イギリス院生の就活事情<フツーな私が国連職員になるために~ギャップイヤー編~>

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こんにちは、パレスチナから板倉美聡です。2017年9月に平和構築専攻で大学院を修了した後、1年間のギャップイヤーを利用して、NGOでインターンをしております。


さて、ギャップイヤーの頭に就職活動をしたのですが、実はイギリスの大学院に進学した頃から、どのように就活をするかが非常に心配でした。理由は2つ。まず、イギリスの修士プログラムは1年しかないため、通年で忙しいということ。そして卒業時期は9月であるため、日本の就活のタイミングとずれること。


イギリス院生の就活事情<フツーな私が国連職員になるために~ギャップイヤー編~>


更に、そうでなくても困難だというのに、イギリス院生の就活情報をまとめた記事が本当に少ないんです…。


そこで本日は、新卒でイギリス大学院に進学する数少ない皆様のために、一筆とることにしました。関連して、自身のボスキャリでのコンサル就活についても言及します。特に日本での就職を考えている方を対象に書いておりますので、ご了承ください(^^)


1.日本で就職したいイギリス院生の就活オプション6通り


まずは、イギリス院生の就活のパターンを書いてみたいと思います。主な選択肢は以下6つ。


①在学中のボストンキャリアフォーラム(以下、ボスキャリ)


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11月にボストンで開催され、大企業200社以上が参加する、留学生の間では有名な就活イベント。最速3日で内定が出ること、たくさんの企業の話を一気に聞けて比較できることが魅力です。


ボストンキャリアフォーラムで就活を行う場合は、9月に業界・企業研究、10月にオンラインのES、Webテスト、Skype面接、11月2週目にキャリアフォーラム開催という流れになります。


ただ私は、1年しかない修士プログラムに全力投球できないのがもったいなく、腰を据えて就職活動に時間を割く余裕が見つからなかったので、在学中のボスキャリは見送ることにしました。アメリカ院生なら試しに覗きにいくのもありかもしれません。


②ロンドンキャリアフォーラム(以下、ロンキャリ)


4月にロンドンで開催される就活イベントです。イギリス院生にとってはボスキャリよりも場所が近くなったので足を運びやすいですが、参加企業数がボスキャリの5分の1程度なので、規模は小さめです。友人のイギリス院生たちによれば、そもそも採用側もロンキャリで採用しようとしている枠が少ないため、難易度が高いという噂です。BIG4系総合ファーム(デロイト、PwC、KPMG、EY)など、会社の規模が非常に大きい企業であれば一定の採用枠があるかもしれません。ロンキャリ参加の場合は、3月にES、Webテスト、Skype面接を受け、4月にキャリアフォーラム参加という流れになります。


私はこの時期相変わらず修論やその他のエッセイに忙殺されていたので、やはり就活をしている時間はありませんでした。


③日本の一般就活


4月以降、日本の就活時期に就活するという手もあります。この場合3月に修論の文献研究をしながらESを書き、6月に修論の執筆をしながら一時帰国して面接を受けるという、かなりハードモードになります。もともと外資コンサルを狙っていた私はこの時期も就活しませんでした。


④キャンパスリクルーティング


大企業は、海外大生向けに海外有名大学に訪問して説明会と採用活動を行っています。採用を行っている大企業と有名大学が限られてくる、外資系企業なら英語で面接をうけなければならない、という2点がネックだと思います。私は海外院卒とはいえ学部は日本の大学、20年間ゴリゴリ日本育ちなので、冷静に考えて日本語で就活をした方が行きたい企業に行ける確率が上がると思い、特に応募しませんでした。日系大手のキャンパスリクルーティングなら、日本語で採用活動を行っているのかもしれません。


⑤卒業後のボストンキャリアフォーラム


9月に修士論文を提出し終えたあと、10月にES、Webテスト、Skype面接を受け、11月にフォーラムに参加するスケジュールです。私はこの時期に就活をしました。理由は、自分が一番行きたい企業に行ける確率を上げるために入念に準備をしたかったこと、1年しかない留学中は就活のことなんて考えず思いっきり勉強に打ち込みたかったこと、そして元々ギャップイヤーの取得を決めていたので少々の遅れは許容できたためです。


⑥個別で連絡する


ボスキャリで就活したものの、実は私が最終的に就職を決めた企業は、個別的にメールを送って試験を受けさせてもらった企業でした。ボスキャリのアプリケーションもキャンパスリクルーティングも終了していたので、個別で日本で受けさせてもらえませんか?とご連絡したところ、快諾していただきました。世の中なんでもきいてみるものですね!


