そんなプログラミングスクール乱立時代で、co-media編集部は“異色のエンジニア・インターン”を発見しました。エンジニアを育成するプログラムを受講した後、ビジネスパーソンとして実務を任される「IELOVE BootCamp」です。
聞くところによると、エンジニアリング技術を身につけた後は、企画職やデザイナーと協働しながら、全国12,000社が使う不動産会社向けSaaS「いえらぶCLOUD」の開発に取り組むのだとか……!
スキルを身につけて終わりではなく、「武器として活かす」までにコミットするなんて、お得すぎません??
『co-media』編集部の陣内が、衝撃のインターンを取材してきました。
—— 未経験からエンジニアを目指すことができ、なおかつ実務に参加して開発経験が積めるインターンがあると聞き、お話を伺いに来ました。「IELOVE BootCamp」って、具体的にどのようなインターンなのでしょうか……?
馬場:不動産会社向けSaaS「いえらぶCLOUD」を運営する、いえらぶGROUPが提供している、エンジニアインターンです。
具体的な内容は、未経験の新入社員を“現場で活躍するエンジニア”に育ててきた弊社独自の教育カリキュラムを、インターン用に再構築しています。
プログラミングスキルを問わない試験に合格し、開発環境の構築や基礎スキルを習得する「PreCamp」を突破すると、正社員と同様の実務に就く「BootCamp」に参加できる仕組みです。
—— プログラミングの知識がなくても、合格できるんですか……?
馬場:応募していただく時点で、プログラミングの知識がある必要はありません。
そもそも「業界にイノベーションを起こしていくには、次世代のエンジニアを育てていく必要がある」という思いからスタートしたプログラムなので、未経験者の採用が前提なんです。
「まだ何者でもないけど、世の中にイノベーションを起こしたい」「自分の技術を使ってプロダクトを推進したい」といった思いを持つ方と働けるのは、私たちにとっても幸せなこと。
だからこそ、教育への投資は惜しみません。スキルや知識があることよりも、強い思いがあることや、夢や目標を語れる素直さの方が、よっぽど重要だと思っています。
—— 未経験でも挑戦できるとなると、プログラミングに興味を抱いている学生にとって、大きなチャンスになると思います。そもそも、どのような理由でインターンが始まったのでしょうか。
馬場:衣食住は、私たちが生きていくうえで欠かせない領域です。
そこにITをかけ合わせた不動産テック領域は、非常にポテンシャルが高い市場で、これからも成長していくと確信しています。しかし、まだまだ人材が不足しているんです。
不動産テック領域で働く人が増えれば、私たちの生活はより便利になっていきます。
そんな未来を実現するために、ITに知見のある私たちにできることは、「IT × 住」というかけ合わせに興味を持ってくれる人材を増やすことです。
その一環として、未経験からでも業界に飛び込めるインターンプログラムを立ち上げました。
——「IELOVE BootCamp」卒業生の古池さんは、なぜインターンに参加しようと思ったのでしょうか?
古池:「大学を卒業するまでに、きちんとITリテラシーを身に付けたい」と考えていたんです。
慶應大学に在籍していて、授業でITに触れる機会はありましたが、座学ではそれほど深める経験を積めませんでした。そのために長期インターンを検討していて、知人に紹介してもらったのが「IELOVE BootCamp」でした。
話を聞いてみて、ITリテラシーを身につけるにはぴったりだと感じましたし、アイデアを形にするスキルも欲しかったので、思い切って応募することにしました。
—— 実際に参加してみて、以前と比べてスキルが身についたと感じますか?
古池:もちろんです!
「IELOVE BootCamp」の魅力は、とにかく実践がメインなところ。「教科書を読んで終わり」「コードを書いて終わり」ではなく、実務に参加できるので、とにかく学びが多かったです。
スポーツ経験のある人には共感してもらえると思いますが、野球が上手くなりたいからといって、バッティングセンターから練習を始める人は少ないと思うんですよね。
まずは練習に参加したり、試合に出たり、自分に足りないことを把握して、それを改善するためにバッティングセンターに行くはずです。
僕が未経験からエンジニアになれたのは、本当の意味で実践の場に飛び込める「IELOVE BootCamp」だったからこそだと思います。
『co-media』編集部 陣内
—— 「IELOVE BootCamp」が実践を重視しているのは、なにか理由があるのでしょうか?
