こんにちは!そしてあけましておめでとうございます(*^^*)私は、テストが終わり次第すぐに中欧周遊の旅に出て、今年のお正月はハンガリーで働く高校の友人とともにブダペストで過ごしました。ぜひ、この旅の話も近々させてもらえたらなぁと思っております! そして2回目となる今回は、今更ですがオスロのクリスマスとノーベル平和賞授賞式についてお話ししたいと思います♪
曇り続きの毎日、だんだん短くなってゆく日の長さ(ちなみに最近は9時過ぎに日が昇り、15時ごろにはもう沈んでしまいます汗)・・・こんな鬱々とした冬の北欧ですが、12月に入ると徐々に街に活気が出てきます。そう、クリスマスシーズンの到来です\(^o^)/街の至る所でイルミネーションが輝き、クリスマスマーケットが始まります。ちなみにこちらの写真↑は、オスロで最も大きな通りであるKarl Johans gate沿いにあるクリスマスマーケットです。規模はそれほど大きくないですが、中心街にあるのでとっても華やかですね!ヨーロッパの他の国と同様木造のかわいい小屋が立ち並び、雑貨や食べ物、飲み物など色んなものが売られています♪そんなオスロのクリスマスマーケット、他の国と少し違うのは、売られているものがワイルド!!だということです(笑)(※個人的見解)こちらの写真↑の右上にPRODUCT FROM SAMIとありますが、このようにサーミ(ラップランドに住んでいるノルウェーの先住民族)風の木でできた雑貨やお人形、また毛皮やトナカイの角、なんてものも売っています!それから、食べ物も少し特徴的です。ノルウェーのクリスマーケットではよく見るこの標識↑「Elgburger」、なんだと思いますか? Elgとはノルウェー語でムース(ヘラジカ)、つまり鹿バーガー!!大体1つ100NOK(1600円くらい)するのでお値段はだいぶ張るのですが、この鹿バーガー、他ではなかなか食べれない+香ばしく焼き上げたパティとサワークリームがマッチしてとってもおいしいので、もしクリスマスにオスロに来る機会があれば是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか?^^ 更に、もう一つ。ヨーロッパのクリスマスマーケットといえばグリューワインですが、ここノルウェーを含む北欧では、ワインだけでなくGløgg(グロッグ)と呼ばれるいわゆるクリスマスジュースも好んで飲まれています!ナッツを入れ、お湯や赤ワインで割って飲むのが一般的なこのGløgg、スパイスの利いた独特の風味があるのですが、一度飲んだらクセになってしまう味ですね^^こちらも、冬の北欧に来た際はおすすめの一品です。
ところで皆さん、サンタさんといえばフィンランドを思い浮かべる方が圧倒的多数だと思いますが、実はノルウェーにもサンタさんのおうちがあること、知っていましたか?たくさんのクリスマスグッズで彩られたサンタさんのおうち。こちらは、オスロから40分ほどバスで南に下ったDrobakというオスロフィヨルド沿いの街にあります。フィンランドのサンタ村とは規模が全く違いますが、小さいながらも手作りのお人形やイルミネーションで飾られたこのおうちにいるとなんだかとっても心があったまりますね。街自体もとってもかわいくて素敵なカフェや雑貨屋さんも多いので、街歩きも楽しめると思います♪こちらは、サンタさんのおうちの隣にある郵便局。ここから手紙を出すと消印がサンタさんマークになります(笑) ちなみにこの長いひげのおじさんはjulenisse(ユーレニッセ)といういわゆる北欧のサンタさんです。nisse(スウェーデンではTomtar、フィンランドではtonttu)とは北欧の伝承民話に出てくる妖精のことであり、元々クリスマスとは何の関係もなかったのですが、キリスト教化した際に固有の伝統とキリスト教の行事であるクリスマスが混ざって、今のようなnisseがプレゼントを運んできてくれるというカルチャーが生まれたと言われています。おもしろいですね!!
