自身を成功分析者と名乗るリチャード・ジョン氏の今回のトークは、成功のあとの失敗についてです。
彼は言います、「なぜこんなにも多くの人が成功したあとに失敗をするのだろうか」と。 そしてそこには「人々が“成功は一方通行のものである”、という認識をしている」という原因があるとも。
確かに、何かを達成した時、達成感と一緒に「もうあんなに頑張らなくていいんだ」と肩の荷が下りますよね。リチャード・ジョン自身も社長として同じような経験があったそうです。
彼もまた、成功したあとに肩の荷が下りて向上心を失ったり、成功者としての自分が邪魔をして「自分ならいいアイデアが思いつくだろう」と考えてしまったり、さらに成功してお金が入ってくると、それまで顧客や会社に尽くしていた時間を株式仲買人や不動産屋と付き合う時間にあてていたそうです。
こういったように、何かに成功したあと、彼は自信のあまり、努力することをやめてしまったり、もともと大事にしていたものを忘れてしまったりしていたのですね。
しかしもちろん、周りから見れば会社の社長でお金もある、彼はれっきとした成功者だったのです。ただ、彼の心の中は大きな闇を抱えていたそうです。
そこで彼は医者に行き、こう言いました。「お金でほしいものはすべて買えるのに全然幸せじゃない」と。 そこで医師は、「でもプロザックは変えるじゃないか」と抗うつ剤を彼に与えました。
そして彼が抗うつ剤を投与して治療しているあいだ、彼の顧客はみんな電話してこなくなったそうです。 お金にとらわれて、顧客のことを考えていなかった彼に気付いた顧客たちは、もっとサービスが良い会社に移ってしまったのです。
そして会社の経営は傾き、彼と彼のパートナーはすべての従業員を解雇しなければならなくなったそうです。 従業員を管理する必要がなくなり、彼はまた楽しい仕事に戻ったそうです。それから7年間もかかって、彼はまたふたたび成功を手にします。
最終的には、今までよりもビジネスは成功し、プロザックももう必要としなくなったそうです。
ここで彼が何年もの月日をかけて学んだことは、成功は一方通行ではないということです。一度成功しても立ち止まってしまったらどんどん降下してしまいます。「成功」という状態を続けるには、ずっと挑戦を辞めないことです。そういった意味で「成功とは終わりのない旅」なのですね。
ここで彼が用いた例はビジネスの話でしたが、この話はわたしたち一人ひとりが身近なことにあてはめられると思います。学校のことでも、仕事のことでも、何か目標をもって成功したときにこのことを忘れないでいたいですね。
・Success is a continuous journey By Richard John 「成功とは終わりのない旅である」 By リチャード・ジョン
海外ドラマ・映画に影響されて15歳でアメリカ留学へ。現在大学では海外から来た生徒と一緒に授業を全て英語で受けています。最近はイベントで通訳をしたり、韓国語を勉強したりと忙しい日々を送っています!主に海外の記事を参考にオリジナル記事を作成していきたいと思います!