神戸大学・青木紗羅は、ANDの才能で「デザインによる課題解決」を目指す

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「ORの抑圧」/「ANDの才能」という言葉をご存知ですか?“企業人のバイブル”と称される不朽の名著『ビジョナリー・カンパニー』に登場する言葉で、前者は「変化か安定か」といった2者択一で物事を考えることを、後者は両方を同時に実現させようとする発想を意味しています。

大学生になると、学校の授業、サークル活動、アルバイト…と選択肢の数が増えたがゆえに、「何をすべきか」に迷うことがあると思います。そして多くの学生は「OR」の考え方で、世界を狭めてしまいます。

しかし、頭ひとつ抜けだす人材たちは、「AND」の考え方を持っています。「ORの抑圧」をはねのけ、「ANDの才能」を活かすことで、限られた時間の中で自分の価値を最大化しているのです。

今回編集部が注目したのは、神戸大学3年の青木紗羅さん。彼女は大学入学前に参加したインターンでデザインに興味を持ち、経済学部でありながら独学でデザインを習得したそうです。現在は、フリーペーパーサークルKoobee株式会社ispecでのデザイン業務以外にも個人で案件を担当するほどの実力を身につけました。今回はそんな青木さんにANDの才能」を活かした学生生活や独学でデザインを習得する方法についてお話を伺いました。


「やりたいこと」の欠片は、日常の些細な意思決定の中に 


—— 青木さん、本日はよろしくお願いいたします。現在はデザイナーとして活動しているとお伺いしたのですが、もともとデザイナーを目指していたのでしょうか?

神戸大学・青木紗羅は、ANDの才能で「デザインによる課題解決」を目指す


青木さん:いえ、高校時代以前は全くデザイナーを目指していませんでした。興味がないというか、そもそも「デザイナー」という職業について知らなかったと表現する方が正しいかもしれません。

両親や親戚にはサラリーマンや、いわゆるカタい職種が多く、私も将来そのような道に進むと思っていました。「この職業につきたい」というキャリアに対する明確なビジョンもありませんでしたね。ただ、漠然と「人のサポートや課題解決ができる仕事に就きたい」と考えていました。

—— なぜ、「人のサポートや課題解決ができる仕事に就きたい」と考えたのでしょうか?

青木さん:高校生のときに、会計担当として生徒会に所属していて、そこでの経験が将来について考える原体験になっています。会長と副会長は行動力があるタイプで、私は彼らのフォローに徹していました。その立ち位置が、すごく心地よかったんです。

また生徒会では、自由な校風のため生徒会の裁量の範囲が広く、学校をより良くするために、普段から「生徒が何に不満を持っているのか」「それはどうやったら解決できるのか」と思いを巡らせていました。課題を発見し、施策を考え、実行することは、私にはとって大きなやりがいでしたね。

—— デザイナーという職業に出会うきっかけについても、お伺いさせてください。


青木さん:きっかけは、高校3年次に参加したクロネコキューブでのインターンです。デザイナーさんの業務に立ち会う機会があり、その方はイベント集客を目的としたデザイン業務をされているところでした。

Illustratorを自由自在に操る姿に感度しましたし、「イベントのターゲットは誰なのか」「ターゲットの心に響くデザインはどのようなものなのか」と考えながら形を作っていく過程に魅力を感じました。

ターゲットを想定して、ニーズを探ってデザインをつくり、実装する過程は、まさしく自分がやりたかった「課題解決」です。「デザイナーになりたい!」と感じた、最初の瞬間でしたね。

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—— 自分の軸である「課題解決」と「デザイン」がマッチしたんですね。デザインスキルは、どうやって学ばれたんですか?

神戸大学・青木紗羅は、ANDの才能で「デザインによる課題解決」を目指す


青木さん: デザインに興味はあっても、知識と技術がなかったので、デザインが学べるということもあり、フリーペーパー発行団体「Koobee」に加入しました。

Koobeeでは、毎週2時間「勉強会」という形で、Illustratorの使い方やwebデザインを基礎から教えていただきました。そして、1年生の12月には、Koobeeが運営する情報サイト「Weebee」のリニューアルに携わることになったんです。

とても嬉しい瞬間でしたが、サイトのデザインを実際に担当したことで、初めて自分とプロのデザインに乖離があることにも気づきました。それからも、先輩方になんとか食らいついていかなければならず、悔しさでいっぱいの毎日を過ごしましたね。

—— そこからどうやって、デザインスキルを身につけたのでしょうか?


青木さん: 自主的にデザインの勉強をするようになりました。もともと主体的なタイプではないのですが、心の底からワクワクできるデザインに出会ったから、「いつか私も…!」という想いが湧いてきて。「デザインで食べていきたい」と考えるようにもなっていたので、とにかく独学でスキルを磨いたんです。

—— 何事も、独学は大変ですよね。苦労したことはありますか?

青木さん:時間の確保が大変でした。専門的な学校でデザインを学んでいるでいる方は、授業を受ければある程度の学習時間が確保できます。しかし私の場合は、大学に通う時間とは別に、学習時間を設けないといけない。好きなことをしているのでモチベーションコントロールはしやすかったのですが、いかに効率よくスキルを得るか、毎日のように考えていましたね。

—— 時間の確保の問題はどのように対処されたんですか?

