留学で得たのは「幸せの解釈」ーー“幸福先進国”で学んだ、人を幸せにするたった一つのこと

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あなたは、幸せですか?


自信をもって「はい!」と答えるか、残念ながらそうとは言えず「いいえ」と答えるか。はたまた、「どちらでもない」と答えるか……。

加えて、もう1つ。


“幸せ”とか“幸福”と聞いて何が思い浮かびますか?何をしているとき幸せだと感じますか?

何があなたを幸せにしてくれますか?


この2つのことについて3年前、当時高校生だった僕は、通学中の電車の中でしょっちゅう考えていました。きっかけは、前回の記事にも書いたとある出来事。満員電車で大人たちが必死に席を取り合う光景を目の当たりにして、「幸せってなんだろう?」と思ったことです。

しかし、幸せについて頭を悩ませたところで、その答えを見つけることはできませんでした。そして、大学生になった僕はその疑問を解決するためにフィジーに留学することを決意します。同国は、『世界幸福度ランキング』で2011年と2014年、さらに昨年2016年と合わせて3度も1位に輝いています。今回は、そんな世界一幸せな国に留学して知った、僕なりの“幸せの解釈”をシェアしたいと思います!


自分にとっての幸せを知る

幸せを感じるには、あなた自身が何をしていると幸せを感じるのかを知っておかなければなりません。例えば、友達と遊ぶことが幸せな人は、幸せのために友達と遊ぶということを選ぶことができます。幸せになりたいと思ったら、幸せになれることをするのが一番です。

例えば僕の場合だと“人と話しをしているとき”に幸せを感じます。昔から人と話している時は、とにかく楽しかったんです。そして、フィジーに留学して気づいたのは、そこに笑顔があれば、もっと幸せを感じるということ。フィジー人は笑う時、本当に楽しそうに、嬉しそうに笑います。言い換えると、「本気で笑っている」感じ。もちろん無理やり笑っているのではなく、心の底から笑っているのです。

僕は、小学生の時に「カメラマンになろう」と考えていました。それは人の笑顔を写真に残すことに憧れを持っていたからです。小さい頃から笑顔を見るのがとにかく好きだったんだと思います。フィジー留学は、そんな昔の純粋な感情に気づかせてくれるきっかけになりました。今も昔も好きな四字熟語は“破顔一笑”です。こうしてみると、僕は「誰かと一緒に笑っていられる瞬間」が一番「幸せ!」と感じるのかもしれません。


留学で得たのは「幸せの解釈」ーー“幸福先進国”で学んだ、人を幸せにするたった一つのこと

↑僕が通っていた語学学校の先生たち。リオ五輪でラグビーの優勝が決まった後のワンショット。この日は僕も含め生徒と先生で騒ぎに騒ぎまくりました。笑 彼らフィジー人の笑顔にいつも元気をもらいます。


他人と比較していては、幸せにはなれない

以前、Facebookを見ていたら興味深い動画を見つけました。それは、自転車に乗っている人が「バイクに乗ればもっと速くて楽なんだけどなぁ」と思い、かたやバイクに乗っている人は「車で移動できればもっと楽で、しかも快適じゃないか」と思い……といったもの。以下、スポーツカーから飛行機…と次々にいろいろなものが出てきます。

このように、多くの人が他の人と比較し、自分の持っているものや自分自身のことに満足できない状態が世の常。

いくらものを買っても次々に「もっといいものを!」と求めすぎていませんか?果たしてこれで人は幸せなのでしょうか。僕が個人的にいつも感じることですが、心を満たすことが本来の目的で、何かを買うことは手段なはずなのに、いつの間にか買うこと自体が目的になっている人が多い気がします。僕もそのうちの1人でした。

僕がフィジーで見つけた幸せになるヒントが“他人と比較しない”ということです。決して競争心をなくせ、と言っているわけではありません。ただ、人の幸せとは個々人の判断に帰属する絶対的なものだと思います。要は、その人が幸せといえばその人は幸せ、ということ。

