【浪人中に起業!?】美術とビジネスの融合を目指す大学2年生にインタビュー

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今回のco-mediaは、多摩美術大学の2年生で、高校在学中・浪人中から様々なプロジェクトに関わってきた前田幸希さんにインタビューさせていただきました。

起業イベントの運営、e-sportsスタートアップで役員を務めるなど稀有な経験を積んできた前田さんからしか聞けない貴重なお話が盛りだくさんなので、ぜひ最後までお読みください。(インタビュアー:岡田元)


こんにちは!まず自己紹介をお願いします!

前田さん:前田幸希と申します。現在は多摩美術大学の2年生で、美術学部芸術学科に在籍しています。


よろしくお願いします!まず、どのような活動をされているか教えてください

現在は大学で芸術や哲学について幅広く学びながら、プロジェクトの立ち上げなどを行っています。今までに不登校支援団体の立ち上げからスタートアップ企業の経営など、さまざまな経験をさせていただきました。最近は、展覧会の運営や学内でのゲリラ展示を行いました。現在は、美大生と企業がコラボするイベントを計画中で、将来的には美術とビジネスを繋げる活動を起業を通じて行っていければ、と考えています。


原点は起業イベントの運営

【浪人中に起業!?】美術とビジネスの融合を目指す大学2年生にインタビュー

↑高校時代の前田さん

さまざまなことに関わられているんですね!前田さんがイベント運営などに関わり始めた原点はどのようなものでしたか?

最初に関わった活動は名古屋スタートアップイベントU20(以下NSEU20)の運営です。NSEU20とは、東海地方の10代を主な対象とした起業イベントです。さまざまなバックグラウンドを持った先輩起業家たちを招いたトークショーを企画したり、スタートアップに興味のある同世代同士の交流ができるイベントでした。

このイベントは私が作ったものとかでは全然なくて、友達が誘ってくれたのがきっかけなんですよね。

部活動を通じて知り合った友人に「幸希くん面白いイベントあるんだけど来てみない?」と誘われ、参加してみたら面白かったという感じです(笑)。

その後、「また次回も参加したいなー」なんてことを思っていたら、「NSEU20の代表が東京に行くので、次の代表を探している」という話をTwitterで知りました。

当時の私は「やるかやらないか迷ったらやる!」というスタイルで生きていたので、すぐ選考に申し込み、やる気とスピード感を買っていただき、代表を務めさせていただくことになりました。


高校生のうちから精力的に活動されていたんですね!イベント運営でどのようなことを学びましたか?

イベント運営をしていて学んだことは数多くありますが、一つ選ぶとするなら、組織のマネジメントを経験できたことだと思います。軽く本を読んだりして理論などを学んだことはありましたが、色々挑戦する中で実践的にチームづくりを学ぶことができたのは自分にとって大きな経験でした。

挑戦する中で成功と失敗を繰り返した結果、私自身がマネジメントをする上では「代表責任論」というものを大事にしています。「代表責任論」というのは文字通り「組織においては何が起きても代表に責任がある」という考え方のことで、あくまで私個人の考えですが、このような考え方をすることが代表を務めるには重要なのではないかと感じています。


代表責任論とは・・・前田さんのマネジメント論を聞く

【浪人中に起業!?】美術とビジネスの融合を目指す大学2年生にインタビュー

なるほど。代表責任論について詳しく教えてください。

組織の代表たるものは、プロジェクトを進める上でさまざまなことをメンバーに手伝ってもらっているとも言えますし、メンバーの役職や仕事などの任命責任は代表にあります。言い換えると、権限が多い=責任も多いということです。メンバーに仕事を振り分けて、もしそれが失敗したとしても絶対に責めないようにしています。例えば、メンバーが営業をやる際に、その人が5社取ってくると宣言をし、結果1社も取れなかったとしても、対応策はもちろん考えますが、その仕事の任命責任は私にあるのでそのメンバーの責任は追求しません。

その上で、非常に重要なのが、プランを立てる時点から予防線を張っておくということです。

メンバーのことを信頼しつつ、何かある場合を想定してプランを立てる、これをしているだけで組織が空中分解することは減ると思いますし、これこそが組織をマネジメントする上で大切なことかな、と思います。


浪人中にスタートアップ役員に就任

前田さんは現在も起業を計画されているとは思いますが、過去に起業に関わったことはありますか?

私が代表を務めていたわけではありませんが、株式会社Papillonというe-sportsのスタートアップでCSO(最高戦略責任者:Chief Strategy Officer)を務めていました。

e-sports大会の運営ツールを開発運営していた名古屋の会社で、私の退職後に上場企業のカヤックさんにM&Aで売却されました。

前田さんが役員を務めていた会社のプレスリリース

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000575.000014685.html

私の役割としては、いわゆるCOO(最高執行責任者)とCHRO(最高人事責任者)を合わせたような仕事をしており、会社の内部のことから外部との折衝など、多岐にわたる業務を担当しておりました。また、人材の採用面にも関わっていました。

あと、実はその役職についていた時、私は浪人中でして(笑)

全く恥ずかしいことですが、勉強はあまり真面目にはできておらず、飲食チェーン店でバイトをしたり、さまざまな経験をたくさんさせていただいた時期でした。


浪人中にスタートアップの役員はすごいですね!どうしてe-sportsの事業をされていたんですか?