2.イギリス院生なら学部就活時に志望業界を絞っておくべき


修論提出後にスピード就活した私ですが、これで何とかなったのは、学部4年生の時の就活で志望業界を絞れたことだと思います。ざっくり就活は、①受ける企業を絞る、②受かるように準備する、の二段階あると思うのですが、①が絞られているかどうかが就活にかかる時間を決めます。


イギリスの大学院は1年しかなく、就活にかけられる時間があまりありません。なので、進学の意志が固まっていようと、学部生の時にも、就活生という最強の権利を使って説明会に行く、OB訪問する、面接を受ける…などして情報収集したり自分の就職の目的とマッチするかを確認したりしておくことをおすすめします。これにより、①受ける企業を絞るプロセスをあらかた終えておいて、院生時の本就活にかかる時間を短縮できます。


私の場合、学部在学中は、院修了後にJICA、開発コンサル会社、ビジネスコンサル会社への就職をオプションとして考えていました。この三者について、説明会参加、OB訪問、インターン参加、面接などの就職活動を行いました。


まず、開発コンサル系の会社は、説明会に行くと主に新卒採用のターゲットは理系であることがよく理解できたため、最初に選択肢からはずれました。最も志望度の高かったJICAでは、最終面接で「平和構築分野の案件をやりたい」と述べたところ、「JICAとしては、平和構築から開発に重心を移していきたいと考えている」という話になり、結果は不合格でした。


その他の質問も含めて、全体的に上手に空気を読んで対応できなかった私の力不足の結果でもありました。1社しか受けてないので、もちろん人生で初めて面接試験に落とされたことになります。当時は全力で落ち込みましたが、今思えば無謀な話でした。


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たいして就活してないくせにこの後海外逃亡し、大学院留学準備に乗り遅れる。


ただ、就活が終わった今では、「就活生が外から見ても企業との相性なんて判断できない」と思えます。まずは、素直に面接官に自分のやりたいことを伝えてよかったと思います。企業のことが良く分かっている面接官に相性を判断してもらったほうが、よっぽど効率的です。


国際協力分野で就活をしてみた結果、「(NGOを除いては)どこにいっても新卒で平和構築の仕事はできない」ということが再確認され、分野にこだわることに対して諦めが付いたのが、大きな収穫でした。そして、どうせ平和構築の仕事ができないのなら、分野にはこだわらず最速で問題解決のスキルを習得することを目指して、ビジネスコンサル会社に就職するという選択肢が浮上してきました。


学部4年生の秋ごろ、初めて外資コンサルのインターンに参加し、その知的刺激が大変楽しかったと共に、問題解決のプロセスはビジネスセクターであってもソーシャルセクターであっても変わらないことを実感しました。その後、お世話になっている国連職員の方やコンサルタントの友人などへのヒアリングを通してその認識を確信し、またマッキンゼーの説明会に参加し強く惹かれたこともあり、院卒後はコンサルティング会社に絞って就活することを決めました。


3.院卒後のボスキャリ就活が最強に効率的だったワケ


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9月に修士論文を提出してケニアに1か月滞在したあと、9月末に日本に戻ってきて就活を始めました。10月は、ESを書く、Webテストを受ける、コンサル独特のフェルミ推定・ケース面接の対策をすることに時間を使いました(また、就活中は時間が余るだろうと思い、アラブ・イスラーム学院で無料のアラビア語の授業に参加していました。結論時間はそんなに余っていなかったため、かなり忙殺されました)。


ボスキャリは3日で内定が出ると言っても、多くの企業は事前にES・Webテスト、スカイプ面接で当日会う学生を絞っています。これらの事前採用プロセスに力を入れ、10月中にいかに当日の面接予約を取れるかがボスキャリ攻略のカギだと思います。


そして11月、ボストンキャリアフォーラムに参加してあらゆるコンサル企業を受けたのですが、ボスキャリのコンサル就活は非常に効率的だったと感じています。つまり、日本就活特有の面倒くささが少なかったと思われます。


まず、コンサル就活では志望動機で嘘をつく必要がなかった点です。最終的にソーシャルセクターに行きたい私が就活中非常に辛かったのは、志望動機を素直に語れないことでした。JICAであろうと、「5年以内には辞めるつもりで、その先のキャリアのステップとして最適なので志望している」というのが本心なのです。それを隠して、自分の“志望動機”として、全くの嘘というわけでもなく、なんとか自分の言葉で語れる範囲には真実で、かつそれが会社にとっても魅力的に聞こえるような、上手い志望動機をひねりださなければならないのは、はっきり言って苦痛でした。


