「離職率ゼロ」社長が大学生に伝えたい、職場選びの秘訣

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学生生活最後の砦「就職活動」を終え、「さあ社会人として活躍するぞ!」と意気込むあなた。でも、ちょっと待って? 新卒入社した3人に1人が、ネガティブな理由で早期離職しているんです。一体、その原因って何でしょうか…。

本日インタビューしたのは、創業から「離職ゼロ」を継続する株式会社iYellの窪田光洋社長です。一般的に「人材の流動性が激しい」とされるスタートアップですが、iYellは「人が辞めない企業」として注目されています。

窪田さんは「人が辞める理由」にフォーカスし、社員が幸せに働ける会社づくりに邁進しています。そして、業績も絶好調。「入社理由と退社理由」から考えるファーストキャリアの選び方、社員が幸せになる組織の秘密など、余すところなくお伺いしました。


急成長スタートアップの採用基準は「いい人」かどうか


—— iYellさんは、2016年5月の創業からわずか3年弱で従業員数が100名、さらに昨年9月には6.6億円の資金調達を行うなど、いま注目を集めるスタートアップです。ただ、そうした経営的な指標よりも、御社は「採用基準」が話題になることも多いですよね…!

学生が知らない「」


窪田光洋さん(以下、窪田さん):弊社の採用基準は「いい人」かどうかだけなんです。「何をするかではなく、誰とするか」を大切にしているので、単に仕事ができる人を採用することはありません。

社員全員に共通する価値観である18個のバリューがあり、このバリューに合う人材の獲得を目指しています。

—— そうなんですね!そもそも、「何をするかではなく誰とするか」を大切にしようと考えたきっかけをお伺いしてもよろしいでしょうか?

窪田さん:私が前職時代、その人自身の魅力でも契約を獲得できるような、素敵な仲間たちと仕事をしていたことに由来します。今でもよく連絡を取り合うのですが、それは家族のように気のおけない存在でした。

ただ戦略方針が変わり、残念ながらその事業部は解散になりました。ただ、その後もずっと、「あのときのような仲間とまたいっしょに働きたい」という想いが消えなかったんです。そこで、「私がそういう会社をつくればいいのだ」決意しました。事業モデルも考えず、その想いだけでiYellを立ち上げています。

—— ええ…!ビジネスプランなしで創業したんですか…!それでいて、会社がここまで成長していることに驚きです。

窪田さん:創業以来、増収増益を続けています。また、社員の離職がゼロなんです。インターン生の定着率も非常に高く、留学やゼミなどの理由で継続が困難になってしまった学生はいますが、ネガティブな理由で退職してしまった事例は一つもありません。今では、「離職率ゼロ」をどこまで続けられるかが、私の夢になっています。

人が辞めないベンチャーたる所以


—— ベンチャー企業、特に創業間もないスタートアップは人材の流動性が非常に高いと聞きます。なぜ、離職率ゼロを継続できるのでしょうか。

窪田さん:たくさん理由はあると思いますが、「人を大切にしている」ことが一つの要因だと感じています。そもそもなぜ退職してしまうのかに着目すれば、原因は解決できます。

—— もう少し詳しく教えていただけますか…?

窪田さん:私は過去に、学生を対象に就活塾の講師をしていたことがあります。その際に、よく学生に「人気ランキングや給与の高さで会社を選ぶな」と話していたんです。

学生が知らない「」


窪田さん:働いた経験が少ない学生は、働く会社を選ぶ軸を持っていないのが普通です。その状態で会社を選ぶと、「給与の高さ」や「企業の知名度」が基準になってしまうのは分かります。ただ、そうした基準の曖昧さが原因となり、離職が生まれているんです。

でも、会社を辞める理由の大半は「上司と合わない」や「同期と合わない」といった、人間関係にあります。つまり、人間関係を重視している会社に入社すれば、辞める理由がなくなる。

入社理由と退社理由を考えれば、働くべき会社が分かるはずなんです。だから私は、「会社は人で選びなさい」と伝えています。

—— つまりiYellさんは、人が退職する理由を理解した上で、採用や組織設計を行なっている?


窪田さん:その通りです。採用については先述した通りで、福利厚生にも力を入れています。資格取得支援や家賃補助はもちろん、パーソナルトレーニングジムの費用を会社が負担するなど、ユニークな支援も充実しているんです。

「日本一福利厚生の厚いベンチャー企業」を目指していて、iYellで働くことが幸せな人生を生きることにつながってほしいと願っています。

—— なるほどですね…。思ったんですけど、事業モデルや企業の成長性でしか魅力をPRできない企業側にも、離職を生む原因があるかもしれないですね。

学生が知らない「」


窪田さん:まさに、おっしゃる通りです。たとえば、弊社は住宅ローンを主たるビジネスとして展開しています。ただ、入社を希望する方から「住宅ローンのテクノロジーに興味があります」と言われても、「ピンときてないな」と思ってしまいます。

