みなさんこんにちは!ライターの半蔵門太郎です。大学生のかたわら、ライターとしてビジネス領域で活動しています。
ライターになったきっかけは、学生時代に実績を残し、キャリアの役に立てようと思ったこと。さまざまな選択肢があるなか、書くことに興味があり、現在の道を選んでいます。
しかし、「本当に今のキャリアでいいのかな?」と思い悩むことがないわけではありません。「実は、もっとすべきことがあるのでは?」と不安になったり、「違った仕事の方が成功できるかも…」と隣の芝生が青く見えることもしばしば。
大学生活はモラトリアムと表現されるくらいですから、選択肢が増えます。また同様に、判断基準も増えすぎてしまい、あれもこれも…と軸を決めきれず、目移りしてしまう。そしてその結果、何も始められないということが、過去にはありました。
きっと、僕と同じような経験をしている人も多いはず。そこで今回は、co-mediaの過去記事から、大学生がやるべきことへのアドバイスを集めてみました。いわば、「パンチライン集」。
行動に迷ったとき、一歩踏み出す勇気がでないとき…あなたの背中を押してくれる“言葉”がきっとあるはずです。
まず最初に紹介したいのは、映画監督の紀里谷和明さんへのインタビュー。現在は映画監督として立場を確立された紀里谷さんですが、起業に失敗したり、5年近く世界中を放浪した迷走期があったそう。
そんな過去を振り返りながら、紀里谷さんは「過去よりも、行動の裏にある哲学が大事」と語ります。
失敗したって、もう一回やればいい。失敗するのが当たり前の話です。「紀里谷が20歳の頃に失敗したから、僕も大丈夫」というように記事にしたいのかもしれませんが、それ以前の話ですよね。自分はどうしたいのか、どういう人間でありたいのかが重要。そこがわからない人たちが多い。
皆が起業しているから、僕もしなきゃいけないのかなとか、かっこいいからとか、今ブームだからとか。会社を登記さえすれば、社長には誰だってなれる。だから形の話になってしまうんですよね。社長という肩書き、会社という形、起業という形、そこだけを考えるから変になってしまう。その裏にある哲学を追わないといけない。
インタビューの中で紀里谷さんは、チャレンジする大学生が「意識高い系」と揶揄される風潮を、「末期症状」とバッサリ切り捨てます。何かを「やったかやらないか」ではなく、その裏にどれだけの意思が介在したかが重要。紀里谷和明さんの言葉に、思わず背筋が伸びました。
▶︎ 頑張っている学生が「意識高い」と笑われる日本は末期症状である。紀里谷和明監督インタビュー
続いて紹介するのは、国内HR Techを牽引する「モチベーションクラウド」の事業開発者を務める麻野耕司さんに、キャリアを選んで行く際に心がけるポイントを聞いたインタビュー。
麻野さんは「やりたいこと」を見つけてから行動する〈山登り型〉ではなく、行動の結果からキャリアがついてくる〈川下り型〉のキャリア形成が主流となっていくと語ります。
そして、川下り型のキャリアをあゆむためのマインドセットとして、自分を「探す」のではなく「創る」感覚が必要だと教えてくれました。
僕はいつも、自転車でたとえています。「目的地まで早くたどり着ける」「風を切って走るのが気持ちいい」「景色がひらけて見えて綺麗」といった自転車の良さは、自転車に乗れるようにならないと分かりませんよね。
仕事も同じです。「やりたいことが分からない」と嘆くのではなく、まずは自分のできることを一つひとつ増やしていきましょう。できることが増えてくれば、「楽しい」と思えることにも出会えるはずです。「自分創り」に励むことが、最強の「自分探し」になるんです。
▶︎ 【麻野耕司】HR Techを牽引する事業開発者は、いかにして“人と人を紡ぐプロ”になったのか
「せっかくの学生時代、もっとすべきことがあるのでは…?」
