学生は“商売感覚”を身につけ、“圏外経験”を積むべし——C Channel執行役員・近藤幸子さん

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大人たちはしばしば、私たちに「学生のうちに遊んでおきな」と声をかけます。でもそれって、本当でしょうか?そんな先輩たちの言葉をいいように解釈し、今すべきことから目をそらし続けた4年間の先に、思い描くような未来は待っているのでしょうか?

今回お話を伺ったのは、C Channel株式会社 執行役員 / 人事総務部部長・近藤幸子さんです。

これまで数多くの学生と接点を持ってこられた近藤さんは、コンフォートゾーンから飛び出す「圏外経験が大事」だと語ります。“軸を見つけられずに焦っている”学生たちに向け、キャリア形成のヒントをお伺いしました。


「なんとなく」の就職活動から卒業


—— 近藤さんはC Channelの執行役員兼人事部長であり、キャリアカウンセラーの資格をお持ちです。これまでに多くの学生と接点を持たれてきたと思いますが、若い世代が自分らしい人生を歩むためには、どのような考え方が必要だと思いますか?

学生は“商売感覚”を身につけ、“圏外経験”を積むべし——C Channel執行役員・近藤幸子さん


近藤幸子さん(以下、近藤さん)
:2つあります。1つ目はキャリア理論の中で有名な「計画された偶発性理論」という考え方で、個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定されるというものです。私のキャリアがまさにそうです。

その中で大事な5つの行動指針として「好奇心(たえず新しい学習の機会を模索し続けること)」 、「持続性(失敗に屈せず、努力し続けること)」、「楽観性(新しい機会は必ず実現する、可能になるとポジティブに考えること)」「柔軟性(こだわりを捨て、信念、概念、態度、行動を変えること)」、「冒険心(結果が不確実でも、リスクを取って行動を起こすこと)」 と言われています。

2つ目はそういった予期せぬ偶発的な出来事によって、いわゆる人生の“波”がきたときに、ちゃんと乗りこなせる「しなやかさ」です。就職活動や転職活動といった分かりやすい分岐点以外にも、乗るべき波がやってくる。「キャリア・サーフィン」という考え方です。

その機会を逃さないことが大事なので、アンテナを高く張り、人生を長距離で考え、目の前のことに一喜一憂しすぎずに走り切る体力やメンタルを持つことが大事です。この考え方は、「キャリア・サーフィン」とも言われています。

—— 「計画された偶発性理論」に「キャリア・サーフィン」ですか…。近藤さん自身は、学生時代からそうした考えをお持ちだったのでしょうか?

近藤さん:いえ、実はそうではなくて。今でこそ2つの考え方を理解していますが、学生時代は就職活動で苦労しました。「なんとなく」で就活に向かっていたからです。

—— どのような就職活動をされていたのでしょうか?

近藤さん:学生時代はなんとなくの憧れから、広告代理店を中心に就活をしていました。でも、志望度の高かった企業から内定をもらえることはなかったんです。

——「なんとなく」の就活をしている学生は非常に多いように感じます。近藤さんは、そこからどのようにして、ご自身の軸を見つけられたのでしょうか?

近藤さん:OB訪問などで多くの社会人の方とお話しする機会をいただいて、少しずつ自分のやりたいことが明確になっていったんです。当時ある方から問われた2つの質問が、自分の人生の軸を決める大きな要素になりました。

1つ目は「あなたが死ぬとき、周囲の人にどのような声をかけてほしいですか?」、2つ目は「あなたは、社会のどのような課題を解決したいですか?」という問いです。

就活や仕事のイメージをしっかり持てていなかったのですが、このとき初めて「仕事=課題解決」だと意識するようになりました。

—— どのような軸を見つけたのでしょうか?

