大学生のみなさんの中には、「大学で授業を受け、空いた時間にアルバイトをする」そんな日々の生活にうんざりしている方も多いのではないでしょうか。何か漠然と他の人とは一味違った経験をしてみたいと思っている人も少なくないと思います。僕自身も「人生の夏休み」と世間で頻繁にささやかれる貴重な大学生活を「今しかできない楽しいこと」に捧げたいと常日頃から考えています。そんな僕がある日、ふと見つけたのが「ラオスの象使い資格ツアー」です。
東南アジアにはタイ、カンボジア、ベトナム、シンガポール、フィリピンなどなど旅行や留学などでよく耳にする国がたくさんあります。今回ご紹介するラオスも東南アジアに位置する国の一つです。
国の面積がおおよそ日本の本州と同じでありながら、総人口は約700万人。日本からの直行便もなく、日本人にはあまり馴染みがない国かもしれません。下調べに買った旅行者のバイブル地球の歩き方 ラオス』にもあまり多くのことが記されていません。まだまだ未開の地ということでしょうか…?
それにメインの目的であった「象使い免許」についての情報が一切書かれていませんでした。実際に現地に行って確かめずにはいられない、不安と共に非日常へのワクワク感が僕をラオスへと駆り立てました。
ハノイを経由してラオスへと着いたのが夜の9時。何としても二日目にはツアーに参加したかった僕は、夜のラオスの街を歩き回り、ついに申し込みまでこぎつけました。。
翌日、ホテルの前にピックアップの車が来て、約一時間かけて象使い研修が行われるelephant village まで向かいました。
elephant villageに到着して、いよいよ講習がスタート。まずは象使いが用いる象語を習います。前に進めは「パーイ」、止まれは「ハウ」。言葉に加えて足や体の動かし方も学んで、なんだか本格的になっていきます。
数十分の座学を終えると、ついに乗象タイム。まず象に乗るために膝をついてもらう必要があります。さっそく先ほど学んだ象語の出番。僕は「マップ!(膝を曲げろ!)」と意気揚々と叫びました。しかし象さん、不動。うんともすんとも動きません。もう一度叫んでも反応なし。本物の象使いさんが指示を出すと象はようやく膝を曲げました。乗った後も僕の支持をよそに、象さんは我が道をゆく。象使いマスターへの道は険しいものです。
しばらく山道をもくもくと進みます。2時間ほど山道を進み象の首に乗ることにも慣れ始め、スマホで写真を取る余裕すらでてきました。が、油断は禁物。象が大きく揺れてあわや落象。「ながら運転、ダメ、絶対。」車の運転と一緒ですね。
象乗りの締めは「水浴び」。象に乗ったまま川へ突撃。そこで労をねぎらう意味を込めて象にまたがりながら頭や体をブラシで洗います。象は鼻から水を吹き出し大喜び。びしょびしょになりながらも無事すべての行程を終了しelephant villageに戻りました。象とこんなに触れ合うなんて、もちろん日本じゃできない刺激的な体験でした。
ピックアップの車で申し込んだ店に戻ると晴れて象使いの免許が発行されます。
「え?象使いの免許って1日で取れちゃうの?」 そう思っているそこのあなた。そうなんです。最短1日で免許が取れます。
というのも、実はこの免許は各会社がオリジナルで発行している証明書みたいなものでラオスの正式なものではないのです。これは後で知ったのですが、僕は少しもがっかりしませんでした。なぜなら本来の目的、「今しかできない楽しいこと」を経験できたからです。
今回ご紹介したラオスでの体験はほんの一例にすぎません。 大切なことは「少しでも後悔の少ない大学生活を送ること」です。ほとんどのみなさんにとって大学生活はわずか4年間、約1500日しかありません。
「周りが就活をしているから」「みんなインターンをしているから」そんな理由で貴重な時間を過ごすのはあまりにもったいないと思うんです。いつだってやりたいことを決めるのは自分。何をするのもみなさんの自由です。自分の思うがままの素晴らしい大学生活を謳歌してください!
1995年生まれ、明治大学3年の柳谷俊輝です。趣味はサッカー/旅/筋トレ。 よろしくお願いします。