つのキャンパスの中で一番大きいキャンパスで、約12,000人以上の学部生や院生が学んでいます。バーウッドという場所は、メルボルン郊外東部にあり、メルボルンの中心地からはトラムで約1時間で行けます。 ここでは、商学、邦楽、看護学、教師養成、障碍学、公園管理、スポーツ科学などがあります。
ジロング・キャンパスでは、1970年代に建設されたディーキンの最初のキャンパスで、約13,000人以上の学生がいます。ジロングという町は、歴史ある港町で、電車で約1時間で行けます。 このキャンパスでは、商学、教育学、ジャーナリズム学、工学、法学、警察学、科学、コンピュータ学、社会福祉学などを学べれます。
ジロング・ウォーターフロント・キャンパスでは、約1,200人の生徒が在籍しております。キャンパスは、1893年に建設された建物をリフォームし、現在は4つのキャンパスで一番新しいものです。 ここでは、農学・建築学部や看護学部があります。
ワーナンブール・キャンパスでは、小規模なサイズでありながら、約3,500人の生徒が在籍しています。世界遺産で有名なグレート・オーシャン・ロードの端に位置するため、メルボルンからは電車で約3時間かかります。 しかし、このキャンパスは海に近いため、海洋科学、淡水科学、水産管理、養殖学というこのキャンパスでしか学べない科目があります。
ディーキンは政府や一流企業、専門職協会との密接な関係があり、オーストラリア国内のみならず、世界的にも優れた専門性の高いプログラムを提供しています。そのため、どのキャンパスでも優れた教育設備が備わっています。
例えば、コンピュータ・ラボは24時間使用でき、図書館は最新の情報サービスがあるため、オーストラリアや世界の主要な研究資料にアクセスすることができます。
・Faculty of Arts and Education(芸術・教育学部) ・Faculty of Business and Law(ビジネス・法律学部) ・Faculty of Health, Nursing and Behavioural(保健・医学・看護学・行動科学学部) ・Faculty of Science and Technology(科学・技術学部)
様々な学位があるため、生徒一人一人が自分自身の理想の学問を学んだり、職業を目指すことができます。
ディーキンでは、科目1つ1つのことを”unit(ユニット)”と呼んでおり、1学期に3unit以上4unit以下でやるように決められております。
“Deakincloud”というクラウドシステムが備わっており、すべての課題や講義資料をいつどこでも見ることができます。また、off-campusの生徒もいるため、Deakincloudで講義やセミナーの録音を聴くことができます。
私の場合は、今学期、4つの科目を受けています。
1つ目、Pixel to Print: Digital Imaging では、デジタル写真学の科目で、1眼レフのカメラを使い、フォトショップでの編集のやり方を教える授業です。ただ単に、フォトショップでも遊ぶではなく、写真の明るさや暗さ、他の画像や写真との合成のやり方などをしっかりと教え込みます。
2つ目、Performance Laboratory は、演劇の授業で、Time(時間)、Space(空間)、Frame(骨組み)をうまく活用して、他の人達と一緒にいかに良いパフォーマンスを作れるかを短期間で教え込みます。授業の課題として、自分達の技術を磨くために、メルボルンでやっている劇を観たり、クラスメイトの前でグループ・パフォーマンスを見せたりします。
3つ目、Ecology and Environmentは、環境学なのですが、生態学も一緒に1学期で学べる事ができます。この科目は、前半、環境学の基礎など教え、後半は生態学について教えます。 環境学では、オーストラリアで起こっている環境問題や資源問題について関する内容なので、日本では学ぶことができない部分をここで知ることができます。生態学は、オーストラリア独自に生息する動物や植物に関する内容が多く、まだ学び始まったばかりですが、かなり面白い内容です。
最後、Resistance and Revival: 20th Century Indigenous Australiansでは、20世紀にいたIndigenous people(アボリジニ)がオーストラリア社会でどう生き抜いていき、差別に対して抵抗してきかについて学びます。オーストラリアでしか学べない科目なため、内容は深く、私が今研究しているセミナーに関わっていくので、非常に楽しい授業です。 また、オーストラリア、特にメルボルンは多様文化な街なため、様々な話を聞けることができ、毎週のようにディスカッションが起こります。
まずは、スタディー・アブロード・プログラム。 AIUもそうですが、ディーキンでは様々な大学と提携しているため、スタディー・アブロード・プログラムを実地しております。 (AIU:国際教養大学に関してはこちらの記事をご覧ください。)
スタディー・アブロード・プログラムとは、1学期間でディーキンへ留学し、正規の留学生として科目履修を行い、評価を受け、単位を取得できる制度です。AIUの場合、帰国後、ディーキンから単位移行することができます。
オーストラリアという新しい環境へ移り、新しい生活に慣れるために、スタディー・アブロード・プログラムの一環として、留学生だけ、オリエンテーション中に“Beach Welcome Program”という2泊3日の旅行を参加することができます。旅行の目的は、留学生と留学を修了したディーキン生のために企画されたプログラムであり、ディーキン大学主催のプログラムなので、無料で行われております。
(※私が書いた「オーストラリア上陸!留学生と距離を縮める2泊3日のリア充プログラムに参加してきた。」をご覧ください。ここには、“Beach Welcome Program”の体験談が書いてあります。)