私はもともとゲームに詳しいタイプではなかったのですが、e-sportsが他のスポーツと比較して、生まれつきの能力に左右されずにあらゆる人が楽しめるという可能性に魅力を感じて、チームに参画しました。また、その会社が東南アジアなどの海外にも目を向けていたことで、とても面白さを感じたこともありますね。


e-sportsの会社での経験を通じてどのようなことを学びましたか?

そうですね、高校時代にもイベントなどで「組織」を運営することはありましたが、きちんとした会社法人でお仕事をすることは初めてだったので、書類関係の話や、法律が絡んでくるような諸々のことを経験できたのは、非常に良かったと思います。

また、テック系スタートアップでは、エンジニアの方と経営サイドが良好な関係を築くことが重要だと学びました。前提として経営サイドの意見は、エンジニアからすると苦しいことが多いんですよね。作りかけたプログラムや提案した機能が実装されないと、どうしてもモチベーションが下がってしまうんですよね。その気持ちは本当によく分かるので、彼らを傷つけないような言葉や施策を常に考えていますが、やはり難しくて。

そこで、CTOという役職がいかに重要か分かりました。経営サイドにも理解を示してくれるCTOがいるスタートアップはとても強いと思います。


なるほど。先ほど、CHROの仕事もしていたとおっしゃっていましたが、スタートアップでの人の採用についてはどのような方針で行っていましたか?

私は、人を採用したり一緒に仕事をする人を選ぶ時、2つのことを大事にしています。

1つ目は話の一貫性があること、2つ目はやる気があることです。

1つ目の話の一貫性があることについてですが、話の一貫性がある人は仕事に対して最初から最後まで誠実に向き合うことが多いと思います。話している最中に意見が変わってしまう人のことを信頼するのは少し難しい部分ががありますし、チームとして働く際には一貫した意見を持っている人の方がやりやすかったです。

2つ目のやる気があることについて。世の中には能力採用とやる気採用があり、どちらが正しいとは思いませんが、私はやる気で採用させていただくことが多い気がします。能力がある方はたくさんいらっしゃいますが、自分たちが取り組んでいる仕事にやる気をもって臨んでくださる方は決して多くないと思うんですよね。その仕事に必要な能力というのは、慣れであったり、後からつけることも可能だと思いますが、やる気というものを外的な要因でつけさせることはとても難しいと思います。

ただ、人のやる気を判断するのは本当に難しいことですし、どの採用の方もそれは困っていることだと思います。私が採用に関わる際には、本来明確なもので決めたいと思いつつ、やる気については目つきと話し方を参考にさせていただくことが多いです。目つきにはその人のやる気や覇気がとても表れているように感じますし、そのようにメンバーとして迎え入れた人は、チーム内でも特に活躍してくれることが多かった印象です。


美術とビジネスの架け橋になる

色々教えていただきありがとうございます。では、次に前田さんの現在についてお聞きしたく思います。大学ではどのようなことを学ばれていますか?

私は現在、美術大学の2年生で、大きく分けて2つの形態で学んでいます。

1つは、座学と言って、美術史・思想史などの文化や美術の歴史を体系的に学びます。

また、哲学思想・展覧会の設計の仕方・美術サイドでのビジネスの話など、本当に多様なことを学べ、とても面白いです。

私はもともと芸術とスタートアップに共通点を感じ、その環境で哲学思想などを学びたくて入学したのですが、大学の授業にはとても満足しています。

また、デザイン系の授業や芸術に関する話題を英語で学ぶ授業なども開講されており、多くの方が通われているいわゆる一般大学では学ぶことが少ない授業が多い印象です。

2つ目は制作と呼ばれ、文字通り絵を制作したりする、いわゆる美大らしい授業です。最初は特に制作をしたくて入学したわけではなかったのですが、制作に取り組むうちにその魅力に気づき、現在は悪戦苦闘しながら、制作活動にも向き合っています。


【浪人中に起業!?】美術とビジネスの融合を目指す大学2年生にインタビュー

ありがとうございます。最後に、前田さんの今後の展望を教えて下さい。

近々、美術とビジネスを繋げるイベントを開催したいと思っていて、現在は美大生と企業が協働して何かを成し遂げる形にしたいと考えています。具体的には、美大生と企業で一緒に企画し、それを商品化したものを販売するイベントを産官学通じて取り組んでいけたらな、と考えています。

本来、美術とスタートアップを創業することというのは似ている部分があると感じています。何か新しいことを「面白そう!」という直感で始めてみることは、両者が共通して持っている重要な部分なのではないか、と思います。

学内でビジネスに興味のある方が多いとは言えませんが、美大という環境で、さまざまな面白いクリエイターと接する機会のある人間として、色々な人を繋ぎ、新しい何かを創り出していく活動ができればな、と思っています。


本日は貴重なお話ありがとうございました!イベントの詳細等が固まりましたら、また取材させていただきます。

公開日:2023-09-26

この記事を書いた学生ライター

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