ライター活動を初めて1年ほど経ったころ、持ち始めた悩みです。ライターの仕事に楽しさを感じてはいましたが、このまま続けても得られるスキルは限られている。周囲の学生がサークルやインターンで成果を出すなかで、ライターを続けることに迷いを感じていました。
そんななか、co-mediaで編集者・長谷川リョーさんのインタビューに出会います。
学生の最大の資産は「時間」。そこにとことんまで自覚的でありつつ、時間を無為にすることなく、レピュテーションの蓄積に投下し続ける。すると、いつしかレバレッジが効くようになりますから。
なのでまず、「どんな会社に行けばいいのか」や「会社員or起業家orフリーランスのどれになるべきか」といった問いの前に、「レピュテーションを貯める」ことに意識的であるべきです。大学生でレピュテーションを集められている人はその時点で圧倒的に有利なので、就職活動も問題なく突破できるし、起業もできるし、フリーランスでも食っていける。
とはいっても、僕もがむしゃらに仕事をしてきただけで、当時はなにも打算的に考えてはいなかったのが正直なところです。あくまでも、クオリティの高い仕事を生み出し続けること、生み出そうとする姿勢、周りとのコミュニケーション、一口に「レピュテーション」とは言ってもその裏にはさまざまな要素があります。それは一人一人が仕事に向き合いながら、自分自身で見つけるべきものだと思います。
学生時代から「レピュテーションを貯める」を行動の目的にしてしまうと、なかなかしんどい。しかし、「自分がクオリティの高いものを出す」ことになら、全力で取り組むことができる。そんな全力の取り組みの積み重ねが「レピュテーション」となり、次の仕事に繋がっていくのだと思い知らされました。
そんな僕は現在、長谷川リョーさんのアシスタントとしてライター活動をしています(笑)。
▶︎ 【長谷川リョー】誰もが「1回目の人生を生きている」。注目の若手編集者が“人生の空白”で見つけた原理原則
長谷川リョーさんのように、社会の第一線で活躍する方々の多くが口を揃えて「学生時代にがむしゃらに取り組むことをみつけて欲しい」と語ります。
全力で向き合うものにどのように出会い、どのように取り組むのか–––。これまでインタビューをおこなってきた方々の十人十色なキャリア観に裏付けられた「全力で取り組むことの意味」を紹介します。
一人目に紹介するのは、株式会社ツクルバ代表取締役CEOを務める村上浩輝さん。村上さんは学生時代から事業を立ち上げ、なんと1,000万を超える収益をあげていたそう。
新卒では「得たいものを得られそうな場所」として不動産会社に就職。そこから共同創業者の中村真広さんと出会い、ツクルバを創業するまでに至りました。学生時代からビジネスの現場で活躍されてきた村上さんは「仕事の報酬は、より面白い仕事。全力で自分がいる場所を面白くすることが大切だ」と教えてくれました。
「自分のいる場所を面白くする」意識を持ち続けましょう。どんな会社にも、自分で改善できるポイントはあります。だからこそ、まずは自分が今の場所でできることを、全力で果たすことだけを考えてみてください。
社会人になって約10年経ちますが、どの組織でも共通していたのが「つべこべ言わずに目の前の球を120%で返し続ける人が、能力も信用も得られる」ということ。どんな場所でも圧倒的に成果を出していたら、周りの人は絶対に放っておかず、どんどん新しい機会が舞い込んでくるでしょう。
▶︎ 【村上浩輝】目の前の球を120%で返し続けろ。全ての組織に当てはまる、能力と信用を獲得する人の共通点
約2,000名超の転職に携わってきた株式会社morich代表・森本千賀子(モリチ)さんは「どんな仕事にも意味はある。小さなことでも愚直に努力を積み重ねれば、先輩に声をかけられる機会が増え、チャンスを手にする確率も上がっていく」と背中を押してくれました。
私は「どんなことも無駄ではない」というマインドセットです。たとえばコピーを取ることであっても、「その経験から何を学ぶか」を常に考えています。
