やっとクリスマス休暇になりました!!授業(厳密にいうと大量のReading Material“S”と抜き打ちテストの恐怖)から解放されてすごくほっとしている、フィリピン留学中の楢府です。
今回はあまりイメージの無い東南アジアのキャンパスライフについて書いていきたいと思います。授業開始から1か月半が経ち、やっと慣れてはきましたが、最初はカルチャーショックを色々経験しました。
まずは、授業時間。一番早い授業は7時半開始です。 もう一度言います。
朝の7時半です。
日本の大学生はこんな時間にしたら出席率が素晴らしいことになりそうですが、ここの大学生は真面目に行くようです。私の場合、取りたかった授業が幸いにも早くて朝9時開始でした♪本当に嬉しかったです(笑)逆に一番遅い授業は夜9時までです。つまり、ご飯や飲みに誘ってもらっても「授業がある・・・T^T」と断ざるをえなくなります(苦笑) ちなみにこの時間帯の授業中(多くても30人程度のクラス)は誰かしらが何かしら食べています(笑) ぼりぼり音がすると思ったらスナック菓子食べている人が・・・とか毎週のことです。しかも、教授が注意しない!!授業の遅刻は厳しいのに、ご飯はいいの!?と突っ込みたくなるのですが、誰も気にしていないので私も気にしないようにしています。しかも、この時間場所によってはトイレが閉鎖(!?)されています。入口に鍵のある建物が少なく、教室1つ1つに鍵をかけるシステムになっているようで、5時か6時ごろからトイレも含めた教室の施錠が始まります。早く閉鎖したいならこんな時間に開講しなければいいのに・・・私もご飯行きたいのに・・・というのが本音です。
しかも授業は30分区切りで、開始時間はバラバラ・・・1時間、1時間半、3時間の3種類の長さの授業が混在しています。ほとんどの場合、1時間の場合月水金の同じ時間に、1時間半の場合火木の同じ時間に授業があります。ということなので、必然的に時間割がすごいことになります・・・。ぐちゃぐちゃ!ちっちゃー!見にくいー!という状況です。(これは私のです)
日本と全く違うのがコピーセンターシステムです。こちらの大学には、学生が自由に使えるコピー機はありません・・・。しかし、授業のReading Materialsが毎回最低30-40ページ出されるのですが、教授は準備しません。ソフトコピーもありません。つまり・・・毎週コピーセンターに取りに行かなくてはいけないシステムになっています。何よりも困るのが、コピーの用意ができるまでに時間がかかるということ。コピーがその日中に終わる保証はなく、大体次の日に取りに行くことになります。つまり、月水金または火木の授業の場合30-40ページを1日で読まなくてはいけないことにということもザラ・・・。1番辛かった時は、40ページを授業(13時半開始)の当日の朝(10時)に受け取ったこと。それはないでしょ!?(- -;)となるのですが、みんな真面目に読んでいるので、郷に入っては郷に従わざるをえません(泣)また、日本人ばりのホスピタリティーは期待できません。確実に、正確に、授業コード(コースの頭文字+番号)と教授の名前を覚えていないと受け取れないことも。コピーセンターのスタッフはあまり英語が得意ではないので、授業名やコピーのリリース時間等知っている限りの情報を総動員して説明しても困惑されたこともありました(苦笑)
そしてコピー機が旧式のため、片面印刷しかできずひたすらカバンが重くなるという・・・。そして何よりも紙質が悪いのでひたすら分厚い!!日本の技術力の高さを感じる日々です。もう一つ、不思議な文化なのが紙のサイズが、Short, A4, Longという3種類があるということ。
幅はA4と一緒なのですが、縦の長さが違うのです。何でなんでしょうか??
最後に最も厄介なのが、授業連絡がFacebookのグループページでされること。必要な連絡がグループページを通じてされます。教室変更、宿題、休講、課題のグループ分け、テストの日程、reading materialを受け取れる時間と場所などなど・・・。授業開始1週間、2週間目は、授業で教授が指示したものをきちんと理解して準備しているはずなのになぜか私だけ提出物が足りていない、Reading Materialsが手元にないという不思議な現象が多発していました。私の場合、履修登録の手続ミスで教授の名簿に私の名前がなく、クラスメイトが私の名前を知らない、外国人の名前なので1度で聞き取れないために、グループページに招待してもらえなかったようです。もしフィリピンに留学する人がいましたら、必ず初めの授業で隣の人とFBで友達になって追加してもらいましょう。必須です。
よくあるのが授業中に教授が宿題をはっきりと指定せず前日にFBで通知したり、Quiz(人によって違いますが大体はReadingMaterialからの小テスト)が急に告知されたりなくなったり・・・。40ページのEssential Readingを毎回暗記しなくてはいけない授業で、明日は復習だけー♪とリラックスしていたところに、前日の深夜に通知されました。そんな時は、引きつった笑顔で徹夜くんと仲良くするしかありません。逆に、今日はQuiz!!と張り切って勉強していたら、授業2時間前にないとの告知ということもありました。だったら、ランチを友達と食べに行っていたよ・・・となります。
つまりは、授業についていくには本人の努力も大切ですが、それ以上に友達との「人脈」が本当に重要になってきます。本当に授業の大変さとクラス内の友達の多さは反比例します。本当に、あの双曲線のように急激にです(苦笑)同じ先生の違う授業を取っていた人が、「次回Quizするってー」と情報をくれたり、Reading Materialを何時から受け取れるか教えてくれたり、課題の提出方法を知らせてくれたり。今は会話するきっかけになる、友達が増えるといういい面を見ようとしています(苦笑) ただ、フィリピン人は外国人に本当に親切です。最初は日本人は英語が話せないと思われていて敬遠されることもありましたが、「分からないから、助けてくれない?」とお願いすると「Naoko, 今日課題提出日だよ!ちゃんと準備してきた?」「来週の課題は多分ここまで」「代わりに課題図書コピーしておくね。次の授業で渡すから。」と言ってくれます。
色々愚痴に近い更新になってしまいましたが、途上国ならではの不便さとそれを克服する助け合いの精神を大学で学んでいるということでしょうか。住めば都ではないですが、慣れれば意外とやっていけるものです。慣れというのは恐ろしいもので、最近は小中高と叩き込まれたはずの5分前行動がいつの間にかPinoi Time(= Philippine time、人によっては1時間半までの遅刻は大丈夫)に侵され始めています・・・。授業は本当にぴったりに始まるので緊張感を持って行ってはいますが。
今回はこのあたりで終わりたいと思います。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。様々なことを発信できるようPinoi Timeを日々楽しみつ、様々なことを見聞きしていきたいと思っていますので、今後ともよろしくお願いいたします!!
2014年10月からフィリピンに滞在中。11月から3月までのアテネオ・デ・マニラ大学の交換留学を終え、現在はオロンガポ(マニラから北に4時間)でPREDA FoundationというNGOでインターン中。フィリピンの色々な側面を知りたいと、現地の人に交じって生活しています。 (※Facebookでの目的が曖昧なコンタクトや友達申請は控えて頂けると幸いです。)