宇宙への行き来を当たり前に。誰にも負けない情熱で掴んだ JAXA内定。

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名前: 後藤亜希(ごとう あき)さん 所属: 大阪大学理学研究科 高分子科学専攻 修士2年

ーー後藤さんの学生生活についてお聞かせください。

学部4年間はサークルでオーケストラをしていて、3年の時にはイギリスのケンブリッジに1ヶ月間短期留学に行ったこともありました。学部3年の時に宇宙開発の仕事に興味を持ち始めたのですが、それまでは色んなことをやっておこうと思っていました。イギリスへ短期留学に行ったのも、海外経験がなかった自分を試してみようと思ったのがきっかけでした。 阪大理学部には自主的に研究できるプログラムがあって、私は学部2年で研究室に入って興味のある分野を研究して発表するといった活動もしていました。当時は興味のあることにどんどん飛び込むことを意識していましたね。


後藤さん3宇宙開発の仕事を目指してからは、宇宙関連の情報を得るためにJAXAにインターンに行ったり、JAXA主催の種子島スペーススクールに行ったりと、目の前にあるチャンスを掴みにいきました。他にも、小惑星探査機「はやぶさ」の初代マネージャーの方の講演を聴きに行ったこともありましたね。情報集めのために色んなところに足を運んでいました。

人を宇宙に運びたい

ーーJAXAや宇宙開発に興味を持ったきっかけは何だったのですか?

きっかけは、大学の授業でした。量子力学の授業で、ひたすら黒板の数式を書いて写す授業だったんです。化学って、原子や分子といったかなりミクロな事を考えるんですが、こんな小さいことを一生考え続けて人生終わってしまうのかな、とふと思ったんです。「あれ、こんな事やりたかったんだっけ?」と感じました。そのときに、高校生の頃JAXAの方の講演を聴いたことを突然思い出しました。「あのとき一瞬だけどめちゃくちゃJAXAに行きたいと思ったよなぁ」と。でも当時は超エリートの人たちが集まっている組織だと思っていたので、現実的な進路だとは思っていませんでした。 授業中にその時の感情を思い出して、人生1回きりですし、あの時の夢をもう1度追いかけるのもいいかなと感じたのを覚えています。もちろん化学も面白いのですが、せっかくだったらスケールの大きいことを人生かけて取り組みたいと思いました。 ただ、この思考の流れ全部量子力学の授業中ですからね。(笑) 授業まじめに聴けよって話ですよね。(笑)

ーー高校生の時に講演を聴かれてから「JAXAに行きたい」と思った理由は何だったのですか?

講演を聴いて「こんなかっこいい仕事があるんだ!」と強く感じました。小学生の頃から宇宙に行ってみたいと思っていたので、小学校の卒業文集でよくある「20年後の自分へ」のコーナーで「もう月に行きましたか?」と書いていましたね。月に行きたかったですし、小学生の頃から「大人になったら簡単に宇宙に行ける」と思っていました。そういった昔からの思いもあって、高校生ながらにも自分がJAXAで働けば「人が簡単に宇宙に行けることを当たり前にする」開発ができるのではないかと思ったんです。でも当時は「やっぱり無理かな」という感情が強かったですね。

ーー小学校の頃は宇宙のどんなところに興味を持たれたのですか?

絶対に存在していてとても広いものなのに「よく分からない」という宇宙の未知な部分がワクワクしたんです。宇宙の果てってどんなところだろうと興味が湧いてきました。何とも言えないもやもや感が魅力ですね。 あとは、「人が宇宙に行くこと」に小学生の時から興味があって、人が遠くに行くことは人類の歴史を物語っていると感じています。車や船や飛行機を人類が作ってきたことからも分かるように、最初は単なる「遠くに行きたい」という欲求だったものが、当たり前のように人が遠くに行ける世界に発展するところが格好いいなと思ったんです。人類の歴史を動かしている感覚が魅力です。

ーー後藤さんにとっての宇宙の魅力を感じた原体験というのはあったのでしょうか?