「この資料はどのようなシーンで使うんだろう?」と想像しながら、カラーが良いのかモノクロが良いのか、もしくは縮小版のほうが見やすいか、など…使う人の使いやすさ、見る人の見やすさを考えながら、事前に一言提案してからコピーしていました。
▶︎ 【森本千賀子 人生の流儀】無駄なことなど、一つもない。“困ったときのモリチ”が実践するキャリア・ドリブンな生き方
大学時代にアルバイト先で出会ったコーヒーにどハマりし、自分でコーヒーショップ「LIGHT UP COFFEE」を創業した川野優馬さんは、モラトリアムと呼ばれる大学時代を「『やりたいこと』を見つける努力をして、それに挑戦する時間」と形容します。
誰もが「やりたいこと」を見つけられるわけではないと思いますが、そもそも前提として、大学生活の4年間という貴重な時間は、「やりたいこと」を見つけるためにあると思うんですよ。
モラトリアム期間というくらいですから、OB訪問やコネクションづくりに費やすべきではない。僕が費やした先は、ラテアートであり、コーヒーです。
▶︎ 大学4年間は何に時間を使うべき? 在学中にコーヒーショップを創業した川野さんが語る「やりたいこと」の見つけ方
自分自身、ライターとして活動するなかで「全力で取り組むこと」は「失敗に出会うこと」だと感じています。もちろん失敗を目指しているわけではないのですが、全力でやればやるほど、失敗にたいして真摯に向き合うことができ、次の一歩に繋がる。
村上さんの「つべこべ言わずに目の前の球を120%で返し続ける人が、能力も信用も得られる」という言葉を信じ、もっと全力で仕事に向き合おうと気持ちを新たにしました。
全力で取り組むことが大切なのはわかっている。でも、やりたいことを見つけるにはどうしたらいいの…?そんな風に考え、動き出す前に立ち止まってしまう人も多いはず。
そんな学生に向け、朝活コミュニティ「朝渋」プロデューサーの5時こーじさんは、「自分が『苦労せずにできること』や『怒りを感じること』にヒントがある」と語ります。
自分が「苦労せずにできること」はなにか、考えてみてください。たとえば、他の人が1時間かかるエクセルの作業を10分で終わらせられるなら、それは大きな武器となります。「卵を割るのが早い」、「渋谷にある綺麗なトイレを知り尽くしている」...どんな些細なことでも構いません。
もしくは、自分が「怒りを感じること」から逆算して考えてみても良いと思います。たとえば、僕は昔から満員電車が大嫌いでした。「なぜみんな揃って9時出社しないといけないの?」、「もっと朝の時間を有効に活用できるのでは?」といった「怒り」が、朝渋をはじめるきっかけにもなったんです。日常生活で覚えた違和感は、自分の「タグ」を探すうえで大きなヒントになります。
▶︎ 【5時こーじ】早起きは、人生をポジティブに変える起爆剤。普通のサラリーマンは、いかにして“日本の朝を変える男”になったのか
そんな自分の“タグ”で勝負するために、「コンフォートゾーンを飛び出し『圏外経験』を積んで欲しい」と語るのは、C Channel株式会社で執行役員、人事総務部部長を務める近藤幸子さん。
商売感覚…つまり、マーケティング感覚を身につけることでしょうか。これからは「個の時代」だということを、学生さんもよく耳にしていると思います。そうした時代の中で、どんな仕事をするにもマーケティング感覚が非常に重要です。
たとえば、メルカリでものを売るでも、TwitterやInstagramなどのSNSでフォロワー数を増やすでもいいと思います。この値段ならよく売れる、この時期だと売れ筋が変わる、この投稿ならフォロワーが増える…。そうした小さな気づきを積み重ね、PDCAをしっかり回していくことで、個人の価値を高めていくことができます。
▶︎ 学生は“商売感覚”を身につけ、“圏外経験”を積むべし——C Channel執行役員・近藤幸子さん
目的意識を持ち、自分で考え試行錯誤を繰り返した経験は、どこへ行っても通用する「基礎」になる–––。学生を言い訳に思考停止してしまいそうな自分を奮い立たせてくれるインタビューでした。
