アイデアの力で若者と地域をつなげる 〜 FLASPO​​代表・中村紘也さんインタビュー

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外資系企業で働きながら、慶應義塾大学在学中に創業したアイデアコンテストプラットフォーム「FLASPO」を経営する中村紘也さん。学生時代にエンタメ業界でのインターンを経験し、地域や企業と若者をつなぐ新たな挑戦を続ける中村さんに、起業のきっかけやFLASPOにかける想いを伺いました。


プロフィール

中村紘也(株式会社FLASPO 代表取締役)

慶應義塾大学法学部政治学科卒業。大学2年次より株式会社吉田正樹事務所APとして、広告の企画・制作に従事。2020年、学生向けアイデアコンテストプラットフォーム「FLASPO」を創業。現在は外資系企業に勤務しながらFLASPOの経営にも従事している。


中村さんの創業した”FLASPO”とは?

本日はよろしくお願いいたします!まず、簡単に自己紹介をお願いいたします。

中村 ー 株式会社FLASPO代表の中村紘也(ひろや)と申します。趣味は、映画・ドラマ・小説・漫画等の物語鑑賞、野球観戦、歌です。特技はハンドフルートで、どんな曲をリクエストされても手だけで音楽を奏でられます。これで地上波デビューもしました。

普段は、外資系企業で勤務しながら、学生時代に創業したFLASPOの代表として活動しています。

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ありがとうございます。FLASPOではどういった事業を行っているのでしょうか。

中村 ー 若者向けコンテストプラットフォーム『FLASPO』(https://flaspo.jp/)を運営しています。

FLASPOとは、自治体・企業が簡単にオンラインで若者向けアイデアコンテストを開催することができるサービスです。若者目線のアイデアを集めるだけでなく、若者と共にアイデアを実現する部分までサポートすることにより、地域活性化や企業PR施策として活用いただいております。また、若者たちにとっては、普段の生活では体験できなかったり、興味を持ちづらかったりする地域や企業と深い関わりを持つことで自分自身の新たな興味を発見し、将来を考える一つの手段として活用いただいています。


FLASPOの提供を通じてどのような世界を実現したいですか。

中村 ー 若者に、普通に生活している中では中々気づくことのできないことへ興味を持つきっかけを与えたいと考えています。

FLASPOでアイデアコンテストを開催することで、若者に普段関わることのない地域や企業を認知させ、つながるきっかけを作ります。また、アイデアを実現するプロセスにも参加していただくことで、地域や起業に対する理解を深めていただけます。若者が将来を決めていく中で、自分のやりたいことを明確化する一つのきっかけとなるようなサービスを提供していきたいと考えています。

加えて、私自身が、普通に生活している中では中々気づくことのできない様々な地域や企業とつながることも多くあります。このような体験をもっと同世代・次世代と共有していきたいとも考えています。


中村さんの起業エピソード

では、次に中村さんが起業をされるまでについてお聞きしていきたいと思います。FLASPO創業以前は、どのようなインターン・アルバイトを経験されましたか。

中村 ー 大学時代は、現ワタナベエンターテインメント会長の吉田正樹さんの弟子として3年間活動していました。吉田さんが経営するクリエイティブエージェンシーである吉田正樹事務所(http://www.yoshidamasaki.com/)でインターンのような形で番組・広告の企画制作アシスタントをしていました。また、時々吉田さんの鞄持ちやご飯に連れて行っていただいたり、吉田さんのつながりで自分が憧れる世界の人たちに会わせていただいたり、、、

吉田さんは一人の学生の力では経験できないような機会を多く与えてくださり、その経験が私の視野を広げてくれたと思います。また、私たちが「やりたい」と言ったことに対するサポートもしていただきました。そのやりたいことの一つとして、今のFLASPOというサービスも始めました。


尊敬できる人生の先輩・メンターと呼べるような方と巡りあえたことは貴重な糧ですね。FLASPOを創業され、さまざまな事をご経験されたと思いますが、思い出深い出来事があれば教えてください。

中村 ー 現在進めている佐賀県にある太良町観光協会様と協働で実施しているアイデアコンテスト・アイデア実現プロジェクトです。

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佐賀県太良町 観光PRアイデア実現プロジェクト


FLASPOは、最初はアイデアコンテストだけを運営するサービスで、アイデア実現のサポートまでは行っていませんでした。リソースが足りず、また自分達でアイデアを実現できる仕組みづくりまで考えられていませんでした。

しかし、太良町観光協会様にFLASPOの説明をした際、実際にアイデアを実現する前提でコンテストを開催することを提案いただきました。

実際にコンテストを開催(若者向けの太良町PRアイデアコンテスト)し、太良町長様にもご協力いただきながら進めていく中で、今FLASPOでしか提供できない体験の形が見えてきています。