その人が定義する「テクノロジー」と、メンバーが定義する「テクノロジー」には齟齬があるかもしれませんし、もしそうだったらその人はすぐに退職してしまうかもしれません。企業は、事業でプッシュするだけでは不十分なんです。

—— たしかに、「かっこいい」と「入社したい」は、切り分けて考えるべきですよね。


窪田さん:かっこいい企業があるのは事実ですし、そうした企業を選びたくなる気持ちも分かります。でも、世の中にあるビジネスモデルなんて、大きく分けると3つしかないんです。

学生が知らない「」


窪田さん:まだ世の中にない産業を生み出す「イノベーティブな仕事」と、稀有なスキルや能力を持った人たちが従事する「プロフェッショナルな仕事」、そして「オペレーションの仕事」です。世の中にある9割の仕事は、「オペレーションの仕事」だと言われています。ちなみに弊社のビジネスもここに該当します。

だからこそ、業務内容だけで人を惹きつけるは難しい。企業は、数多ある企業から自社を選んでくれる人のために、もっと選ばれる努力をすべきです。お互いが、幸せになれるので。

—— 世の中にある大半のビジネスは、オペレーションビジネス。


窪田さん:悪い意味ではなく、そうなんです。だからこそ、ある意味で「多くの業務はつまらない、またはつまらなくなっていく可能性が高い」。人は飽きますからね。その前提で、仕事を楽しめる環境をつくることが、企業の役割だとも感じていますね。

何をするかより、誰とするか


—— いわゆる「就職活動」があると、競争意識が生まれ、知名度の高い企業を受けてしまう気持ちも分かる。ただ一方で、曖昧な軸で企業を選んだたために、幸せな仕事ができない。この矛盾を解決するには、どうしたら良いのでしょうか?

学生が知らない「」


窪田さん
:僕個人の意見ですが、「何をするかより、誰とするか」をしっかりと追求するべきだと思います。たとえば、大ヒットしている映画を顔見知り程度の友達と観るのと、そこまで面白くない映画を告白したいと考えている相手と観るのでは、後者の方が楽しいじゃないですか。映画の内容なんか頭に入ってこなくて、映画を観る時間そのものに楽しさを感じるはずです。旅行も食事も一緒。仕事だって、同じだと思うんです。

学生たちに「今までで一番楽しかったことは?」とたずねると、絶対仲間の話をします。「仲間とこんなことを成し遂げました」と。目を輝かせて話すのに、自分で気付いてないんですよね(笑)。

—— たしかに、顔見知りと高級フレンチを食べるより、彼女と大衆居酒屋を食べる時間がよっぽど好きですね(笑)。

窪田さん:人生は、有限です。だったら、楽しいことに時間を使った方がいい。その「楽しい」を形作る大きな要素に「誰とやるか」があるんです。仕事も同じで、大好きだと思える仲間と過ごせた方が、ずっと楽しい。その結果お金が稼げたら、最高なんです。

だから弊社では、人にこだわる。ビジネスプランなんて、正直なんでもいいんです。メンバーには「明日は全く違うビジネスをしているかもしれない」と伝えています。メンバーが一緒なら、何をやっても成功すると確信しているんです。

—— つまり、信頼できる、大好きな仲間と働くことを大事にしているんですね。採用する際も、過去の実績などは考慮しない?

窪田さん:実績なんて、どうでもいいと思っています。そんなことよりも、仲間を大切にする気持ちや仲間とどんな時間を過ごしてきたかが大事。「一緒に働きたい」と思えることを大切にしていますね。

社員を永遠に愛し続ける覚悟がある


—— ベンチャー企業はリソースが限られているので、人にフォーカスし続けるのが大変だと思います。本来なら、事業を伸ばすことに時間を割かないといけないですよね。そうした状況下にあっても、社員の幸せにコミットし続ける理由を教えていただけますか?

学生が知らない「」


窪田さん:まずは、そもそも社員が大好きという前提はあります。その前提を踏まえて話をしますね。諦めた瞬間に、理想が崩れてしまうからです。僕は全社員と半年に一回面談をしています。

ランチの時間帯にオフィスにいる場合はほとんど、メンバーと一緒にランチをします。奧さんと子どもがいますが、夜も会食がない限りはメンバーと飲みます。だから、家族になかなか会えないんです。正直、たまに疲れてしまうこともあります。

でも、やめた瞬間に僕が思い描いた「社員を幸せにする会社」という理想像が崩れてしまう。「社長は2年前と変わってしまった」と言われた時点で、もうおしまいなんです。だから僕は、社員を永遠に愛し続ける覚悟をしました。

—— なるほど…社員への徹底したコミットが、現在のiYellさんを形作っているんですね。ありがとうございました!


この記事を書いた学生ライター

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