アントレプレナーの肩書きを持つデレク・シヴァーズが、画期的なプレゼンテーションをしてくれました。日本のみならず、世界中でよく見る「社会運動」。
最近では「アラブの春」など、たくさんの社会運動が世界で起こっています。
しかし、そういった運動自体をテレビやネットなどで見かけることは多くても、実際に社会的な運動が始まる場面を見たことがある人は多くないのではないでしょうか。
今回のTEDトークでは、デレク・シヴァーズが「社会運動の始め方」について、説明してくれます。(出典:http://www.ted.com/)
まず、社会運動を始めることを想像してみましょう。 社会運動を始める一番初めの人は、「勇気を持って嘲笑されなければならない」と言います。
2人目から続くのは簡単ですよね。1人目のように変わり者になる必要もなければ、それほど目立たなくてもよいのですから。
ただ、デレク・シヴァーズが言うには、この2人目の役割が社会運動を起こすことが、とてつもなく大事だということです。
その理由は皆さんにも考えていただくとして、社会運動をする集団ができるまでの流れを追っていきましょう。
1人目が勇気を持ち、変わり者と認識されながらも運動を始めようとする。
そこに2人目が参加する。
そしてそこから、周りの人を集め始め、だんだんと人数が増えてゆく。
最初は一人の孤独な主張から始まったものも、5人、6人と集まれば「集団」となるのです。
ここで少しお分かりになったでしょうか。この「2人目」という存在によって、「1人のバカがリーダーに変わる」のです。そしてそこから集団ができ始めます。
そして、二人目以降増えているフォロワーをマネするように、どんどん人が集まってきます。
集団になると笑われるリスクも目立つリスクも減るので迷っていた人もみんな参加するようになります。
もっともっと人が増えてくると、次はそっちが「コア」集団となり、逆に乗り遅れまいと他の人もそっちに参加しようとして人数がどんどん増えていくのです。
これが、社会運動の起き方です。
このような運動を起こすとき、起こした最初の人、つまりリーダーがいつも過大評価される傾向にあります。
しかし、お気づきのように、より評価されるべきは2人目のフォロワーなのです。 2人目がいなければ、1人目はただの「変な人」で終わってしまうかもしれません。 そこで、デレク・シヴァーズはこう言います。
「本当に運動を起こそうと思うなら、リーダーについて行く勇気を持ち、他の人達にも その方法を示すことです。素晴らしいことをしている孤独なバカを見つけたら、立ち上がって参加する、最初の人間となる勇気を持ってください」と。
リーダーになって何かを始めることも大事なことです。しかしそういったようにリーダーである人を見つけたら、ついていき、周りを巻き込み、大きな運動にしていけるような「2番目」になることも、また大切なことだと気づかされます。
ここで話されている運動というのは、主に社会運動など大きなもので、あまり出会う機会もないかもしれません。 しかし、この話は学校の中でも、バイトや仕事の中でも同じだと思います。 このような状況に遭遇した時、この話を思い出していただけたら幸いです。
国内外で起こっている「社会運動」というものを、なにか遠いものに感じる人も少なくないと思います。 しかし、ここで述べたように社会運動はわたしたちでも始められるようなもので、そんなに堅苦しいものでもないのです。 この記事を読んで、少しでも共感していただけたらなぁ、と思います。
・How to start a movement By Derek Sivers 「社会運動はどうやって起こすか」 By デレク・シヴァーズ
海外ドラマ・映画に影響されて15歳でアメリカ留学へ。現在大学では海外から来た生徒と一緒に授業を全て英語で受けています。最近はイベントで通訳をしたり、韓国語を勉強したりと忙しい日々を送っています!主に海外の記事を参考にオリジナル記事を作成していきたいと思います!