皆さんこんにちは! Co-mediaで記事を執筆させていただくことになりました、金川英弘(かながわ ひでひろ)と申します。
私は日本では京都大学の大学院に所属する理系の院生ですが、現在はアメリカのウィスコンシン大学マディソン校(University of Wisconsin-Madison)にて交換留学をしています。今回の記事では簡単な自己紹介を含め、なぜ理系の私がアメリカでビジネスを専攻しているのかについて書きたいと思います。いや待て、WisconsinとかMadisonってどこやねん!
と思われた方もいるかと思いますが、Wisconsinはアメリカ中西部の最北に位置し、冬は‐30℃ぐらいまで下がります。最近やっと春の兆しが見え始めましたが、つい最近までものすごく寒かったです。ちなみにWisconsinが州の名前で、そこの州都がMadisonです。
そんなMadisonでの交換留学は私にとって海外の大学で学ぶ初めての経験ですが、実は学部時代にはよく海外をひとり旅していました。いわゆるバックパッカーです。あとは、夏休みを利用して1ヵ月だけニューヨークの語学学校に通っていたこともありました。ですが私は決して英語が堪能なわけではなく、今回の交換留学もTOEFLの点数が足りないながら、お世話になっている教授の推薦状などを駆使して何とか潜り込めたという次第です。交換留学は1年間滞在する人が多い中、私は留年したくないという理由で1セメスターだけなので、短時間でも他の人たちの2倍いろんなことを経験して、2倍吸収しようと必死に頑張っています。
出発前は、「留学に行く!」と友達に話をすると、ほぼ100%「向こうで何か研究するの?」と聞かれました。確かに、理系院生が留学と言うと研究留学をイメージするのかもしれませんね。しかしタイトルにもある通り、私はMadisonで「ビジネス」の授業を履修しています。
なぜか?
普段はシンプルに「ビジネスに興味があったから」と答えています。もちろんそれは事実なのですが、これは単にビジネスに関する知識を吸収したかったからというだけではなく、ビジネスのフィールドでアメリカの学生と議論を交わしたかったから、ということです。もっと言えば、自分の専門ではなく、言葉もうまく話せない・聞けない(←これ重要)という圧倒的不利な環境の中でどれだけ自分が戦えるのかを試したかったからです。
と、張り切って偉そうなことを言いましたが、現状全く戦えていません。笑
今は4つの授業でチームプロジェクトを進めている最中で、ほぼ毎週それぞれのプロジェクトのミーティングを行うのですが、なかなか自分のバリューが発揮できずに苦悩しています。しかし、プロジェクトは新規ビジネスの提案をしたり、ある商品のマーケティング手法を提案したり、HR目線で会社の運営シミュレーションをしたり、地元のレストランへのインタビューなどを通して顧客満足度を調査したりと、トピック自体はおもしろいものが多いので何とか今は頑張れています。
また、大学では授業やチームプロジェクトだけではなく、色んなイベントやボランティアなどにも積極的に関わり、そして遊ぶときは思いっきり遊ぼうと思って日々を過ごしております。
では本来やらなければならないはずの研究はどうするのか?という話なのですが、日本に居る同期と比べれば研究に割ける時間は非常に少ないというのが正直なところです。しかし私の場合は幸いにもPCがあればどこでも進められる研究であるため、Skypeでミーティングに参加しつつ、Madisonでも研究を進めることが可能なわけです。ここにいる1学期間は、ちょっと変わったダブルメジャーみたいな感じです。
一般的に理系の学生は実験への参加が義務付けられていたりして留学とは縁のない場合が多いように思いますが、このような例外も中にはあるんだ、ということを知ってもらえれば幸いです。もちろん私の場合、周りの方々の多大なサポートがあって初めて成り立っている留学なわけですが。今回の記事では私が現在Madisonでどんなことをしているのかを簡単に書かせていただきましたが、今後はもっとトピックに絞って、留学を検討している皆様や既に留学が決まって準備している皆様に少しでも有意義なお話ができればなぁと思っております。
また、過去の旅を思い出しつつバックパッカーにまつわる記事なども書きたいと考えておりますので、旅好きな皆様も含めてまた次回以降も読んで頂ければ幸いです。
なお、留学の情報に関しましては個人でブログも書いておりますので、そちらもぜひ。
では。
アメリカの大学に交換留学中の理系大学院生です! 「一人でも多くの方に留学を身近に感じてもらい、挑戦への一歩を踏み出して欲しい」という思いを込めて、留学コラムを書かせて頂いております。 また個人でも留学ブログを書いておりますので、宜しければそちらもご覧ください!