『 「~できへんから…せーへん??」 やりたかったらやったれや!』大阪府柏原市出身の元アフロ京大生が語る起業論。

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0.thumbnailイスラエルで起業、活動中の植野力です。トップは学生時代の写真です。内容は至って真面目です。(笑)

今回は、今まであまり紹介できていなかった我々について。事業内容やビジョン、学生の方への簡単なメッセージなどお話しさせて頂ければと思います。

 

1.Million Timesについて

Million Timesは、サイトをご覧いただくのが早いのですが、イスラエルを中心としたスタートアップ企業のビジネスプレゼンテーションのWebプラットフォームで、世界中から注目を集めているイスラエルの最先端スタートアップやテクノロジーのリアルな情報を世界に向けて公開しています。1. Million Timesキャプチャ

目的としては大きく3つあって、一つ目は、「投資家-スタートアップ企業間のミスマッチの解消」です。アントレプレナーが投資を得るためにいくつもの投資家にコンタクト、連絡、資料作成、ミーティングetcを何度もする必要がある一方で、投資家は事業ドメイン、投資のステージが合わないと投資を検討しないので、無駄なミーティングをしてしまっている実情があります。

スタートアップ企業が事業スライドをアップ、投資家が一目で連絡できるプラットフォームを両者に提供することで投資効率の改善、ひいては新しい技術、サービスが世にインパクトを与える手助けをしており、すでに1月のローンチから約200件のスタートアップ企業の登録と5件の投資のマッチングに成功しています。

二つ目は、「スタートアップの活動の一般化」です。Million Timesは誰でも無料で利用することができ、気になるスタートアップの事業をちょうどイベント等でプレゼンテーションを聞いた際に拍手をするのと同じように、「Clap」の数、拍手の数によって11段階で評価することが出来ます。スタートアップ企業の技術やサービスが社会の問題解決や人の生活をよりよくすることを目的にしているのに対して、それらがとっつきにくく、一般的にならないので、それがより気軽なものになればと思っています。

三つ目はムフフなのですが、今後このプラットフォーム上で実際にお金が動くような仕組みを搭載する予定で、その前段階として現地での基盤づくりといったところになります。 詳しい内容はムフフなので、少し今はお伝えできないので、Million TimesのFacebookページで情報キャッチアップいただければと思います。ムフフ。2. Million Times コンセプトー Million Times コンセプト

また、同時に現地のエコシステムや注目の投資状況などを日本語、英語で発信するMillion Times Mediaの運営、日本企業様向けのイスラエル技術のリサーチ、Million Timesをよりアクティブなものにするためのイベント開催等を行っています(ちなみに常に人手は足りていないので我こそはという方がいればご連絡お待ちしております)。

先週はイスラエル、トルコ、日本のインキュベーター、スタートアップ企業をイスラエルのグーグルオフィスに招き、12社のうちからその場で1000万円の投資が2件決まるというイベントを実施しました。

イベントに関しては本当に多くの人の協力があって、現地TVメディア含め200名以上が参加し盛り上がりを見せました。3. 先週開催したイベント模様ー 先週開催したイベント模様

 

2.海外起業の素顔

ほう、海外で起業して投資家や起業家とビジネスをしてメディアに取り上げられてと「そりゃあ、帰国子女かなんかで英語がぺらぺらで、日本でも相当コネがあるんでしょうな」とお思いになるかもしれません。 (読者の皆様はそんなにひねくれていないかもしれませんが、学生時代の私なら思っていたと思います。)4.東京で就職時代ー 東京時代。大串(両手ピース)、植野(裸)、寺田(グラサン)

結論から言うとそうではありません。 創業メンバーは全員純日本人ですし、日本で投資やスタートアップ関連ビジネス、金融業界で働いていたわけでもありません。

英語に関して、CEOの寺田がトルコ留学を6カ月していたことを除けば、全員帰国子女でもなければ外国語学科に所属していたわけでもありません。特別な環境にいなければ、大学受験時に身に着けた英語の学力が、ともすれば大学在学中に中学生レベルまで低下することは共感していただけるのではないかと思います。業界に関して、今でこそ現地の投資家の方や起業家とほぼ毎日話をしていますが、これまでにそういった業界にいた人と話をしたことがあるかというと特に私の場合は片手で収まる程度でした。5.年越しTel Avivにてー 年越しTel Avivにて左から創業メンバーの植野、寺田、大串

ではどうしたのか?どうしたもこうしたもありません。「世界をひっくり返して人々を笑顔にする」というビジョンを達成するための最短ルートとして、イスラエルで今の事業、そしてムフフな事業をすることを決め、サムライインキュベート様からの多大なるご支援のもとイスラエルに渡り、様々なイベントに出席したり、直接人に会いに行ったりしています。

時にイスラエル人のために寿司を握る。日本から来たことでなぜか現地のオタクイベントで登壇する。自転車を盗まれる(関係ない)。当然、自分たちの言いたいことが100%伝わらないこともある。それでもお礼のメールは欠かさない、感謝はきちんと伝える、わからないことは愚直に話を聞く、といった当然のことを繰り返すことで、業界の知識や、用語、ネットワークは徐々に積み上がり、今ではイスラエルの友人に「イスラエル人よりもイスラエルのスタートアップのことを知っているね。」と言われるくらいまでにはなりました。

月並みではありますが、魯迅が「故郷」の中で、「そこに道などなかった。誰かが歩き始めてそこが道になった」といったことを述べていたような気がします。腹をくくって踏み出してしまえば、道はなくとも水先案内人や水飲み場くらいは不意に見つかるものです。もし自分の中にやりたいことや解決したいことがあるのであれば、あほうと思われるかもしれませんが、まずは始めてみるというのも悪くないのではないのかなと思います。

まだ成功したわけではないですが、一歩踏み出してみた人間たちの思っていることの端きれです。もし盛大に失敗することがあればその時は笑っていただけるとこれ幸い。

では長文失礼いたしました。

この記事を書いた学生ライター

Chikara Ueno
Chikara Ueno
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京都大学法学部2013年卒業後、オイシックス株式会社入社。リスクマネジメント、社内改善業務を担当後、EC事業部異動。マーケティングを担当後、大学時代の先輩である寺田彼日の誘いを受け、イスラエルに渡りAniwo共同設立者として参画。現在はマーケティング、採用などを担当。学生時代の活動はTeach for Japan、政策勉強会、居酒屋のキャッチなど。24歳独身。

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