2つ目は、MIBT。 MIBT(Melbourne Institute of Business and Technology)は、1996年に設立されたディーキン大学附属校で、バーウッド・キャンパスとジロング・キャンパスの2か所で行っております。 このプログラムが修了すれば、2年次からディーキンへの入学資格が認められるらしいです。要するに、ディーキンへ進学するための別ルートであります。コースは2種類あり、CertificateⅣ, Diplomaというのがあります。
CertificateⅣは、高等学校2年生を修了された方を対象としたコースで、修了すれば、Diplomaコースへの入学資格が与えられます。また、CertificateⅣからの入学条件を満たしておれば、1年次から入学する事ができるらしいです。CertificateⅣでは、ビジネス、インフォメーション・テクノロジー、マスコミュニケーションの科目を受けることができます。
Diplomaは、高等学校3年生を修了された方を対象としたコースで、修了すれば、2年次からの入学資格が与えられるらしいです。そのため、CertificateⅣを修了しているか、高校卒業をしていた学歴が無いと受けることができません。コースの内容は、ディーキン大学の1年次の科目で構成されているため、正規学生でなくても、ディーキン大学の科目を受けることができるらしいです。Diplomaでは、商学、コンピュータ学、健康科学、マネジメント学、メディア・コミュニケーション学、科学を受けることができます。
最後、3つ目は、DUELI。 DUELI(ディーキン大学付属英語学校)は、1998年に創立し、海外からの留学生に全日制の英語集中コースを提供している英語教育機関です(AIUでは、EAPという英語集中プログラムがあります)。 DUELIは、バーウッド・キャンパスと、ジロング・ウォーターフロント・キャンパスの2つのキャンパスで開講しています。DUELIの目的は、ディーキン大学での通常授業について行けるように備えらせるコースなので、エッセイ作成、論理的思考、リスニング、プレゼンテーションなどを教えたりします。私の場合は、日本でEAPを修了していたため、DUELIは受けず、ディーキンへ留学してから通常授業を受けています。
DUELI は、1~4のレベルに分けられており、EAP1から基準に上へと上がっていきます。EAP3を修了したら、ディーキン大学の科目を取れることができますが、学期中に修了した場合は、来学期まで時間があるため、EAP4という大学院レベルの英語コースも教えたりします。
・キャンパス内 ・大学付近にある滞在先 ・ホームステイ
キャンパス内では、バーウッド・キャンパスの場合、Studio Room、Shared Apartment、Burwood Student Villageの3つの中から選ぶことができます。
Studio Roomは、いわゆる一人部屋です。自分のテレビ、キッチン、洗面所などがついております。
Shared Apartmentは、5~6人と一緒に共有する部屋です。一人一人に個人の部屋がついており、キッチン、洗面所、テレビなどの個人部屋以外のスペースは共有です。
Burwood Student Villageは、約10人の人達と一緒に共有する部屋で、他の2つと同じく、各個人に個室がついており、それ以外の部分は全部共有です。
キャンパス内では、2週に1回、各階かブロックにイベントがあり、週に2回、他の階やブロックとスポーツなどで対抗するため、毎週が飽きなく、楽しみです。 ちなみに、大学内にあるカフェやレストランは午後5時で終わり、寮内ではカフェテリアや学食堂は無いため、ほとんどは自炊生活です。
大学付近にある滞在先では、DUSAというディーキンの学生会の協力で、フラットやアパートを借りて住みます。要するに、シェアハウスです。
ホームステイでは、DUELIというディーキン大学付属英語学校の学生のために作られた選択で、オーストラリア人の家庭でホームステイや下宿ができます。そのため、実際にホストファミリーからオーストラリア流の生活を体験することができます。 例えば、オーストラリア流BBQやANZACの日などをホストファミリーと一緒に楽しみながら、オーストラリアの文化を知ることができます。
現在、私はShared Apartmentに住んでおり、オーストラリア3人、インド人1人、スリランカ人1人と一緒に6人で暮らしております。Studio RoomやShared Apartmentは、留学生が少なく、オーストラリア人が多いため、間近でオーストラリア文化・生活などを色々と教えてもらったりしております。
驚くことに、日本とは違い、寮では男女関係なく一つの部屋で生活しております。私の場合、男性3人(自分を含め)、女性3人のシェアルームに住んでおります。今までの生活していた寮が男女別に部屋を分けていたため、最初はびっくりしましたが、次第に慣れ、今では問題は一切なく、6人で仲良く楽しく生活しております。
ディーキン大学へ来てから2か月は過ぎましたが、色々な人からオーストラリアの文化、生活、社会をこの大学から通して知ることができました。しかし、私はまだまだ学ぶ事がたくさんあります。
この留学を体験して、気付いた事は、AIU生や日本の大学生とは違い、ディーキン生だけかどうかは分かりませんが、視野や考え方が全く違います。 彼らは様々な見方をしているため、自分では気づかなかった意見が生まれたりします。そのおかげで、私自身の中で少しずつまた新しい視野を見つけようとしています。
次回は、皆さんにオーストラリア文化についてもっと知ってほしいので、4月25日にあったANZACの日について書きたいと思います!
「The Long but short journey」の記事を書いている国際教養大学3年生のるいです。これから1年間、「自分の知らないオーストラリア文化を探求し、人々を知る」という広く深い目標で皆さんにDeakin大学での生活やオーストラリアでの旅について紹介していきたいと思います。