アジアカップ連覇を狙うサッカー日本代表。”防衛戦”が幕を開ける。

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アジアカップ アイキャッチ(出典:http://quasimoto.exblog.jp/14088068/)

9日、ついに2015年度のアジアカップが始まった。4年に1度、アジアの頂点を決めるアジア・サッカーの祭典。4年前の前回大会ではアルベルト・ザッケローニ氏が監督を務めていた日本代表が優勝し、国内でも大きな話題となった。日本代表は、日本時間12日16時開始のパレスチナ戦で初戦を迎える。 今大会の開幕戦には前回大会準優勝国のオーストラリアが登場。クウェートを相手に4-1というスコアで貫録を見せつけ勝利した。オーストラリアは前回大会で決勝まで勝ち進み、日本代表と延長戦までもつれ込む壮絶な死闘を繰り広げたチームである。ただ、オーストラリアはアジアの国ではなく、オセアニアの国。なぜ「アジア」カップに出ているのか。また、他にどのような国が参加していて、どんな点に注目すればこの大会を楽しめるのか。さらに今大会の日本代表の期待値はどうか。それらを、大会の概要を明らかにしながら挙げていきたいと思う。

アジアカップとは?

アジアカップ(出典:http://www.afcasiancup.com/home/en/)

まず、オーストラリアは2006年1月1日にOFC(オセアニアサッカー連盟)を脱退し、AFC(アジアサッカー連盟)に加入した。アジアカップはAFCが主催する大会であり、加盟国であるオーストラリアは参加資格を持っているのである。こういった例外的な部分はあるものの主にアジアの国々の代表チームが登場するこのアジアカップ。そしてこの大会で優勝すると、FIFAコンフェデレーションズカップの出場権が獲得できる。これはW杯の前年に行われるいわば「W杯の前哨戦」のような大会であり、世界の列強国との対戦という貴重な経験を積める舞台。アジアのチームの実力を世界基準で測る絶好の機会を手にする事が出来るのである。 アジアカップにはヨーロッパや南米の列強国のように世界的に人気のある国々や選手たちが勢揃いするわけではないが、アジアカップに出場する国々には多くの有名な選手がいるし、確かな実力を持った数々のチームが登場する。

例えば昨年夏のW杯では、アジアからは4ヶ国(日本、オーストラリア、韓国、イラン)が本大会に出場したが、そのW杯で特にイランは南米の強豪アルゼンチンを最後の最後まで追いつめるという印象的な活躍を見せており、今回のアジアカップで注目するべきチームの一つである。世界的プレーヤーであるリオネル・メッシやアンヘル・ディ・マリアを擁するアルゼンチンの攻撃陣を試合終了直前のロスタイムまで0点に抑えきったイランの集中力は素晴らしいものだった。最後の最後でメッシに世界トップレベルのシュートを突き刺され敗れはしたものの、声を出し、絶え間なく走り、息を合わせて守り、スキあらば1点を奪って強豪に勝って見せようという姿勢はスポーツ史に確かに刻まれたはずだ。

高まる連覇への期待

アジアカップ3(出典:http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/jfootball/2014/11/04/post_765/)

オーストラリアやイラン、韓国など注目に値するチームは数多くあるが、日本の方々にとってアジアカップを楽しむポイントは何といってもやはり日本代表だと思う。ザッケローニ氏からハビエル・アギーレ氏に監督が代わり、チームが新しく生まれ変わって最初の大舞台。これまで日本代表を支えてきた本田、香川、遠藤、長友らのメンバーに加え、実力者の豊田や期待の若手である武藤や柴崎など、新しい血がチームに注ぎ込まれた。日本のニュースで取沙汰されているアギーレ監督の過去の八百長疑惑も、どうやら現地スペインでは本格的に容疑がかかっている段階ではなく、捜査が開始されるかどうかの段階でありアジアカップに大きな影響は無いようである。

前回大会で優勝し、今大会は王者として、各国からの挑戦を受けて立つという立場で臨む日本代表。次回のW杯でリベンジを果たす前に、まずアジアの国々を相手にもう一度実力を証明することが出来るのか。注目せずにはいられない。1ヶ月にわたるアジア王者の「防衛戦」は、12日から始まる。初戦の相手はパレスチナ。主力選手も語っているように、謎の多い未知数の相手である。まずは大会を勝ち進む上で重要視される初戦に勝利し、幸先良いスタートを切りたいところだ。

この記事を書いた学生ライター

Yuto Ishimatsu
Yuto Ishimatsu
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Co-mediaでライターを担当させて頂いております。主にスポーツ系の記事の執筆を担当。サッカーと音楽が大好きです。しばしばTwitterやフットボールサイトを通じて、サッカーを存分に楽しんで頂くための記事を配信することもあります。よろしくお願い致します。

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