近藤さん:まず、自分が死んだとき、お葬式で「近藤に出会えてよかったな」「近藤と出会って人生が変わったな」と言われる人になりたいと思いました。私の人生のゴールイメージです。

また、仕事でどんな課題解決をしようかと考え、「人と仕事に関わる課題解決を自分の仕事にしよう」と決めました。なぜなら、多くの人は人生のおおかたの時間を仕事に費やす可能性があり、だからこそ自分のように就職活動や仕事について悩むんだと思います。

改めて「人と仕事の課題解決をすることで、少しでも多くの人が幸せで充実した人生を歩めるお手伝いをしたい」と思い、志望業界を変更し、新卒で人材業界の会社に入社しました。

“圏外経験”が、新しい自分との出会いを生む


—— 現在もC Channelで人事部長としてご活躍されるなど、一貫して「人と仕事と組織に関わる」領域で仕事をされています。就活を始めた頃には想像していなかったことを自分の仕事にされているかと思いますが、方向性を変えたことは今の幸せにつながっていますか?

近藤さん:そうですね。逆に就職活動のように人生の中でうまくいかないとき、逃げずに自分と向き合ったからこそ、自分の北極星を見つけることができたので、アクシンデントやピンチにたたされたときも、一喜一憂せずにキャリアを進めることができました。

—— 北極星とは…?

学生は“商売感覚”を身につけ、“圏外経験”を積むべし——C Channel執行役員・近藤幸子さん


近藤さん:つまり、自分の進みたい方向やゴールです。自分の中に北極星があれば、途中道に迷ったり人生の岐路にたたされたときも、北極星が方向を教えてくれる道標となり最終的なゴールにたどり着けると思います。

—— 北極星を見つけるためには、どうしたらいいのでしょうか?


近藤さん:大事なのは、「打席に立つ経験」ですね。自分で意思決定をする機会の数が、北極星を見つけることに役立ちます。ただ、そうした経験を積むのは簡単なことではありません。じゃあ、手軽に始められることは何だろうと考えると、「圏外経験」ですかね。

—— 「圏外経験」…?

近藤さん:「コンフォートゾーンから飛び出す」ということです。学生時代に世界一周や起業をして、自分の軸を探す人がいますが、必ずしもみんなが大きなことを成し遂げる必要はないと思っています。いつも一緒にいる友人以外と話してみるとか、社会人の方と接点を持つとか、本当に小さなことでいいんです。

コンフォートゾーンの中にいると、好き嫌いも、得意不得意もよく分かりません。でも、“圏外”に飛び出すと、それまで知らなかった自分に出会うことができるんです。

—— 学生視点で考えると、就職活動という大きなイベントがある前に、おぼろげでも自分の北極星を見つけておくことが大事…?

近藤:そうですね。途中で変わってもいいと思いますが、一旦、自分の旗を立ててみることをおすすめします。

死を実感したことが、環境を変えるきっかけ


—— 近藤さんのキャリアについてもお伺いしたいです。「人と仕事、組織に関わる課題解決を自分の仕事にしよう」と決め、入社した会社ではどのような仕事をされていたのでしょうか?

学生は“商売感覚”を身につけ、“圏外経験”を積むべし——C Channel執行役員・近藤幸子さん


近藤さん:前職では、人事組織の立ち上げを行いました。学生が「人事」と聞いて想像するであろう採用業務はもちろん、会社のミッション・ビジョンの策定、評価制度の設計、社内の研修や給与計算、社会保険の手続き、イベントの企画など、人と組織に関わる部分ほぼ全てを担い、人事領域の仕事を全方位的に経験できました。

—— かなり、経営層に近い仕事をされていると思います。滅多にできる経験ではないと思いますが、なぜ、転職されたのでしょうか?

近藤さん:「成長が鈍化した」と感じたことがきっかけです。当時の仕事に不満があったわけでもないですし、会社も好きでした。ただ、自分がもっとレベルアップするには、環境を変える必要性を漠然と感じ始めていたのです。

そうした折、予期せぬ事態が起こりました。——乳がんが見つかったんです。幸いにも初期段階で発見できたので大事には至りませんでしたが、人生で初めて死を実感しました。

人生は有限だと身を以て実感したとき、「人生のミッションは達成できているんだろうか」「不満はないけど成長がない」今の状況で死んだら、絶対に後悔すると思ったんです。

—— 病気がきっかけで、転職の決意を固められたのですね。転職先にC Channelを選ばれた理由をお伺いできますか?