私は田舎の生まれということもあって、空を見る機会が結構あったんです。空の端には何があるんだろうと思うようになったのを覚えています。その幼少期の体験は大きいと思います。 あとは、スペースシャトルなどで日本人が宇宙に行くというニュースはよく見かけていたので、「人って宇宙いけるんだ」、「私も大人になったらいけるようになるだろうな」と幼いながらに思っていましたね。


後藤さん2ーー将来はどんな仕事に取り組みたいと考えられていますか?

やはり人が宇宙に行くということに携わりたいです。いま火星に人を連れて行くプロジェクトがホットになってきていて、あと10年後、20年後になるとは思うのですが、そこに携わって自分が誰かを火星に送り出すという仕事をしたいという思いがあります。 私がイメージしている理想の宇宙開発は、人が簡単に宇宙に行けると言いますか、月や火星に普通に行くことができる環境を作ることです。人が宇宙へ行き来できるためのインフラを整えたいと思っています。 自分のしたい仕事をやり切って、開発が進んでいれば自分も宇宙に行ってみたいですね。(笑)

ーーそういった仕事を掴むために必要なことは何だと思われていましたか?

まずはJAXAに入ることが初めの一歩だと思っていました。そう思うようになってからは、JAXAに入るための行動をとっていましたね。 JAXAに行きたいと自分から周りの方々に発信していくうちに、JAXAの職員さんをはじめとした宇宙開発に携わっている様々な方を紹介してもらえるようになりました。色んな方を紹介してもらって宇宙の話をして、そこでまた質問して、という行動が大きかったです。宇宙関連の講演会に足を運ぶこともありました。自分から思いを発していたことが機会を生んでいたように思います。 日本では自分の意志をはっきり言うことは美徳とされないのかもしれませんが、自分がしたいことを口に出してチャンスを引き寄せることは重要だと思います。


JAXAで働くための就職活動

ーー後藤さんの就職活動の流れをお聞かせください。

目標はJAXAに入ることだったので、就活解禁の12月1日午前0時、エントリーが始まった瞬間にJAXAにエントリーしました。(笑) もちろんJAXAに落ちる可能性もあるので、他にどこの企業を受けようか考え始めました。専攻は化学なので、化学メーカーなど10社くらいにエントリーしました。

ーーJAXA以外ではどのような企業選びの判断軸を持たれていたのですか?

宇宙に関っている企業を軸としていたのですが、意外と少なかったですし、あまり見つけられなかったので、安定している大企業を視野に入れていました。東レさんや帝人さんなどの化学メーカーですね。 でも結局はJAXA以外には全く集中できませんでした。(笑) 正直に言うと興味がなかったんです。JAXAのES(エントリーシート)は真剣に綿密に調べて書きましたが、他のESは適当に書いてましたね。(笑) 情熱の入れ方は雲泥の差でした。 しかも面接ですべて落ちてしまって、4月の最初の時点で残っていたのはJAXAだけだったんですよね。当時はヒヤヒヤでしたが、いま振り返ってみると追い込まれたことがむしろ良かったのかもしれません。 JAXA以外の選考が無くなったものの、JAXAへの集中を削いでしまうと思ったので、他社のエントリーシートは1社も出しませんでした。どうしてもJAXAに行きたかったので、集中しないと後悔すると思っていました。



後藤さん1ーーJAXAさんの選考の流れについてお聞かせください。

まずはエントリーシートを提出するのですが、「学生時代に頑張ったこと」などオーソドックスな内容です。それを通過すると、職員の方と1対1で30分ほどの一次面接がありました。技術系の職員さんの方からエントリーシートの内容に沿って質問されます。それに受かるとWEBテストがあって、それにも通ると東京の御茶の水で二次面接があります。自分一人に対して8人の面接官がいました。面接は10分間ほどだったのですが、最初の一分で自分の専門性とJAXAの志望動機を話すように言われます。そのあとはJAXAでどういう強みを生かせるかや、JAXAで何をやりたいか、大学院での研究について聞かれました。 その後、最終面接なのですが、これも御茶の水で1対8で、面接官の方は理事長クラスです。時間は5分ほどで「将来の日本はどうなっていますか?」や「20年後の宇宙開発はどんな感じですか?」といた質問などですね。

ーーJAXAの高い倍率の中でなぜ後藤さんが採用されたと思われていますか?

