起業家が集まる日本版シリコンビーチでインターンシップ。7人の起業家が「山形」から世界を目指す『日本西海岸計画』とは?

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インターン先はたくさんあるけれど、どこがいいか迷ってしまう…。でも、ちょっと待って!働く場所は東京だけだと決めつけていませんか?実は、山形県に「起業家が集う」まるでシリコンビーチのような地域が誕生しようとしているんです!

多くの人々が”HAPPY”になれる社会を目指すコミュニケーションカンパニー、株式会社ainak。代表取締役の五十嵐洋介さんは革新的な産業都市をつくるべく、心を同じくする仲間たちと共に『日本西海岸計画』を掲げ、山形県酒田市にシリコンビーチを作る計画を立てています。

今回、ainakは地方合宿型のインターンを企画し、その第1期生となるインターン生を募集。インターンに参加される皆さんには、日本西海岸計画の理事である五十嵐さんを含む7人の起業家たちのホンモノの働き方を肌で感じながら、山形県酒田市で働いてもらい、スタートアップイベントにも参加していただきます。


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日本のシリコンバレーは「東京」ではない。7人の起業家が「山形」から世界を目指す『日本西海岸計画』とは?

プロフィール:五十嵐洋介

1982年 山形市酒田市生まれ 早稲田大学法学部に在学中、ダブルスクールでインテリアについて学ぶ。早稲田大学卒業後、大手ハウスメーカーに入社し、同大学で建築学を学びながら、住宅・中高層建築・インテリアの設計、都市デザインに従事。大手ハウスメーカーで約5年間設計を手掛けた後、ライターに転身、持ち前の文系脳と建築の専門知識を活かし、300社を超える企業や経営者を取材・執筆。この際、広告やマーケティングについての知識も身に着け、2012年、震災をきっかけに起業。2018年現在は株式会社ainakの代表取締役であると同時に、一般社団法人『日本西海岸計画』の理事を務める。

文系学部から裸足で駆け出した建築業界。ainak代表五十嵐洋介のユニークキャリア

日本のシリコンバレーは「東京」ではない。7人の起業家が「山形」から世界を目指す『日本西海岸計画』とは?

ー法学部出身でありながら、大手ハウスメーカーに入社し、設計を手掛けていたとお聞きしました。どのような経緯で理系の知識を必要とする職に就いたのですか?

学生時代に、服をつくったりファッションショーを企画するサークルに所属していたことがきっかけです。お店を回る機会が多く、次第に建築やインテリアの世界に興味持つようになりました。

もともとモノづくりが好きだったことも起因し、大学在学中にダブルスクールで1年間インテリアについて学んだんです。建物の内装デザインに触れているうちに、建物の外側にも関心が高まり、所属学部に関係なく建築業界に飛び込むことを決めました。

ただ、同時期に入社したメンバーで設計の知識がないのは僕だけ。同期の大半は建築学部出身です。入社と同時に夜間の建築学部に通い、彼らに負けないように死に物狂いで勉強しました。その努力が実り、建築学部の卒業設計では賞も取ることができたんです。今につながる経験だと思います。

ーしかし、セカンドキャリアはライターだとお伺いしています。苦労して建築の知識を身に着けたのに、なぜ全く別業種に転職されたのですか?

僕は今までファッション→インテリア→建築と視野を広げて取り組んできました。このときも、建築からまちづくり、モノづくりからコトづくりへと視野を広げて転職を考えたんです。

しかし、僕に欠けていたのは「人に伝えるスキル」。まちづくり、コトづくりには必要不可欠です。いくら建築を学び、それなりに設計ができるようになっても、発信力がなければ人々に自分の仕事やアウトプットを認知してもらえません。そのような観点から、「人に伝えること」が仕事である、ライターが魅力的に思えたんです。ただ、ライターはあくまでコトづくりに必要な「人に伝えること」を学ぶための通過点。もともと文章を書くことは好きでしたし、せっかく身に着けた建築の知識を活かせるのではないかと考え、まずは住宅や不動産の専門ライターとして数年間活動しました。

カバン1つで飛び入った起業家の道 蓄えた知識をフル活用し、山形県にシリコンバレーをつくる

ー建築、ライターと異業種を渡り歩き、ainakを起業されたわけですね。起業の経緯を教えていただけますか?

