エントリーシートに「何も書くことがない」と感じる学生たちへ

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各界のトップランナーを招き、学生と講師がインタラクティブに意見を交わし合う実践的な授業で人気を集める法政大学キャリアデザイン学部・田中研之輔教授。大学内の学びにとどまることなく、就活や卒業後のキャリアを実践的に結ぶ教育メソッドにより、法政大学ベストティーチャー賞を受賞されています。

本記事は、田中教授が「大学の講義では教えてくれない学生にとって有益な情報」を寄稿する連載シリーズです。第六弾の今回は、オンライン相談サービス「そうだんドットミー」を運営するポジウィル株式会社代表取締役社長の金井芽衣さんをゲストにお迎えしました。

今回は対談形式ではなく、金井さんの言葉を中心に皆様への応援メッセージをまとめました。


エントリーシートの書けなかった私がみつけた天職


「行きたい会社がとくにないんです」とエントリー先企業を決めるのに悩んでいるのではないでしょうか?私も同じような悩みを抱えた時期がありました。


そんな時に、心がけたことは、悩んでも、立ち止まらないということでした。

行きたい会社がないから、どんな会社があるのかを知るために、少しでも興味を抱いた企業の説明会に足を運ぶことをオススメします。

ちなみに、私は合同説明会には参加しませんでした。というのも、「合同説明会では会社の雰囲気は掴めない」と感じていたからです。

そのかわりに、20社以上の個別説明会に参加しました。個別説明会に参加すると一歩ずつ前進することができます。個別説明会に参加して、企業の事業説明などを聞いていると、その後にエントリーシートを書く際に、「何も書くことがない」と感じることがしばしばあったのです。

「何も書くことがない」というのは、「何も書けない」ということはありません。説明会で聞いた会社の方向性と、自分のこれまでの関心が、どうにも接点が見出せないので、書くことがないのです。興味が持てないから書くことがないのですね。

この気づきを得ることは、大きな意味を持ちます。悩んで何もしないなら、興味を抱かない企業を見つけることもできないからなのです。

就活は、頭で考えて、答えを見つけるテストではないのです。

大切なことは、立ち止まることなく、動き続けることです。そうすると、次第に自分の中での興味や関心が立体的に見えてくるようになります。

そんな私が第一志望の企業を見つけることができたのは、大学時代、一緒に学び遊んだ親友からの次の一言でした。

「芽衣は人材系が向いているよ」


その言葉を頼りにエントリーしたのが、リクルートでした。今となってはあまり大きな声では言えませんが、実は、エントリーするまでリクルートという会社の名前も知らなかったのです。
 

そんな感じで決して準備もろくにせずに参加したリクルートの説明会で、私は衝撃を受けたのです。「自分ができないことをできる人が集まっている。ここで働きたい!」と感じました。

そこで問われたことは、

・どんなことに興味を持つのか?

・どう生きてきたのか?


という、私自身の関心だったのです。それらの問いを突き詰めて考えていくと、自分の軸は、自分の中にしかないことがわかるようになってきます。

何を軸にして、どう働いていくのか。

これは、自分で決めるべきことなのです。

親も先生がアドバイスをくれたとしても、自分で決めることなのです。

人に求めようとするから、余計わからなくなるのです。

自分に向き合えていない人は、たとえ、運良く内定できたとしても、数年後に向き合うことになるのです。

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自己分析より大切な「自己理解」


就活を始める前に、自己分析をしておきましょうということは、何度も耳にしますよね。私の経験を振り返ると、自己分析はうまくできませんでした。

そこで取り組んだことが、自分に向き合うことでした。自己分析の前に自己理解してからでないと、相互理解ができないのです。

私が自分と向き合うために取り組んだことは、次の2つです。

1) 過去から徹底的に振り返る。


―とにかく、経験を可視化するために書きまくりました。自分のこれまでを振り返るのです。辛かった経験も、一度、掘り下げて向き合うのです。自分の中で臭いものに蓋をしたまま就活をしては、どこかで悩んでしまいます。

その点を理解して、自分で乗り越える勇気を持たないと先に進めません。

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2) 周りから自分がどう見られているかをヒアリングする。


「私の良いところと悪いところを率直に教えて欲しい」と友達10人ぐらいに聞きました。そうすることで、自己イメージと周りの人が抱いているイメージとに「ズレ」があることに気がつきました。その「ズレ」がどのくらいあるのかを理解して、その「ズレ」を少なくしていくことを考えるようにしたのです。