面接官の方に、「後藤さんは宇宙に対する思いが熱かった。」と言われました。やはり宇宙開発に対してどれだけ熱い思いを持っているかが大事なんだと思います。 毎年阪大生が3人ほどJAXAに行っているので、エントリーした阪大生の中で自分をしっかりアピールできれば採用されると思っていたので、阪大の中で一番になることは意識していました。 前提として、自分が阪大生だったことも大きかったですね。

ーーJAXAさんの他にも宇宙関連事業を行っている企業があると思うのですが、そういった企業に入ることは考えなかったのですか?

三菱重工さんなど宇宙開発事業を行っている企業はありますが、たとえ入社できても宇宙開発に関われない可能性があります。一般の企業ですと、JAXAから指示を受けた仕事も多くあります。 一方JAXAですと、ほとんどの職員は宇宙開発に関われるんです。また、JAXAは世界でも初めてというプロジェクトを進めているケースもあります。私はそういった今まで誰も取り組んでこなかったことに携わって成果を出したいので、自分のやりたいこととマッチする組織はJAXAしかないと感じています。

ーーJAXAさんではどういったお仕事をされる予定なのでしょうか?

私は化学系の人材なので、宇宙に関係する材料の開発から始める予定です。宇宙環境に耐えられる丈夫で軽い素材の開発に取り組むと思います。 ただJAXAは「一つの分野の専門性が高い人材」というよりは、「深く・幅広い知識を持つ人材」を育てたいという方針なので、5年ほどで部署が変わっていく予定です。 将来的には有人宇宙ミッション本部という部署で有人火星探査に関わりたいと考えています。


目標を持って好きなことを仕事に

後藤さんアイキャッチーー小さい頃からの夢に近づけている方は少ないと思うのですが、なぜ後藤さんはそのような生き方ができているのでしょうか?

前提として、私が「目標を持っている」ことが大きいと思います。将来したいことが明確になってきているからこそ足も動かせますし、色んな人とも出会えています。目標を持っているからこそ頑張れるなんじゃないかと思います。あとは「人生1回きりだから頑張らないともったいない」という考えに支えられています。私も夢を叶えたわけではないので大きなことは言えませんが、夢を叶えられない人は叶えたいという気持ちの強さが足りないからではないかと思います。

ーー仕事をしんどいものと認識してしまっている学生は多いと思うのですが、後藤さんのように仕事をポジティブに捉えるためにはどういったことが必要だと思われていますか?

仕事の先に何があるかを考えれば良い方向に行くのではないかと思います。名前の通った大手企業に入ればOKだと考えている就活生は多いと感じています。おそらく十分な給料も得られますし、いづれ年収1000万円に到達して社会的地位も上がってくるかもしれません。そうなれるなら仕事は楽しくなくてもいいと考えている人がいるかもしれませんが、65歳まで働くとすると約40年勤めないといけないですよね。40年も楽しくないことに力を注げないのではないかと思います。もし私が楽しくない仕事をすると7割くらいの力で取り組んでしまいそうです。それってもったいないと思います。ですので、好きなことを仕事にすることを意識すればいいのではないかと思います。そうすれば100%の力で情熱を持って楽しく働けると思います。

ーー最後に学生読者にメッセージをお願いします。

せっかくの貴重な人生ですし、人生で何か成し遂げたいことを1つ決めて、成し遂げるための生き方を考えて過ごして欲しいです。それが幸せにつながると思います。 あとは、「自分が何が好きか」に敏感になることも大切です。誰かに笑われるだとか、嫌われるだとか、周りの目は気にせずに自分に素直になって、好きなことに向き合えばより良い人生になるのではないかと感じています。


この記事を書いた学生ライター

Tomoya Maekawa
Tomoya Maekawa
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co-media編集長の前川です。ものすごくサッカーが好きです。

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