このようにクリスマス一つを取っても、各国によって違いがあったり、文化や歴史が絡んでいたりするのでとっても興味深い!各国との比較についてはまたヨーロッパ旅行記の中で少し触れられたらいいなぁと思っております^^
それからもう一つ、ノルウェーではクリスマスになると家族総出でクッキーを焼くのですが、なんと!こんなものまでつくってしまうのです!!!これぞ本物のお菓子の家!!! ちなみにこちらは、仲がいい在ノル日本人の方のお家にお邪魔して一緒にクッキー焼きをさせてもらった時にノルウェー人の方々(日本人の方の夫とそのご両親)が作っていたものです。大人達が何か真剣な顔をして話し合っていると思ったら・・・これだったんですね(・∀・)去年は設計図まで準備して作っていたそうです!(笑) さすがクオリティが高い!!このように、クッキーのお家作りには皆さん結構力を入れるそうで、とあるクリスマスマーケットではお菓子のおうちの展覧会も開催されていたほど。こちら北欧でのクリスマスは、キリスト教の行事である以上に、大人も童心に帰り、家族の絆、大切さを再確認する場なのかもしれません。
このようにクリスマス一つを取っても、各国によって違いがあったり、文化や歴史が絡んでいたりするのでとっても興味深い!各国との比較についてはまたヨーロッパ旅行記の中で少し触れられたらいいなぁと思っております^^
さて、最後にノーベル平和賞授賞式の際のオスロの様子をお伝えしたいと思います。
そもそも、平和賞以外の授賞式はスウェーデンのストックホルムで行われているのに、なぜ平和賞だけオスロなのでしょうか。この理由、すなわちアルフレッド・ノーベルが「平和賞はノルウェーで」と希望した明確な理由は分かっていませんが、Nobel Peace Prize Centerによると、ノルウェーがスウェーデンと異なり軍事力が伝統的にそれほど強くなかったこと、またノーベルが称賛していた平和運動家かつ作家のノルウェー人Bjørnstjerne Bjørnson(ビョルンスティエルネ・ビョルンソン)の影響等、様々な要素が絡み合った結果だとされています。そんなノーベル平和賞ですが、実際に選考するのは、ノルウェー国会が任命する政治的に独立した機関「ノルウェー・ノーベル委員会」。このことからもわかるように今でもノルウェーはノーベル平和賞には強く関わっていると言えるでしょう。
そして、マララ・ユサフザイ氏とカイラシュ・サティーアーティ氏がダブル受賞した去年の12月10日、私はもちろんオスロにいたわけですが、政治家だけでなく、市民もこの行事を特別なものと思っている様子が垣間見れました。こちらは当日いくつか行われていたイベントの一つ、Fakkeltogの写真です。オスロ中央駅からまっすぐ王宮までのびるKarl Johans Gateを松明を持って何百という人々が行進します。みんなであかりを灯しあって、静かに行進していくその姿はまさに平和の祈りを体現しているかのようでした。(火を持った人があんなに密集しているのに今まで事故が起きていないのは不思議でなりませんでしたが笑) そして、王宮近くのGrand Hotelでこの行進は止まります。そう、このホテルにかの受賞者二人が滞在しているのです!! 火を消して待つこと10数分、人々のわぁ~~っという歓声とともに二人が姿を現します。10分くらいだったでしょうか、二人はずっと手を振り続け、市民もそれに応答し、時々二人が仲良さそうに話すという時間が続きました。中でもマララさんに対する歓声は大きかった気がします。元々最年少受賞ということで注目を浴びていたことはもちろん、オスロにはパキスタン系の移民・難民が多くいるということも関係しているかもしれません。
このように、何とも不思議な、美しく暖かい夜を過ごすことができました。 もちろん、ノーベル平和賞受賞者の妥当性には毎年賛否両論あり、政治的にセンシティブな部分に関わってくることもあるので、この賞を取り巻く物事が常にポジティブだとは言えません。しかし、少なくともあの場にいた人たちの多くが、民族や宗教を問わず、平和を愛し、大切に守っていこうとしていることを肌で感じ取れたのはとてもいい体験でした。
さて、ついつい長くなってしまいました^^; 次は、ヨーロッパ旅行記を載せれたらいいなぁと思っております! それではまた!
ノルウェー・オスロ大学に留学中の20歳。自然豊かなこの街で、今の社会や将来についてゆっくり考えていきたいと思います。好きなことは、旅と写真と食べること!^^