近藤さん:会社のミッションビジョンに共感したこと、私にとってのWill(やりたいこと)・Can(できること)・Must(やるべきこと)の3つが重なるところにあったのがC Channelだったことです。

前職で達成できなかった“100人の壁”を超えたかったし、今までの知見に再現性があるのかどうかも試したかった。私が人事としてレベルアップするのに、最適な環境だったんです。

—— そうなんですね。C Channelでは、人事部長としてどのような組織をつくっているのでしょうか?

近藤さん:人事としてのミッションを「人と組織を成長を支援し、業績に貢献する」と設定しています。なぜなら、C Channelのビジョンは「トレンドを生みだす世界NO.1コミュニケーションメディア」。非常に大きなビジョンなので、社員一人ひとりの成長と組織の成長がないと到底実現できません。

つまり、メンバーが成長し、組織が成長してはじめて事業が成長し会社のビジョンが達成される。現状は特に組織の成長にコミットしています。

—— では、近藤さんが考える「人が成長する組織」とはどのようなものでしょうか?

学生は“商売感覚”を身につけ、“圏外経験”を積むべし——C Channel執行役員・近藤幸子さん


近藤さん:「決断の経験を多く詰める」、つまり裁量権があり、PDCAのサイクルが早い組織だと思います。

—— 冒頭でもおっしゃっていた、「打席に立つ回数」が多いということでしょうか。


近藤さん:おっしゃる通りです。小さなことでもいいので、若いうちに打席に立つ数を増やすことが大事です。

特にC Channelが手掛ける事業はまだまだ新しく、正解がない領域なので、失敗はつきものです。ただ、早く行動し、早く失敗し、早く改善するというPDCAのサイクルを最速でまわし続けてその成功確率を上げていく。C Channelはまさにそうやって成長してきた会社です。

人生という長距離走を走りきるために、今日すべきこと


—— 近藤さんの転職のきっかけをお聞きして、やはり人生は何があるかわからない、つまりキャリアは予想できないものだと感じました。

学生は“商売感覚”を身につけ、“圏外経験”を積むべし——C Channel執行役員・近藤幸子さん


近藤:おっしゃる通り、現代は“変化の激しいの時代”です。同じ会社で定年まで勤めるのはほぼ幻想に近いと思いますし、大手企業=安定とも言えません。私のように、病気になることもあるかもしれませんよね。

特に女性は、結婚・妊娠・出産などのライフイベントによって人生が左右されることもあると思います。

—— 私たち学生は、社会に出る前に、どのような準備をしていればいいのでしょうか…?


近藤さん:商売感覚…つまり、マーケティング感覚を身につけることでしょうか。これからは「個の時代」だということを、学生さんもよく耳にしていると思います。そうした時代の中で、どんな仕事をするにもマーケティング感覚が非常に重要です。

たとえば、メルカリでものを売るでも、TwitterやInstagramなどのSNSでフォロワー数を増やすでもいいと思います。この値段ならよく売れる、この時期だと売れ筋が変わる、この投稿ならフォロワーが増える…。そうした小さな気づきを積み重ね、PDCAをしっかり回していくことで、個人の価値を高めていくことができます。

—— たしかに、就職活動をするときも、自分がどのような価値を提供できるのかを説明できるのが大事ですよね。

近藤さん:あとは、何事に取り組むときも「自分なりの視点」を持ってほしいです。以前ある学生さんが、居酒屋の呼び込みのバイトをしていたとき、道ゆく人の視線を気にしながら声をかけていたとのこと。

飲食店を探している人の視線を見分け、呼び込みの成功確率を上げていたそうです。このように、たとえアルバイトであっても、目的意識をもち自分で考え行動し、成果をあげたエピソードは、人事に刺さります。つまり、内定を出したくなる。学生さんには、思考停止せずに常に目的意識をもって自分で考えて行動する癖をつけてほしいですね。


この記事を書いた学生ライター

Nozomi Sasaki
Nozomi Sasaki
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1998年生まれ 山口県出身 横浜国立大学経営学部在学中。家族や性愛、ジェンダーに興味があります。

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