はてなブックマークでシェアする

こんにちは、篠塚大樹(しのづか だいき)です。

突然ですが、私はこれまで特別な道を歩んできたわけではありません。 地元の小中学校に通い、高校は県立の上位校に進学。部活しかしていなかった高校生活でしたが、引退後に必死に勉強して慶應大学に入学しました。

そして現在は交換留学制度を使い、オーストラリアのメルボルン大学に1年間の留学中です。留学をしてはいるものの、そこまで珍しい学歴ではないと思います。メルボルン大学ー メルボルン大学のキャンパス

海外の大学にいて強く感じることは、これまでどれだけ自分が自身の学歴に頼って生きていたのかということです。 私自身、学歴がまだまだ物を言う日本社会があまり好きではありません。(お前が言うなと言われそうですが。)

しかし、無意識的にも意識的にも自分の学歴に頼っていたのだと思います。理由は単純で、大学の名前だけで自分を評価してくれるから。これまで何をしてきて何ができるのか、深く聞かれることはありませんでした。

しかし、もちろん海外ではそうはいきません。 友人が知っている日本の大学と言えば、東大・京大くらいです。(KO?Knock Out?という反応を何度されたか。笑)

では、優秀な同級生達とどう渡り合っていくのか。もちろん自分自身の力に頼るしかありません。そう考えた時、少し怖くなりました。

「何できんの、俺?」

否が応でも自分と向き合わざるを得ませんでした。

あれこれ考えているうちに、抽象的ではあるものの「行動力」は自分の強みだなと思いました。NPOの代表から議員の方まで、名刺を作って会いに行っていたことがあったからです。

「とにかく動こう!」ということで、メルボルンのスタートアップ事情を知りたかったこともあり、スタートアップにco-workingスペースを提供している会社にメールでアポをとり、一人の方が会ってくれることになりました。

後日その方とお会いしてまず言われたことは、

「What’s your plan?」

日本にいた時は将来について聞かれる機会はあまりありませんでしたが、こっちではよく聞かれます。 将来やりたいことを話し、そしてできればメルボルンでインターンを見つけたいのだということを伝えました。

そこで返された言葉が、

「何ができる?」

ここで求められているのは「行動力があります」とか「リーダーシップを発揮できます」という抽象的なものではありません。具体的に「お前は一体何ができるんだ?」という痛すぎる質問。

なぜなら、ここオーストラリアは日本とは違い、大学での専攻が仕事に直結します。 ですので、大学で何を継続して学んできて、どれだけの実務経験があるのかを厳しく問われます。慶應でもメルボルン大学でも、興味のある科目をひたすら好きに取っていた私には相手を満足させる回答ができませんでした。 集団をまとめたり、積極的に行動に移すことには自信がありましたが、「形」にして示せるものがない。学歴という鎧を剥がされた瞬間に、こんなにも自分は無力なのかと改めて思いしらされた良い出来事ででした。

肩書きに頼らずにいかに「自分の名前」で勝負できるか。

私たち学生が今後の人生を送るにあたって、とても大切な視点なのではないでしょうか。 この時代、私たちを支えてくれる確かな足場はありません。自分の力だけで社会を生き抜いていかなければならない。そう考えれば、自ずと今自分がやらばけらばならないことも見えてくるのではないかと思います。

学歴を除いた自分に何が残るのか。 この問いに学歴の高い低いは関係ないと思います。少し立ち止まって考えてみると、違った自分が見えるのではないでしょうか。

この記事を書いた学生ライター

Daiki Shinozuka
Daiki Shinozuka
11 ライターに共感したらGoodしよう!

慶應SFC3年。現在はオーストラリアのメルボルン大学に留学中。「面白い!」と思えることをたくさんしたい。

このライターの他の記事を読む >

記事を友達におしえよう

はてなブックマークででシェアする はてぶ

co-media
この記事が気に入ったらいいね!

最新記事をお届けします

人気のタグ

外資系 #25歳の歩き方 就活2.0 キャリアデザイン 厳選インターン情報 20卒 学校では教えてくれないキャリアの話 私の職業哲学 広報・広報PR 大学生がやるべきこと ANDの才能 早稲田大学 慶應大学 20歳のときに知っておきたかったこと 東京大学 ハーバード大学 ライター 教養 海外 就活 留学 アメリカ 女性 インターン 大学生 英語 IT企業 ライフハック ビジネス 大学 勉強 東大 学生旅行 アメリカ留学ブログ TED ハーバード 起業