馬場:私も未経験からエンジニアになっているのですが、やはり実践の機会がないと、なかなか学習が進まなかったんです。
本を読んで勉強したり、サンプルのコードを覚えたりしても、現場で使い物になるスキルはなかなか身につかず、なにより楽しくない。
でも、実践の場に放り込まれると、たとえ最初はできなくても、楽しくて仕方がなかったのです。
また、何が足りないかを自分の頭で考える経験をすると、自走力が身につきます。
そうした私の経験や、いえらぶGROUPのノウハウを結集したのが、「IELOVE BootCamp」なんです。
—— 「IELOVE BootCamp」を通じて、どのようなスキルが身についたか、より具体的に教えてください。
古池:まず、プログラミングのスキルはもちろん身につきました。「いえらぶCLOUD」はPHPという言語をメインにつくられているので、まずはPHPの基礎スキル。それに加えて、HTMLやCSS、JavaScriptも扱えるようになりました。
また、プログラミングにとどまらないスキルが身につくのも、「IELOVE BootCamp」の特徴です。
大きく3つのスキルが身についたと思っていて、まず1つ目が「自走力」です。
「IELOVE BootCamp」では、社員さんに質問をしても、答えを教えてくれることはありません。その代わりに、答えにたどり着くためのプロセスを教えてくれます。
答えの導き方が学べるので、再び壁にぶつかったときも、自分の頭で解決できるようになるんです。
2つ目は「ベンチャー精神」です。
いえらぶGROUPはフラットな社風で、年齢や役職を問わず提案を受け入れてくれます。だから、たとえばインターンの僕の提案でも、それが理にかなっていれば、即座に採用してくれます。
あくまで個人的な考えですが、そうした環境にいる以上、提案しなければ自分の存在価値がないようにも思えました。
変な話ですが、プログラミング初心者の僕が会社に貢献できることって、ほとんどないんです。コードを書くだけなら社員さんは誰でもできるので、僕である必要はありません。
じゃあ、自分にできることはなにか。——そうやって考える癖がついたことで、前のめりでアクティブな自分になれたと思います。
最後は、「社会人としての立ち回り」です。
僕の1時間と、取締役の方たちの1時間では、職場という環境においては、価値が全然違います。
だから、そう簡単に時間をいただくわけにはいけません。とはいえ彼らと過ごす時間は、自分の成長機会になります。
そこで僕は、「彼らの時間に見合う人間になろう」と考えるようになりました。今でもその考え方は継続していて、誰かに時間をいただくときは「相手にとってプラスの価値を届ける」ことを意識しています。
この考え方は、そのまま「社会人としての立ち回り」だと思います。このように思えるようになったのは、「IELOVE BootCamp」に参加したからです。
古池:また、インターンを通じて、学外のつながりができたのも財産です。学校では出会えない、自分とは志向性の異なる同世代との出会いは、とても刺激的でした。
いい意味で焦りも生まれ、自分の武器を見つけたり、進むべき道を考えたりするうえで、仲間の存在は大きかったと思います。
—— インターンに参加したことで、プログラミング以外の知識やスキルも身につけられたんですね。馬場さんは参加した学生に、どのようなキャリアを歩んでほしいと考えていますか?
馬場:不動産テック領域は可能性に溢れた市場なので、興味を持って飛び込んでくれたらうれしいと思っています。
とはいえ、本人が自分らしく活躍する環境を見つけてくれたら、それがベストな選択だと感じています。「IELOVE BootCamp」に参加したからといって、エンジニアになる必要もありません。
ただ、「ビジネスは面白い」ということを肌で感じてもらい、社会に出ても夢中で働いてくれたらと思っています。
実のところ、古池くんは総合職として働くことが決まっています。「IELOVE BootCamp」の経験を活かし、古池くんらしさを存分に発揮してほしいですね。
—— 最後に、これからインターンに挑戦しようと考えている学生に向け、メッセージをお願いします。
馬場:たとえ今、プログラミングのようなスキルを持っていなくても、自分でなにか行動しようとする意志があれば、きっと成長していけると思います。
事実、私たちも、そうした意志を持った人と一緒に働くことができたらうれしいです。
古池:「プログラミングに興味がある」もしくは「なにか新しいことに挑戦したい」という気持ちがあるなら、ぜひ「IELOVE BootCamp」をおすすめします。
実践の機会を与えてくれる環境なので、少しの勇気があれば、あとは自ずと成長していけるはずです。
つまずいても手を差し伸べてくれる先輩がたくさんいて、僕もみなさんに助けていただきながら成長できました。
また、僕のようにエンジニアの道を進まない人もいます。まだ将来の道筋が見えていなくても、多くの学びが得られる環境なので、ぜひ門を叩いてみてください。