こんにちは、ポーランドはワルシャワ経済大学で留学真っ最中の石割です。
前回の記事から約一ヶ月、就活や旅行に追われて中々自由な時間が取れず......と書くと、旅行は遊びだろう、就活と同列に扱って言い訳にするな!という厳しい声が聞こえてきそうですね、いやごもっとも。
でもせっかくのヨーロッパですからね、やっぱりできる限り色々なものを見ておきたい、と思ってしまうのです。 旅行から学んだこともたくさん有りますので、その辺も追々記事にできたらなと。
ということで今回はヨーロッパでの私のホーム、ポーランド・ワルシャワについてその言語をテーマに記事を書いていこうと思います!
パン恐怖症ってなんだよ!!というツッコミは暫し心の中にしまっておいて頂くとして、まずは私がワルシャワに降り立った直後の話をしましょう。
昨年9月、新入生さながらの期待と不安を背負って、15時間程のフライトを経てワルシャワへ到着した私。
事前に学校側が手配してくれていた現地の学生の手引きの元、早速寮へ案内してもらいました。ー ワルシャワ経済大学の寮、通称サビンキ
とりあえずその段階で寮の管理人は英語が話せないと判明。大丈夫かなあと一抹の不安を抱えて部屋へ向かいますが、更に寮内でのネット接続が困難であることを知らされます。 これは不便で仕方ないと思いましたが、時間はすでに日付を回る頃。長時間のフライトで疲れていたこともあり、とりあえずベッドは用意されていたので荷解きもせずに夢の中へ。しかし醒めない夢はありません、次の日の朝当然のように目を覚ました私は、途方に暮れます。
そういえば昨日はまっすぐ寮に連れて来てもらったからポーランドのお金もまだ持ってないなあ、お腹減ったけどどこで何が買えるのかもわからないなあ、誰かに聞きたいけど寮の人は英語話せないなあ、ネットがないと昨日の学生にも連絡が取れないなあ。……これはヤバいぞ、とばかりに問題ばかり思いつきます。
とりあえずATMを探しに外へ出て、ついでに買い物できるところも探します。なんとか見つけたコンビニみたいなところで、とりあえず必要そうなものを買えるだけ買おうとしましたが、いざレジに行くと値段を表示してくれるパネルがありません。そしてもちろん金額はポーランド語で要求してきます。いくらかわかんないからとりあえずいっぱい出しておこう、と思い一番大きいお札を出しました。……あれ、受け取ってくれない。首を振っています。え、これでも足りないの......?と不審に思いながらももう一枚出します。......店員さん半ギレ。なんで!?!?もう混乱状態ですよね(笑)。
結局おつりがないから大きいのはダメ、もっと小さいので出せ、ということだったのですが、それが半分トラウマになり、次の買い物からは値段表示がしっかりされているサンドイッチしか食べ物で買うことができなくなり(他にも野菜やチーズなども値段は分かりやすく書いてあったのですが、調理器具もまだ揃って無かったので買えませんでした)、新生活にに慣れるまでの一週間はほとんどサンドイッチしか食べられない、という羽目になってしまったのでした。
それから暫くは、サンドイッチやパンを見るとどれだけお腹が空いていても食欲が無くなるというパン恐怖症にかかり、ホームシックを感じる余裕もありませんでした(笑)。
今となっては笑い話ですが、この最初の一週間でいきなり英語が通じないことの不便さを痛感した苦い思い出の一つでもあります。その後は少しずつ、どこなら英語が通じるのか、若い人であれば喋れる人が多い、これを買うならここが一番安い、などの情報がわかってきて、今では特に不自由なく生活しています。
しかしポーランドの英語の通じ無さは、ヨーロッパの国々の中でも随一だと思います。ワルシャワに遊びに来てくれた友達も、みんな驚いて帰って行きますよ(笑)。タイトルのように英語が使えないと言い切ってしまうのは言い過ぎですが、英語で対応してくれない所がたくさんあるというのは事実ですね。
と、そう思うじゃないですか。私もそうでした。 日本からは指差し会話帳を持ち込み、ポーランド語を覚える気満々でやってきましたからね! しかもこれだけ英語が通じないとなると、必然的にポーランド語を使わなければならないはずなので、これはもうもしかしたら英語よりもポーランド語の方が得意になって帰ることになっちゃうかもしれないなくらいの強気でいました。
が、しかし。いざポーランド語を覚えようと思って、ポーランド人が話しているのを注意して聞いてみます。全く何を言っているのかわかりません。いや、勉強始めたばかりなんだから当たり前でしょ、とそういう事ではないのです。内容が分からないのではなく、どういう音を発しているかが分からないのです。そんな馬鹿な!と思う方もいらっしゃるかも知れませんが、決して誇張してのことではありません。
例えば英語なら片言ながらも真似できますよね、よくあるリピートアフターミーという奴です。先生がまず発音して、それを聞き、真似するあれです。それが、できない。真似しようと思っても、口から喉から音……のです。頭で音を理解していないからですね。そういう訳で、勉強開始早々に壁にぶち当たったのでした(笑)。
これはポーランド人に「俺ポーランド語を勉強してるんだ!」と言うと必ず返される言葉です。 理由は簡単、難しい上に役に立たないからです(笑)。ポーランド語はもちろんポーランド人にしか通じませんから、話せた所で活躍の機会は相当少ないんですね。
強いて言えば、チェコ語やスロベニア語などの周辺国言語とかなり似ている部分がありますから、ポーランド語が出来るようになるとそういったスラブ系の言語が一気に学びやすくなると言うと利点がありますが、それもご想像の通りあまり利点とは言えませんよね(笑)。
でもそう言われると余計勉強してみたくなるのが天の邪鬼の性というもの。リスニング出来ないならまず自分でスピーキングする事から始めてみよう!と思い、辞書やら参考書やらを買い揃えて勉強を始めたのでした。
さて、本当はポーランド語がどういうもので、具体的に何が難しいと言われるのか、そういった所まで踏み込んで書くつもりでしたが、前置きが想像以上に長くなってしまったので、次回へ続く!という事にしたいと思います。
前回の記事で布石を打っておいたのに、今回の記事では全く回収できませんでした、それらも次回へ持越しということで(笑)。 ということで、次回はポーランド語についてより深く掘り下げていこうと思います!
今回はこの辺で!ナラジェ!
2012年4月、秋田県秋田市にある国際教養大学(AIU)に入学。グローバル・ビジネスを専攻とし、2014年9月からはポーランドのワルシャワにあるワルシャワ経済大学(SGH)へ約1年間の留学中。AIUではサークル活動である演劇に、SGHでは旅行と美術館巡りに熱中。日本ではあまり馴染みのないポーランドという国の魅力を、一人でも多くの人に伝えたいという想いで記事を書いています。