神戸大学・青木紗羅は、ANDの才能で「デザインによる課題解決」を目指す


青木さん:独学で勉強を始めた頃は、「7時から9時までは、絶対にデザインをやる!」と決め、時間を確保していました。そのおかげで毎日の学習時間を確保することはできましたが、いつからか、「望んで勉強しているのに、できる時間を限定してしまうのはもったいない」と感じるようになったんです。

それからというもの、睡眠と食事と大学の時間以外はすべて、デザインにあてるようにしました。隙間時間があればいつでもデザインを学ぶ意識ができたので、成長速度も格段に上がったと思います。

—— ちなみに、勉強とは、具体的にどのようなことをされていたのでしょうか…?


青木さん:兎にも角にも、トレース(=真似をすること)です。「学ぶ」は「真似ぶ」が語源であるように、デザインにおいても、人の作品をトレースしてどれだけ自分の引き出しを増やせるかが重要。私の場合、半年間で400〜500のデザインをトレースしました。

目指すは“デザイナー版ベンチャーキャピタル”


—— それほど必死に勉強していたら、スキルもメキメキ向上したことだと思います。もしや失敗談はそこまでないのでは…と思ってしまいます。

神戸大学・青木紗羅は、ANDの才能で「デザインによる課題解決」を目指す


青木さん:全然、そんなことないです。これまでも、悔しい思いをしたことや、大失敗もなんどもあります。具体例を挙げれば、ヴィーガンレシピサイト「V-cook」のエピソードです。エンジニアさんにコーディングしていただくデザインを制作していたのですが、コーディングの基礎を知らなかったために、結局形になることがなかったんです。

また、別の機会でiOSアプリのデザインを依頼していただいたときの話。私は、iOSアプリはモックアップの段階までしかデザイン経験がなく、「それは未経験と同じだ」と依頼を破棄されてしまいました。

どちらの失敗も、自分の知識不足・経験不足によって招かれたもの。本当にショックで、悔しかったです。

—— 悔しい想いをしたことで、何か変化はありましたか?


青木さん:同じ過ちを繰り返さないために、Koobeeでの制作以外にもアウトプットの場を設け、より知識と経験を身につけるようになりました。

具体的には「Daily UI&Apps」です。「Daily UI&Apps」とは、Twitter上で出会ったiOSのエンジニアの方( @tomoki_sun )と協力して、毎日アプリのUIをつくるもの。途中からの参加でしたが、DAY90まで完走しました。こうした活動によって、失敗を経験した当時に欠けていた“エンジニア目線のデザイン”を習得することができました。

—— 失敗を経て、さらに努力をするようになったんですね。過去を振り返ってみて、自分が最も成長したと感じる瞬間は、どんなときでしたか?

神戸大学・青木紗羅は、ANDの才能で「デザインによる課題解決」を目指す


青木さん: 現在進行形で取り組んでいる株式会社ispecでのお仕事が、一番成長につながっていると感じます。というのも、私はもともと“成長ドリブン”な生き方をしてきました。受験勉強然り、部活も然り。つまり、自己成長に全てを注いできたんです。

しかし、ispecでは、自己成長のために制作をするのではなく、あくまでクライアント様のために、クライアント様が求める120パーセントのクオリティで制作をする必要があります。自己成長だけを願っているようではクオリティを高めきれず、満足いただけるものを提供できなくなり、会社が傾いてしまうからです。そうした経験をしたおかげで、会社全体の利益につながるアウトプットに向き合うようになり、“クオリティーファースト”が自分のモットーになりつつあります。マインド面のシフトは、デザインの技術にも大きく影響しています。

—— これまでの経験を踏まえた上で、青木さんの目指す将来像を教えていただきたいです。

青木さん:中長期的には“広義のデザイナー”を目指しています。スタートアップ企業の方とお仕事させていただく機会があり、課題を感じることが多くあります。たとえば、表面的なものだと業界のデザイナー不足。もっと根本の部分では、ブランディングに失敗していて資金調達がうまくいかないなんてことも。

もともと「課題解決」と「人のサポート」が私の軸にあるので、企業の課題をデザイナーの観点から解決したいと考えています。簡単にいえば、“デザイナー版ベンチャーキャピタル”ですかね。ロゴやアプリなど決まった分野ではなく、ブランディングから最終的なプロダクトに落とし込むまでの、まさしく“広義のデザイン”を手がけたいと思っています。

—— 世の中には、青木さんのようにやりたいことや、明確な目標がまだ見つかっていない学生が数多くいます。最後に、そんな学生が一歩前に踏み出せるようなメッセージをお願いします。

神戸大学・青木紗羅は、ANDの才能で「デザインによる課題解決」を目指す


青木さん:よく「やらないよりやったほうがいい」とか「やらない後悔より、やる後悔」と言いますよね。たしかにその通りだと思うんですけど、私はこの言葉があまり好きではありません。

だって「後悔したくない」というマイナスな気持ちが原動力になっているから。私はそれよりも「なんとなくワクワクする」とか「面白そう」といった、プラスな感情を抱けるものを直感的に選び、それに対して真っ直ぐに行動し続けることが大切だと思っています。

たとえばインターンをしている人はなんとなく立派で賢く見えますが、イヤイヤ取り組んでいるのなら、得られる価値なんて大したことないと思います。それよりは、好きなギターを本気で極めたほうがより多くのものを得られますし、人生が豊かになる。だから、まずは自身のワクワクレーダーを磨くことが最優先。そして、そのワクワクを信じる素直さを持って、生きる道をたどってほしいです。

All Photos by 狭間祐至/Yuji Hazama( @YujiHazama

この記事を書いた学生ライター

Kaho Hashimoto
Kaho Hashimoto
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早稲田大学商学部学2年、来春から同志社大学文学部美学芸術学科。株式会社Traimmuで「co-media」のライターと広報のインターン。

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