もともと、独立したい気持ちはあったんです。昔から物事に対して皆で一緒に取り組むよりも、自分1人でコツコツと向き合いたいタイプでした。

「起業したいな」というぼんやりとした気持ちが形になったのは、2011年の東北大震災です。震災直後、世の中では太平洋側の復興ばかりが気にかけられていました。しかし、日本海側にも間接的な被害が広がっていました。ここ山形県酒田市でも経営が傾いていた企業がたくさんあったんです。そうした企業から相談を受け、これまで培ってきたモノづくり、コトづくりのソリューションを提供しているうちに、いつの間にか会社になっていたんです。

「震災がきっかけで田舎から立ち上がった会社」ということで、「ainak」と名付けました。「田舎からアクションを起こそう」という思いを込め、INAKA(田舎)の最後尾にあるA(Action)を語頭に持ってきました。会社名の通り、当時は起業におけるリスクを考えることもなく、ただ社会の必要性に押されてアクションを起こしたんです。

ー震災復興の一環としてどんな活動をされたんですか?

1つ例を挙げると、不動産会社に移住支援を提案しました。というのも、不動産は地域密着型の業界なので、どうしても市場が地域に限定されがちなんです。もっと市場を外部に広げる施策として、都会の人を田舎に呼んで家を建ててもらうとか、賃貸をしてもらうといった移住支援をしたらどうかと。しかし、その事業はなかなか上手くいきませんでした。

今考えれば、その当時は「地域創生」といった言葉もまだない頃で、僕らの行為に大義名分を与えるものもありませんでした。僕としてはそのマインドセットが失敗の原因であったと分析しています。ビジョンに突き動かされなければ、事業は成長しないんです。

そこで出会ったのが『日本西海岸計画』。2014年に立ち上がったこのプロジェクトに、「地元山形のより良い未来をつくりたい」という想いから僕も参画しました。アメリカのシリコンビーチのようにさまざまなイノベーションが生まれる地域を、山形県庄内地方につくり出します。

近い未来「新事業を立ち上げるなら西海岸、日本版シリコンビーチで」という起業家が移住してくるような環境づくりを行っています。

日本のシリコンバレーは「東京」ではない。7人の起業家が「山形」から世界を目指す『日本西海岸計画』とは?


ー『日本西海岸計画』のメンバーはどのように集まったのですか?

もともと『日本西海岸計画』は代表である池田友喜を中心とする同志のコミュニティでしたが、現在は一般社団法人として7名の起業家が理事メンバーに在籍しています。

僕らの特徴は、単に馴れ合いの仲良しグループではなく、各々が自分で課題を見つけ、ゴールを共有し、それに向かって自分のやりたいことを責任を持って行っていること。常日頃から一人一人がチャレンジしていますし、そういった仲間が集まって法人化されました。また、基本的には行政との協業は行わず、民間の力でスピーディーかつ、継続性のあるプロジェクトを企画・推進しています。

一人一人が目標と責任、スピード感を持って業務をこなしていくので、1~2年間で10個近いプロジェクトが立ち上がっています。

東京ではなく山形で“スタートアップ文化”を学ぶ理由

ー具体的にはどんなプロジェクトを?

人口減少、人口流出、既存産業の衰退、マーケットの縮小など、地方の様々な課題を解決する手段の一つとして「産業づくり」を日本西海岸計画は目指しています。

「産業」は、「食」や「自然」といった他の地域のリソースを超えるパワーがあります。

仮にここ日本の西海岸から1社でもヤフーやグーグル、フェイスブックのような世界的企業が誕生すれば、収入はもちろん、仕事へのやりがい、仕事内容などから多くの人の魅力を惹きつけることが可能になります。また、外から人が集まるとともに、人口流出にも歯止めをかけることにもつながります。

そんな「産業」が生まれる土壌をつくるために、僕らは「起業文化」を根付かせる必要があると考えています。

一方、テクノロジーの進化、資本主義の暗黙的な否認により、これからの企業はどんどんコンパクトになり、企業の役割は低下し、「企業」から「個人」の時代へと移り変わってきています。だからこそ、これからは「個人」が自立していくための「チャレンジ文化」も根付かせることが必要と考えています。


産業が生まれ、起業家が集まる日本版シリコンビーチ。7人の起業家が「山形」から世界を目指す『日本西海岸計画』とは?

