地方の情報格差を是正するべく、愛知から東京のスタートアップへ長期インターン武者修行

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[上野孝司:プロフィール]

愛知県立大学外国語学部英米学科3年生(休学中)

大学3年目で名古屋の中小企業でインターン。その後1年間渡米し、9か月間シアトル、3か月間サンフランシスコで働く。日本に帰国後、2017年10月から現在までユアマイスターでインターンをしている。

「自分に正直に生きる」 アメリカで目の当たりにした本当の自由

地方の情報格差を是正するべく、愛知から東京のスタートアップへ長期インターン武者修行

ーー愛知で長期インターンをする人って少ないと思うんですけど、始めたきっかけは?

小学校から高校までサッカー部に所属しておりずっと部活に縛られていたので、大学1年目は友達と遊んでバイトをして、ただ単位のために学校に行って…という生活をしていました。しかし、2年目に入って段々その空虚な生活に危機感と飽きを覚え、何かしなきゃと思ったことがきっかけです。

1つめのインターン先はテントを売る名古屋の中小企業でした。インターン生はそれぞれチームに配属されるのですが、僕は『ジャイス』というアフリカから1~2週間インターン生を受け入れる会社の企画運営、管理を行うチームに所属していました。

ーーインターンを通して得られたことはありましたか?

優秀な学生に出会えたことで、視野が広がり、自分の弱みや強みを客観的に発見することができました。また、インターンを体験したあとの留学に明確な目標を見出せたこともインターンのおかげだと思います。以前から留学に興味はありましたが、その動機は「なんとなく大学の教程で行っておこう」程度の浅はかなものでした。「インターンで見つけた自分の弱みを克服したい」と目的意識を持って留学したことで、より有意義な留学期間を過ごせたと思います。

ーーアメリカでもインターンをしていたんですよね。日本の企業と比べてどのような違いがありましたか?

インターンは3つ経験しているんですが、3社目に選んだ日系企業がシェアオフィスを運営する『デジタルカレッジ』という企業だったんですが、そこは本当にフレキシブルでした。皆そこらへんでデスクワークをして帰りたいときに帰るし、上下関係も少なくフラットな関係だったので、日本の一般企業と比べてかなり自由な雰囲気で働きやすかったです。

また、言語の壁がある分コミュニケーションには苦労しました。実は1社目のアメリカの会社は出勤開始後すぐにクビになってしまったんですが、その原因の1つがコミュニケーション能力の不足でした。アメリカの企業は研修もなかったので、自分から積極的に組織に溶け込まないと仕事をする土俵にすら立てなかったんです。

ーーアメリカで得られたものはなんですか?

「自分に正直に生きる」人たちを目の当たりにして、自分が何をしたいのか考え直すきっかけを得ることができました。日本では周りの目を気にする人が多いように感じられます。何か選択肢を思いついても実際に行動に移す人は少ないので、僕はきちんと自分のやりたいことを実行したいです。

また、日本の大手企業から来ている方から貴重な話をたくさん聞かせていただきました。皆さん何かしらの目的意識を持ってアメリカへ来ていたので、実のある話をたくさん聞けて自分を見つめなおすきっかけになりました。

肩書きだけじゃない 会社の戦力として働けるユアマイスターのインターン

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ーー色々な経験を経て、どうしてユアマイスターでインターンをすることにしたんですか?

1年間のアメリカ留学を終えて、自分に足りない能力は「伝える力」であることに気づきました。まずは、その「伝える力」を身に着けるために営業をさせてもらえるインターン先を探しました。そのなかでもユアマイスターはインターン生を積極的に受け入れていたので教育制度が整っていた点と、優秀な社員と近い距離で働ける環境が魅力的でした。

社員の皆さんは、インターン生を会社の戦力の一員として考えてくださっているので、頑張ろうという気持ちになります。僕たちの話をよく聞いて、きちんとフィードバックをしていただけるので、成長につながっていると感じます。

今は働いて3か月目ですが、実際に「伝える力」が伸びたと感じます。初めは営業でしたが、今はディレクターで数字を扱うことが多いので、「論理的思考」も養われました。

ーーユアマイスターで働くインターン生にはどのような人がいますか?

マーチや早慶など都内の大学から来ている人が多く、地方から来ている人間は僕くらいです。ですが一貫して皆真面目で、目の前のことに一生懸命取り組んでします。

ーー実際に働いてみて、ユアマイスターで働くメリットは何だと感じていますか?

ユアマイスター出身者には今までに、リクルート、楽天、海上保険、三井住友銀行、フジテレビなど大手企業へ就職した人も数多くいます。

その理由の1つには社員さんによる就活のフォローが大きいと思います。自己分析を手伝っていただいたり、1人1人にメンターをつけていただいたり、人脈を広げるために人を紹介してくださったりもします。

また、良い意味でインターンの肩書きがないので、確実に成長できるからだと思います。特に休学者、退学者、起業希望者は社員と同様の仕事を任せてもらえるので、その分大きな成長を遂げることができます。 

インターンで培った「伝える力」をフル活用して次世代への伝達者に

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ーー様々な経験を経て、将来やりたいことは決まりましたか?

僕は地方大学に入って後悔することが多くありました。地方の大学に通う学生は都内の大学に通う学生に比べてチャンスや情報量が圧倒的に少なく、積極的に自ら活動する人も多くないと感じたからです。だけどそれは外部環境のせいにしているだけで、自ら動けば人はいくらでも変われることを身をもって知りました。最終的に教育者として自分の人生で培ったものを次の世代に伝えることがゴールなのですが、今の自分でも地方の学生に何か伝えられることがあるのではと思っています。

なので、まずは地元に帰ったら周囲の知り合いに僕の経験を広めていきたいと思います。僕の話を聞いて全員が変わるとは思いませんが、100人のうち10人にでも伝えることができれば、そこからどんどん輪が広がるはずです。その輪の第一人者になって少しでも地方学生の役に立つことができたら嬉しいです。

コネクターの方は、そもそも人間が好きで、自分経由で人同士が繋がることにも大きな喜びを感じるので、僕が人同士の懸け橋になりたいと感じているからですね。

ーーこれからユアマイスターでどんなことを成し遂げていきたいですか?

今は会社で決めたKPIの管理やどこを攻めていくかといった方向性を決めることをやっているので、その仕事で会社としての成果を出したいです。当たり前のことを当たり前にこなしていきたいと思います。


この記事を書いた学生ライター

倉益りこ
倉益りこ
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早稲田大学文学部3年 co-media編集部です。 バンドと服と食べ物が好きです

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