その点、コンサルにいく人は、そもそも自分で他にやりたいことがある、その修行のために行くという人が多く、採用側も、新入社員のうち多くは5年ほどで辞めていくことを前提としています。中には、最初から「我が社を自分の夢を実現するためのプラットフォームとして使ってもらいたい」「むしろ次のステップを考えている人材がほしい」という企業もありました。


そんな事情なので、コンサル企業の面接官は、志望動機よりも「何ができるか」、「どんな人であるか」に興味があり、1次・2次とひたすらケース面接で実力を見られ、最終面接で思い出したように志望動機を聞いてくることも珍しくありません。


また、企業研究の深度で熱意を図ろうとする、というような傾向が比較的弱かったため、分からないことは素直に聞いて純粋に企業研究の機会とすることができたのも、非常に効率的だったと思います。理由としては、ボスキャリは留学開始直後のイベントであり、十分に就活生が準備できていないのが前提であること、前述のように志望度よりも能力があれば内定を出す傾向が強いこと、全体的にコンサル業界が採用枠を拡大していることが考えられます。


数あるコンサル企業は、戦略系・総合系などの違いを置いては、学生の立場からその違いはほぼ分かりません。学生からしたら、分からないからこそ、色んな企業が一気に集まるキャリアフォーラムに、わざわざ足を運んでいるのです。


「うちと他の企業の違いなんだと思う?」と聞かれたとしても、「それをぜひ知りたく、この度参加させていただきました。教えてください」と礼儀正しくお願いすれば、減点することなく丁寧に違いを教えてくれます。


正直平和構築専攻だった私は、ビジネスのことに関しては全く無知でした。コンサルタントがつまるところ何をするのか、という前にビジネスについての背景知識がごっそり抜けているので、普通なら落とされてもおかしくなかったと思います。しかし、コンサル会社は現状の知識、もしくは企業・業界研究の深度より、あくまで能力と人柄で選考しているので、それさえ評価してもらえれば、業界のこと、企業のことを知る機会を先方から提供してくれ、就活生が判断するための材料をくれます。


普通なら「企業研究ができてないなんて、志望度が低い」と評価されるのが怖くて聞きにくいことでも、「実は~~について理解が足りていないため、A社と御社の間で迷っているのですが…」と素直に相談すると、全く気分を害することなく根気よく説明してくださいました。


ボスキャリコンサル就活だけがそうだとは言いませんが、ボスキャリ、そしてコンサル会社のそれぞれの特徴が掛け合わさって、ボスキャリにおけるコンサル就活は比較的効率的にできるようになっていると思います。


4.ボスキャリで就活した場合の入社時期


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ボスキャリで一つ懸念だったのが、入社時期の問題です。2017年11月のボスキャリでは、2018年9月入社がメインの採用対象でした。しかし、企業によっては2018年4月から働けるところも、場合によっては2018年度の採用を終え2019年9月入社を採用しているところもありました。


ただし、入社時期が自分の予定と異なる企業でも、受けてみることをお勧めします。私が志望していた企業の中には、2019年9月入社で募集していた企業がありました。約二年後の入社ということで、さすがの私も一年後には働き始めなきゃ…と迷いました。


そこで人事課の方に事前に「入社時期を前倒すことはできるのか」と問い合わせましたが、「可能性としてはあるが断言できない」の一点張り。しかし、実際受けてみて内定が出た後は、面接担当者の方に「内定受諾した場合は、2018年9月に入社したい」と話すと、「人事課に話つけておくよ、大丈夫!」と言っていただきました。とりあえず受けてみて、内定が出てからであればわりと柔軟に対応してもらえるものです。


私が最終的に入社を決めたマッキンゼーは、2018年4・7・9月入社のオプションを提供してくださったので、私はギャップイヤーを取って9月入社を選択しました。


さて、今回はイギリス院生の就活事情についてお届けしました。これから大学院に進学する人の助けになれば幸いです。ここでまとめた以外の情報でききたいことがあれば、Twitterの質問箱からいただければと思います(^^)/

この記事を書いた学生ライター

板倉 美聡
板倉 美聡
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イギリスのダラム大学で平和構築の修士課程修了後、パレスチナで活動するNGOでインターンをしています。”フツーな私が国連職員になるために。ギャップイヤー編”連載中。 [email protected]<⁄a>

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