「学生が知らない」人事が考える今後の採用活動--田尾弘 × 田中研之輔

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各界のトップランナーを招き、学生と講師がインタラクティブに意見を交わし合う実践的な授業で人気を集める法政大学キャリアデザイン学部・田中研之輔教授。大学内の学びに止まることなく、就活や卒業後のキャリアを実践的に結ぶ教育メソッドにより、法政大学ベストティーチャー賞を受賞されています。

本記事は、田中教授が「授業では教えてくれない」学生にとって有益な情報を寄稿する連載シリーズの第一弾です。凸版印刷株式会社人事・田尾弘さんとの「就活の未来」についての対談をお届けします。

人事の目線から就活を考える


就活は、変わるの? それとも、変わらないの?


経団連が就活ルール廃止を表明したことを受けて、政府はすぐさまに現行ルールの維持を決定しました。これから就活を迎える学生のみんなは混乱しているのではないでしょうか。


就活は、変わるのか、変わらないのか。この問いに答えるためには、新卒採用は変わるのか、変わらないのかを考える必要があります。というのも、学生にとっての就職活動は、企業側にとっては採用活動になるからです。


新卒採用選考に直接関わるのが、人事担当者の方々です。今、人事担当者の方が、何を考えていて、今後どのような採用活動を展開しようとしているのか、知りたいとは思いませんか?


そこで今回は、凸版印刷株式会社で人事をされている田尾弘さんにお話を伺いました。田尾さんは、大学を卒業してから21年間、凸版印刷で人事をされてきました。人事は、企画、採用、教育・研修、評価、労務などの仕事があります。


田尾さんは、入社して3年ほどは、新卒採用を担当していました。それから人事の他の仕事を経験して、2年前から新卒採用の責任者として現場に戻ってこられました。


どこまで就活は、早期化するの?


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まず、田尾さんに新卒採用の動向について聞いてみました。「今年の大きな変化は、3年生の夏休みのまとまった期間を使い、これまでの1Dayインターンではなく、より集中的で実践的な5 Daysインターンを実施する企業が増えている」(田尾さん)とのことです。


この傾向は、私が日頃接している学生のニーズにあった変化であるとも言えます。というのも、参加する学生としても、形式的な1Dayインターンに参加するよりは、企業のことを良り知れる5 Daysインターンへの参加を希望する傾向が年々強くなってきているからです。


この<就活と採用>の関係により、現行の就活スケジュールより早期化した採用活動が展開されることが予想されます。


それでは、一体、どこまで早期化していくのでしょうか?


その点について田尾さんは人事の立場から「2年生の夏休みに内々定をだすというのは、現実的ではない」と考えているとのことです。


その理由は、「3年生の時期に、ゼミ活動やサークル等で任される機会が増え、学生は見違えるほど成長していきます。企業は、学生の成長をしっかりと見てから採用するべきなのです」(田尾さん)とお答えいただきました。


もちろん、なかには、大学1年生や2年生の時に、内々定を出す企業も出てくるかもしれません。ただ、そうした<超・早期採用>が一般化することは、私も考えていません。


その理由は、二つあります。


① 大学1〜2年生の時に、就職したい企業を決めている学生は、2%以下であること。(*算出根拠は、私の授業履修者を基にした調査結果です。)

② 内定を出した学生を2〜3年にわたりフォローアップしていくのは、変化の激しい市場に対応していく企業側のスピード感にマッチしないこと。


この2点を考慮すると、3年生の夏休みと4年生になる直前の春休みをメインボリュームにした新卒採用に落ち着いてくるように思います。


つまり、政府主導で現行の就活ルールが維持されながら、実質的には、半年近く前倒した新卒採用が展開されることになるでしょう。


企業を見抜く眼を養う


そこで田尾さんに学生のみんなに期待することを聞いてみました。「就活をする前に、どのような企業で、どう働きたいのか。自分はどう成長していきたいのか。企業を見抜く眼を養って欲しいということです。」(田尾さん)


その具体的な方法は「インターンにも臆することなく参加し、企業で働く社会人から学びをふかめていってほしい。」ということです。


田尾さん自身は、「学生時代にサークル活動で幹事をしていた経験を生かして、入社したら採用活動に携わりたいと明確に主張していた」とのことです。そして、実際に、入社後に人事に配属され、その経験を生かしながら、社会人として必要なスキルや見識を身につけ、成長してきたのです。

多面的に物事を捉える


また、田尾さんの言葉で印象的だったのは、「就活を通じて、弱みを強みに変えていくこともできる。就活でスイッチをきりかえて、与えられたことをやる就活ではなく、自分で戦略を立てて、考え抜いて、自己成長してほしい。」という点です。 


自己成長の機会として就活を捉えることは大切な視点です。ここで田尾さんからのアドバイスをまとめておきますね。


* 人のことをそのまま鵜呑みしてしまうのには注意をして欲しい。物事の本質を捉え、物事を多面的に捉える経験も積んでください。

* やりたいことだけをやるという仕事の現場に出会うのは、いまでも難しいことです。そこで理不尽なことにも、ある程度、耐えられる強さを鍛えておくようにしてください。

* できれば、大学入学した時に、「適性検査」などを受けて、弱みと強みを把握しておく。弱点を克服していくために、履修を組み、四年間、苦手を意識した上で、サークルやアルバイトにも取り組んでいく。


田尾さんから頂いたアドバイスを日頃の大学生活に活かしていってください。社会人になったその日に、「変身」する人はいません。大学生活の毎日の心がけや一つ一つの積み重ねが、社会人になってからの足腰になります。


焦る必要はありませんが、何もしなければ、何も変わりません。時間だけがすぎていきます。


さあ、自らを成長させていく、最初の一歩を踏み出してみましょう。 

この記事を書いた学生ライター

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