具体的な取り組みとしては、スタートアップイベント『西海岸0→1Camp(ゼロイチキャンプ )』や2017年9月に完成したインキュベーション施設『ライトハウス』が挙げられます。

『ライトハウス』は、インキュベーション機能、シェアオフィス機能、コワーキングスペース、イベントスペースの4つの機能を兼ね備えた施設です。「チャレンジしたい」「何かをやってみたい」「スキルアップしたい」と考えている方を応援し、失敗を許容する文化を根付かせることをこの場所から目指します。

インターンに参加する皆さんにはこの施設を利用して7人の起業家の業務を体験いただき、実際にスタートアップイベントにも参加していただきます。

ー最後に学生に向けてメッセージをお願いします。


学生の皆さんには春休みを利用して、2週間という期間、理事メンバーの企業にて、日本西海岸での働き方を体験していただきます。

また、期間中にスタートアップイベント「西海岸0→1Camp(ゼロイチキャンプ )」にも参加してもらいます。

理事メンバーは全員起業を経験し、その事業はICTを活用したエネルギー事業からWebデザイン、ソフトウェア開発、ポータルサイト運営、ECサイト運営、イベントプロモーター、農業、商品開発、マーケティングコンサルティングなど、多岐にわたります。

みんな日々チャレンジしているため、少なからず起業やスタートアップのエッセンスをお伝えでき、それぞれの分野からアドバイスを行うこともできるかと思います。

さらに、理事メンバーはみんなU・Iターン、東京との2拠点居住者です。

これからの時代の新しい働き方を実践し、地方での暮らしも心から楽しんでいる人たちばかりです。

「田舎は東京よりもぬるい」という先入観を持っている人もいるかと思いますが、実際に働くメンバーの仕事の質やスピード感は東京で働く人に一切のひけをとりません。短い時間ではありますが、きっと刺激的な体験ができ、ステキな出会いが待っていることでしょう。

これからはめぐるましく変化する時代に対応していける「柔軟な人材」が社会に求められます。そのためには、自立心とチャレンジ精神を身に着けることが不可欠です。僕たちは、そうしたチャレンジングな人たちと日本の西海岸を盛り上げていければと思っています。

ここ日本の西海岸には、インキュベーション施設やゲストハウス、コワーキングスペースなど、「チャレンジのためのセーフティーネット」があります。

そして、貨幣経済以外に、交換・贈与、お裾分けの経済も根付き、「生きるためのセーフティーネット」も存在しています。

これから近い将来、時間と場所に縛られない自由な働き方、生き方が当たり前になる時代が到来し、時代の過渡期の中でチャレンジが当然のように求められる社会に放り込まれる学生の皆さんには何かしら障壁が待ち構えていることでしょう。そのときに少しでも、「日本の西海岸には皆さんを受け入れる文化がある」ことを思い出していただけると嬉しいですね。

多くの学生の方々のご参加をお待ちしております。


産業が生まれ、起業家が集まる日本版シリコンビーチ。7人の起業家が「山形」から世界を目指す『日本西海岸計画』とは?

【「日本西海岸インターンシップツアー」概要】

■期間:3月2日(金)~16日(金)

■参加費:30,000円 

※交通費、食事代は別途かかります。

※「西海岸0→1Camp」には無料で参加できます。

■集合場所:山形県酒田市 ※詳細は追ってお伝えします。

■宿泊場所:短期移住ゲストハウス「ショウナイベース」

■定員:6名

■対象:大学生

■持ち物:着替え、洗面用具、パソコン等

■参加締切:2月23日(金) 12:00

■仮スケジュール:

2日  現地でオリエンテーション、懇親会

3日-4日  スタートアップイベント「西海岸0→1Camp(ゼロイチキャンプ )」参加

5日    lighthouse利用体験、プログラミング教室

6日-7日  理事メンバーの企業でインターン

8日-9日  理事メンバーの企業でインターン

10日-11日 自由行動(観光、自然体験)

12日-13日 理事メンバーの企業でインターン

14日-15日 理事メンバーの企業でインターン

16日    解散会(現地解散)

お申し込み:https://www.ainak-net.com/contact/internship/

■注意事項:

※参加費は現地にて現金でお支払い下さい。参加費には2週間分の宿泊費が含まれます。 往復旅費、および市内での移動交通費、食費等は各自負担となります。

※キャンセルはツアー予定日の5日前17:00までにお願いします。

※現地事情により所要時間やスケジュールは変更になる場合もあります。

※集合場所まで、及び解散場所からのご移動は各自にてご準備お願い致します。天災地変、または当方の企画から提供していない原因による事故などに関しては一切責任を持ちません。

※紛失、破損、 盗難については当社では責任を負いかねます。市内観光、ツアー参加中はお荷物、お手回り品にはお客様ご自身で管理し、十分ご注意ください。

この記事を書いた学生ライター

Yoko Mizusawa
Yoko Mizusawa
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創価大学で教育学を学ぶ21歳。これからフィリピンとデンマークに留学します。毛穴を開いて様々なことを吸収し、お伝えできればと思います。

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