私の場合は、みんなから見ると「明るい芽衣」だという認識があったのですが、そうじゃない部分があって、みんなが期待する芽衣を演じすぎることで疲れてしまっていた部分を内省しました。

大学は4年間でも、働くことは数十年と続きます。自分に「嘘」をついて働き続けることは、できないのです。「ズレ」を認識することで、「ありのままの自分」が浮かびあがってきます。

このように自己理解ができるようになると、自分の弱さもちゃんと伝えるようにしました。すると、これまで表面的だったコミュケーションが、変わっていったのです。

自分で向き合う、逃げない——表面的な自己分析と本質的な自己理解


自己理解をしておいても、選考が進んでいくと、「何がしたいのか」わからなくなったりします。そんな時は、「壁打ち」がオススメです。私は大学のキャリアセンターのスタッフに「壁打ち」をしてもらいました。

具体的には、私自身が過去の経験に向き合って書いた振り返りノートを持ち込み、自分で考えていることを伝え、その都度、フィードバックをもらうようにしました。

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(*赤字の部分は、キャリアセンターの人からのフィードバックを書き込んだ内容)


 就活生の傾向も触れておきますね。

わかりやすい傾向とし言えるのが、「就活生の話は、体脂肪が多い」ということです。周りくどいエピソードが多すぎて、本当に伝えたいことが伝わってこないケースがよくあります。

人事も貴重な時間を割いて面接を行っているので、聞かれたことに対して、的確に返答していかなければ印象は悪くなります。

余分な部分を削いで、伝える内容を良質な筋肉質にするのです。結論とその結論を導き出した筋道を明確に伝えるように日頃から練習を重ねるようにしましょう。

エントリーする会社の探し方


まず、動きながら考えることで、ぼんやりを興味のある業界が浮かび上がってくることは、これまでに述べてきた通りです。その上で、例えば、<人、モノ、カネ>の中で、どこにモチベーションが沸くのか。この3つから興味を探して見ましょう。

次に、オススメしたいのが、

1) 自分の「好き」ベースで考えることです。好きで没頭できることと、職種を近づけるようにするのが理想です。「発信する」ことが好きじゃない、むしろ、苦手なのに、ソーシャルメディアを駆使して、日々発信し続ける広報に配属されることは、アンハッピーなことなのです。

2) 自分の使命は何かを考えてください。仕事はつまんないではなくて、仕事は自ら楽しくするものです。誰かが、何かをしてくれるというのではなくて、自分で何かを生み出しいくことなのです。

3) 自分の人生だから、自分で納得して決めてください。どんなに丁寧に情報取集をしたとしても、あなたが心底納得する答えはネットの中にはありません。経験を通じて、自分の中から見つけ出していくことなのです。知っておいて欲しいことは、内定して働き出した会社で、2〜3年目でこの会社を辞めたいと悩んでいる先輩たちが多いということです。

4) 何事もいずれかの結果を出すようにしてください。結果、失敗しても構いません。途中で放り投げるのは、良くありません。


最後に、これから就活に向き合う皆さんに伝えておきたいことがあります。


「映える」ことだけを求めないで!「映えない」自分とちゃんと向き合ってください。


「映えてる」部分は、人事は聞き飽きています。インスタグラムにしか載せれない表面的に綺麗な自分自身よりも、逆境やコンプレックスを認識し、乗り越えた自分の方が、あなたらしさが隠れているのです。

「映えてる」部分だけを並べると、エントリシートは「薄っぺらく」見えてしまうものです。表面的なエントリーシートは、共感をうみません。

「映えない」部分に、どう向き合って、どんな思いで生きてきて、そこからどう成長してきたのか、を人事に伝えてください。

誰よりも頑張ったことは、誰にでもあります。

ひょっとしたら、「映えない」頑張りは、あなた自身も忘れていることなのかもしれません。自分自身も忘れていることもある。だからこそ、「自分の軸」を見つけ出すために、過去の経験を書き出すのです。

それでは、動きながら成長していってください。

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(*金井さん、ありがとうございました!)


金井芽衣:プロフィール

保育系の短期大学を卒業し保育士・幼稚園教諭2種免許を取得した後、3年次編入し法政大学キャリアデザイン学部へ。キャリアカウンセラーの宮城まり子先生のゼミに入り、キャリアカウンセリングを学ぶ。その後株式会社リクルートキャリアに入社し大阪で2年間,東京で2年ITマーケットを担当。2017年春から独立し、国家資格のキャリアコンサルタントの資格を取得しポジウィル株式会社のCEOを務める。

この記事を書いた学生ライター

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