この取り組みは、FLASPOの体験がオンラインのみで完結するのではなく、オンラインとオフラインをつなぐ手段へと転換するターニングポイントになると思っています。

なお、太良町観光協会様と共同でアイデアを集めた企画を、2024年8月から実際に佐賀県太良町で実施する予定です。8/1にプレスリリースを出しますので、是非私のXをフォローして情報をチェックしてください!

https://x.com/hiroyankmr


会社を経営される中で、困難に直面したことはありますか。

中村 ー 毎日毎日、困難に直面してばかりです(笑)

サービスアイデアを否定されたときはとても不安になり困難を感じます。色々なピッチイベントや起業家・投資家の方々にサービスアイデアを説明させていただいた際、多くの方からは「アイデア集めて何の意味になるの」と一蹴されます。

厳しいご意見をいただく度に、どのようにサービスを改善すればアイデアを意味のあるものにできるのかということや、どのようにすれば継続性のある仕組みとして運営することができるのか、ということを考え続けています。

まだ乗り越えきれていませんが、「アイデアを集めて何の意味があるの」という問いに対しては「興味を持つきっかけとなるから」が一つの解答になると思っています。

アイデア自体に価値を持たせるには、アイデアを考えた人が興味と熱意を持つ必要があり、さらにはそのアイデアを形にして社会実装する必要があります。それを実現するために、“きっかけとしてのアイデアコンテスト”というロジックを信じて、今も活動を続けています。


学生起業で”上司”を体験し、就職

では、次に中村さんご自身にフォーカスを当てた質問をさせていただきます。
中村さんは学生時代にFLASPOを創業され、経営に従事されながら外資系企業で働かれているとお聞きしております。起業家 × 企業で働くというキャリアを選択するメリットを教えてください。

中村 ー 上司・部下双方の立場を経験し、双方に活かせることだと思います。

まず、起業することのメリットは、「上司」の視点を得られることです。私は外資系の企業に就職しましたが、若手社員は基本的に「作業者」です。つまり、上司が考えたことを体現する役割がメインということです。これはどの企業でも変わらないと思います。一方で起業をすると立場が逆転し、自分が全ての決定者であり、誰かに作業を頼む側になります。

若手社員(作業者)の視点から上司の態度や言動を見ることで、良いと思ったところはFLASPOで取り入れ、あまり良くないと思ったところはFLASPOで改善することができます。逆も然りで、FLASPOで得た上司としての視点で、どうやったら組織全体として効率的に動くかということを念頭に置いた上で、作業者として成果を作ることを意識しています。このように、双方で得た知見を循環させることで、どちらか片方しかやっていない場合と比較して、より効率良く仕事ができていると思います。

自分の上司や部下に、「こうあってほしい・こうあるべきではない」のナレッジを、両方の立場を経験することにより、人よりも多く得られたと思います。


この年代で上司&部下双方のナレッジを持っていることは大きなアドバンテージですね。
起業という体験から、個人としてどのような影響を受けましたか。また、感謝している人がいれば教えてください。

中村 ー 影響を受けたこととしては、「他より優れるために成長すること」より「自分の楽しさ」を中心に決断ができるようになりました。

起業家として仕事をしていると、自分より格段に優秀な方、事業にただならぬ熱意を持って取り組まれている方が世の中にはごまんといることが身にしみてわかります。

そんな中で自分のやりたいことを継続するには、「自分が楽しいか」が一番重要だと理解することができました。例えば、あるイベントの方針を決める際、「自分が参加者だったらやりたいと思うか」を一番最初に考えることで、判断の基準とすることができています。

感謝している人は、それらに気づかせてくれた起業家・投資家・ユーザー・クライアントの皆様、そしてもちろん吉田正樹事務所の皆様です。


ありがとうございます。最後に、何かに挑戦しようとしている学生や、起業を目指している学生に向けて、メッセージをお願いします。

中村 ー 起業することは無料(登記費用は除く)なため、思いついたらとりあえずやってみると良いと思います。始めてみてから、それを楽しいと素直に思えるならば、続ければ良いと思います。もちろん社会人としての責任は果たさなければなりませんが、無理をしてまで楽しくないことを続ける必要はないと考えています。また、学生の皆さんにとっては、成功しても失敗しても経験が糧になることは間違いないので、いわゆる「ガクチカ」としても有効だと思いますよ(笑) ぜひ頑張ってください!!

本日はありがとうございました。


アイデアコンテストプラットフォーム「FLASPO」


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公開日:2024-06-11

この記事を書いた学生ライター

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