「採用活動に直結するインターンシップは認めない」ことが決まったというニュースが、日本経済新聞や朝日新聞などで取り上げられています。
今までインターンシップを「採用への近道」だと思っていた学生にとって、戸惑いも大きいのではないでしょうか?
そこで今回は、インターンシップのメリット・デメリットや、私たちにとってどんな影響があるのかをまとめてみました。
インターンシップの選考が本格的に始まるのは3年の夏。
普段の授業はもちろん、ゼミでの研究や期末試験もあるなかなか忙しい時期ですよね。
もしもインターンシップが採用に直結するとなれば、夏の段階で学業よりも就職活動を優先する学生は増えそうです。
学業がおろそかになってしまわないよう、「採用活動の早期化・長期化は避けるべき」というのが文部科学省などの有識者会議でまとまった意見です。
しかし、本来インターンシップとは、企業と学生の双方にメリットのある制度のはず。
学生にとっては、仕事内容や社風などの実情を知ることのできる期間。本選考のエントリーシートや面接で言うための、リアリティのある志望動機を作るチャンスです。
企業としても、早い段階で自社に興味のある学生を集められます。実際に現場を知ってもらったのに、それを採用のツールにしないなんてもったいないことです。
企業と学生のマッチング率を高める重要な場、インターンシップ。
そこで得た経験や情報を採用と切り離すなんて、本当に可能なのでしょうか?
気になるのが、この提言に「企業への強制力がない」という点です。
経団連に所属していない企業などのインターンシップは、採用につながる可能性もあるのです。
「採用に直結しないと思っていたインターンが、実はすでに本選考の一部だった」なんてことがあれば、私たち学生にとって最も恐ろしい事態ですよね。
「国の方針と企業の思惑に乖離があり、現状、形骸化していると思います。事実上インターン直結があるなら、早期からインターンに精力的に取り組むインセンティブは十分にある」
と話す、学生の声も紹介されています。
インターンシップからの採用ルートはそんなにいけないことなのでしょうか?
皆さんはどう思いますか?