ここまで、事故実現するためのマインドセットや戦略など、“HOW”となるお話を紹介してきました。ここまで記事を読んできた人たちのなかには「やる気はあるけど、何をしたらいいの?」と疑問を持った人もいるかもしれません。
そんな学生に対し「長期インターン」を薦めるのは、旅館の宿泊予約サービスRelux(リラックス)を提供するLoco Partners代表・門奈剣平さんです。門奈さんは創業時のLoco Partnersに「2人目のメンバー」としてインターンに参加。現在は中国子会社社長として経営にまつわる全般の業務を担っています。
僕は、学生時代に「絶対に長期インターンを経験した方がいい」と思っています。「自分がどれだけ井の中の蛙であるか」を知ることができるからです。
僕自身、その事実に早く気づけたことが今につながっています。上には上がいることを知り、至らなさを埋めようと努力する。——この一連の自己認識と改善のプロセスが、つまり「成長」だと思いますね。
(インターンへのジョインは)早ければ早いほど良いし、時間の投下量は、多ければ多い方がいいと思います。学生の内に学業と就業を往復して、両輪で成長する経験をすると、学習効果がめちゃくちゃ高いと思いますよ。
▶︎ Loco Partners代表・篠塚孝哉に大学生活を懸けた元慶應生のイマ
国内にインターン生を募集する企業は数多くありますが、なかでも「成長」が約束されたインターンがあります。人材関連領域で全世界60を超える国と地域に拠点を持つAdecco Group(アデコグループ)が提供するプログラム「CEO for One Month」です。
文字通り、CEOの実業務を1ヶ月間体験し、グローバル企業の経営者の視座とマインドセットを徹底的に学びます。プログラム終了後には、アデコグループ全体を統括するグローバルCEOに提言を行い、世界各国の選び抜かれたインターン生と、グローバルCEOの業務体験プログラムへの参加権を競います。大学生同士で切磋琢磨するなかで、成長を得ることができるのです。
co-mediaでは、そんな「CEO for One Month」の選考を勝ち抜き、アデコジャパンのCEOとして1ヶ月間の業務を経験した土井晧介さんにお話を伺っています。土井さんは「CEO for One Month」に参加し、「ビジネススキルはもちろん、人生を考える上でのビジョナリーな視座を手に入れることができた」と語ります。
「取るべきアクションを決める立場であるCEOの業務体験プログラムだからこそ、“CEOの目線で自ら考え行動する”ということです。普通のインターンは「与えられた課題にチャレンジする」ものだと思うのですが、CEO for One Monthは「自ら問い、課題を探す」インターンだといえます。
経営会議や1on1の場でも、答えを教えてもらえるわけではなくて、「あなたはどう思うか?」を徹底して問われていました。そうした意味で、普段から自分は「決定する」という行為を避けていて、他人の意見をうかがう傾向にあると感じました。
「自分が決める」1ヶ月ですが、CEOの視座を得たことで、そういったマインドセットに触れ、意識することができたことは、大きな収穫でした。
▶︎ 【報酬100万円】超ハイレベルインターンシップ「CEO for One Month」とは?
現在、Adecco Groupのインターン「CEO for One Month」の募集が、4月16日まで行われています。
この記事を読んだ学生のなかでもし「なんとなくいいかも?」「成長したい!」と思ったら...次にすることはわかっていますよね?(笑)自分の将来のために一歩踏み出す勇気を、co-media(と半蔵門太郎)は応援しています。
これからもあなたの背中を押せるような記事をどんどん出していけるよう頑張っていきますので、ぜひ期待してチェックしてみてくださいね!