お世辞にもフィジーという国は豊かではありません。電気や水道といったインフラは一部の都市・郊外を除いて供給が不十分ですし、日本では多くの人が持っているスマートフォンもそこまで普及していません。それでも彼らは日本人よりもよっぽど幸せそうに生活していますし、実際にそれが数値にも出ています。

僕はフィジーでの生活を通して大事なのは”物質的な豊かさからくる幸せ”よりも”別のものから得る幸せ”を目指すこと、だと学びました。

ではその”別のものから得る幸せ”とは一体なんなのでしょうか。

留学で得たのは「幸せの解釈」ーー“幸福先進国”で学んだ、人を幸せにするたった一つのこと

↑彼らにあって僕らにはない価値観とは一体・・・?


結局ものではなく〇〇が人を幸せにする。

冒頭に僕は、「何をしている時、何があなたを幸せにしてくれますか?」と尋ねました。買い物をしている時?朝二度寝できた時?給料が入った時?

人それぞれ答えは違うので全部正解ですね。フィジーに行く前の僕だったら、どこか腑に落ちないまま、「寝ている時」と答えていたと思います。言うまでもなく寝ている時は楽で完全にリラックス状態なのでストレスフリーで快適ですよね。帰ってきた今でもやっぱり寝るのは好きです。笑

しかしフィジーに行って気がついた決定的なことがあります。それは… 


“人が人を幸せにする”


ということ。

これに気がついたきっかけは、自分は人の笑顔を見るのが何より好きだということを知った時でした。笑顔というのは人にしかできません。最近の優秀なロボットは喜怒哀楽が表現できるそうですが、それでもやはりロボットはロボット。本物には及びません。

僕がフィジーにいる間に通っていた語学学校で出会った現役大学生兼フリーランスフォトグラファーの廣瀬智之くんという人がいます。彼は、フィジー国内を旅している途中、素敵な幸福論を持ったフィジー人男性に出会います。男性が話す「幸せとは何か」が非常に興味深いので、紹介させてください。


いかがでしたか?僕が何より驚いたのはフィジー人の幸福感と自分のそれが酷似している、ということです。彼がアツく語っているように、やはり人だけが人を幸せにできのではと再確認しました。


留学で得たのは、幸せの価値基準

僕が留学で得たことは、語学力ではなく「自分の幸せ」です。正直な所、幸せの意味を探すために留学するなんて超ハイリスクだと考えていました。

もしも見つからなかったら、ただ英語を身につけるだけになってしまいます。目的を達成できなかったらどうしよう…。そんな恐れもありました。

それでも、学生という身分で失敗を恐れていたら、二度と失敗できない人間になってしまいます。社会に出てしまったら、失敗することはそう簡単に許されません。そう考えたら、今しか失敗できないんだと思えて、踏み出すことに決めました。

僕がフィジーで得たこの幸福感は、この先の人生でずっと僕を支えてくれるものだと確信しています。それはフィジーで“モノ”を得たのではなく“考え方”を得たから。モノは一瞬でも考え方は一生使えます。

自分の視野を広げる、つまり考え方・知見を広げる留学もあっていいと思います。一般的にみれば、僕の留学は少し変わっているかもしれませんが、この記事を読んだ「留学に行くかどうか悩んでいる人」の背中を押すことがができれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

この記事を書いた学生ライター

Itsuki Nakaya
Itsuki Nakaya
18 ライターに共感したらGoodしよう!

「幸せってなんだろう?」と考えていたらフィジーに行ってしまった関東の大学に通う経済学部生です。"人間として大きくなる"ことと"他の人も巻き込んで一緒に幸せになる"ことが人生の夢。趣味はスニーカー、語学、写真、相撲観戦、温泉、コーヒー、音楽鑑賞etc...たくさん。 独学でドイツ語も勉強中!僕の記事に関する感想や質問などありましたら[email protected]までよろしくお願いします!

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