「自分の強みってなんだろう?」
就職活動を経験していれば誰もが一度は強みについて考えたことがあるのではないでしょうか。
私も例外ではありませんでした。周りの大人に就活についてアドバイスを求めれば、強みを活かせる企業に行くべきだというし、いざ就活本番になってみるとESでも、面接でも、あなたの強みは何かと問われる。就活生時代はいつも自分の強みについて考えさせられていました。
ただ、強み強みというわりに、親切に強みの見つけ方まで教えてくれる方はいませんでした。自分自身を振り返ることなんて今までやってなくて知らないから、いつまで経ってもESでも面接でも「強みはこれです」と答えられるようにはならずに、気づけば就職活動は終わっていました。
就職活動が終われば強みの呪縛から解放されるかと思いきや、本番は就職後に待ち受けていました。就職すると給料をもらう対価としてこちらは仕事上の成果でお返ししなければいけなくなります。しかも会社が求めてくるのは普通の成果じゃなくて、同期や先輩をも超える高い成果。となると普通に仕事をしているだけではそんな高い成果は出せず、上司からお尻を叩かれる日々の始まりです。
そんなときどうしたらいいか。強みを活かすんです。同期や先輩が持っていない自分独自の強みを活かすことで、周りに差をつける高い成果を出すことができるようになります。ほら、ここでもまた強みが出てきた。てな感じでおそらく見つけられないと一生つきまとってくるのが強みというやつなんです。きっと。
強みを見つける方法はいろいろあると思いますが、今回紹介したいのは、ストレングス・ファインダーという強みを5つ見つけることができるテストです。(※インターネット上でテストを受けることができますが、より詳細に強みについて知りたいという方は書籍『さあ、才能(自分)に目覚めよう – あなたの5つの強みを見出し、活かす』を参考にしてみてください。)
書籍において、強みを見つける方法はこのように語られています。
「客観的な視点で自分を観察することで、隠れた強みを見つけることができる」
仕事に限らず、何かの業務を遂行するにあたって、いかに早くその業務をこなすコツをつかめるか。いかに早く上達し、学んだことを発展させられるか。そして時間を忘れるほど没頭できるかどうか。自身の行動を振り返ることで、無意識のうちに発揮している強みを見つけることができる。
実際には客観的に自分を見つめるのはすごく難しいと思います。客観的に観察する対象としては自分というのはあまりに距離が近すぎますからね。そこで役に立つのが、ストレングス・ファインダーです。
なんと出される質問に回答していくだけで自分の5つの強みを知ることができます。ストレングス・ファインダーのいいところは、質問に答えるだけなので簡単なところと、それでいて教えてくれる強みにかなり説得力があるところです。このテストを作るために、200万人以上にインタビューを実施しているのだとか。
強みといってもどんな結果が得られるのか気になりますよね。イメージつかないと思うのでいくつか例に出して紹介します。
例えば、競争性。これなんかベンチャーとかでゴリゴリやって成長したいとか考えている人には当てはまる人が多そうですが、
競争性の資質を持つ人は、競争相手に勝つことにとにかく執着します。目的がどんなに意義のある素敵なものだったとしても、競争相手を超える出来栄えでなければ、それはその人にとって意味を持ちません。そのため、大前提として何かに取り組む時には成果を同じ基準で測ることができて、比較が可能な状態でなくてはなりません。(まだまだ続く…)
このように、その強みの特徴と、どう活かせばいいのかまで教えてくれます。
他にもとにかく学ぶことが大好きな学習欲、興味に従って動き続けていないと気が済まない活発性、人の感情に敏感でまるで自分のことのように感じられる共感性、そもそも論を大切にして過去を振り返る原点思考など、強みのパターンが34個準備されています。で、その中から特に当てはまる5つが選び出されるということです。
私も実際に受けてみたのですが、結果は以下のとおりでした。
1. 分析思考
2. 戦略思考
3. 収集性
4. 親密性
5. 学習欲
全部紹介すると膨大な量になるので、一番割合の大きかった分析思考を紹介しますね。
〈分析思考〉
あなたはデータを好みます。データは人々の考えに左右されず、ありのままだからです。あなたはデータを見ると、パターンと関連性を探し出します。一定のパターンが互いにどのように影響するのか、どのように結びつくのか、結果はどのようなものかを理解しようとします。これがあなたのやり方です。あなたはこれらの点を一つずつ明らかにして、根本的な理由を探し当てます。
〈分析思考の活かし方〉
あなたにとっては、データを分析し、パターンを見つけることが人生最大の関心事です。また、あなたがパターンを発見したときには、それを詳細に説明する機会を与えてもらう必要があります。それがあなたの仕事に対する動機付けとなるからです。
私の感想としては、「あ、これ強みなんだ」と結構意外な感じでした。というのも普段の自分からすると当たり前すぎたからです。客観的な視点からの評価をもらうことで、自分では当たり前だと思っていたことが、実は強みだったと知ることができました。
強みを把握してからは、仕事をもらう段階から具体的に自分の強みが活かせる仕事を要求できるようになったり、もらう仕事も強みを活かせるものの割合が増えたので、成果も出せるようになって、仕事が楽しくて仕方ないものに変わっていきました。
いかがでしょうか。きっと私のように強みは何かと聞かれまくるけどうまく答えられないという人が多いと思うので、少しでも力になれれば幸いです。
私も就職後にストレングス・ファインダーを使って強みを見つけることができましたが、もっと早くに知れていたらいまを楽しめていたと思っています。私のようにたまたま入った会社に強みを活かせる仕事が転がってるとも限らないので、理想を言えば就職活動を始める前の段階で強みを把握しておいて、強みを活かせる仕事のある会社選びをするのがベストですね。
少しでも興味を持ったらそんなに高い値段でもないので、とりあえず一回受けてみることをおすすめします。あとは友達と一緒にやって、お互いの結果に対して客観的な意見交換とかができるとより一層強みに対する理解が深まって良いので、同じように困っている友達がいれば是非一緒に挑戦してみてください。