『明日、リュックサック持って海外に行け』ーー今の自分の責任は未来の自分に託してみる

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所属する大学の派遣留学制度を勝ち取るべく、1日13時間英語を勉強したという高田さん。“自分を厳しい環境に置くため”に選んだ留学という道で、居心地の良いコミュニティから外に飛び出してみることの大切さを痛感したそう。あなたは、明日、リュックサック持って海外に行くことができますか?

最近は大学のサッカークラブでアメリカ人の身体の大きさや身体能力の高さに日々驚愕しながら、なんとか立ち向かう日々を送っています。

海外でプロとして活躍している選手の凄さを身にしみて感じ、尊敬の念が日に日に強くなっていいます。そんな中、先日サッカー日本代表の本田圭佑選手のドキュメンタリー番組を観ていて、彼のある言葉にとても共感しました。彼は、以下のように語っていました。


「日本人は環境に甘えてるんですよ。それは、サッカー界だけじゃなくて、日本全体に言えるんですよ。明日、リュックサック持って海外に行けって言ってるんですよ。みんな、なかなか行かないですけどね。」


この言葉が本田選手の挑戦心、フットワークの軽さ、さらには現代の日本人の甘さというのを表現している気がしてなりません。

日本はとてつもなく恵まれた国です。日本のパスポートも世界最強と言われていますよね。実際に、日本のパスポートで行けない国はほとんどありません。そしてこの世界からの信用は、外交にあたって血や涙を流してくださった先人の方々の努力の結晶でもあるわけです。それを享受しないというのは、なんてもったいないことでしょうか。

『ソトに出ること』で知った、目を背け続けた現実

日本人は「ソト」に出る必要があります。「ソト」というのは必ずしも海外を指しているわけではなく、自分が快適だと感じるゾーンの外側も意味しています。不可能だと思うことや常識に疑いを持ち、変えていく必要があります。

『ソトに出る』ということは、人間としての幅を広げるためには不可欠なことで、人生を豊かにしてくれるものであると思います。その最たる例が海外に行くことだと私は思います。海外に行くと何もかもが新鮮で、個性的なものに見えます。その中で常識が覆る瞬間、個人の考え方を変えるような経験もすることができます。

私が留学を決意した一つの理由も海外で生まれたのです。語学留学のためにセブ島に滞在していた時、人が目の前で亡くなるのを目撃したこと、それがその理由の一つです。現地人から聞いた話によるとフィリピンでは交通事情が混沌としていて、よく死亡事故が起こるとのことでした。

今の自分の責任は未来の自分に託してみる。本田圭佑(の言葉)『明日、リュックサック持って海外に行け』を実践するべき理由

うだるような暑さに愚痴を言いながら過ごしていた時、その事件は起きました。それはトラックとバイクによる交通事故でした。バイクの運転手が吹き飛び、下敷きになる光景を私は目の当たりにしました。

バラバラになったバイク、ぐったりとしている運転手、トラックから飛び出し慌てている運転手、即座に集まる野次馬。その全てが幻のように見えて、現実感が著しく欠落しているようにさえ感じました。


その一瞬の出来事が私に教えてくれたのが「人はいつ死ぬか分からない」ということでした。


私たちはあたかも明日がくるのが当たり前のことのように考えています。しかし、現実を直視すれば、そんな保証はどこにもないということに気づきます。核爆弾が落ちること、通り魔に殺されること、車にひかれること、テロに巻き込まれること…。その全てはフィクションでもなんでもなく実際に起こりうることなのです。

「今日死ぬかもしれない」そのことを考えた時に、大切になるのが“自分がやりたいことを今現在やれているのか”ということです。

だからこそ、留学をしたいと考えているのであれば、どんな抵抗条件があろうとも、その意志を貫き通すべきだと強く感じています。

お金が足りない、英語力が足りない、時間がない、卒業が遅れてしまう。そんな些細なことは死を目の前にすると、まるで微生物のように小さく感じられるはずです。

いつ命が絶えようと、自分の決断や生活に満足できていること。そんな状況を常に作り出すというのが大切なんだということもその事故を通して学びました。

確かにその事故は偶然起こったことでしたが、日本とは交通事情が異なる『ソトに出る』という経験があってこそ、遭遇したことであるのも事実です。

日本は確かに暮らしやすいです。そんな日本を私は大好きです。しかし、それと同時に「これで良いのかな?」と思うこともあります。飢餓状態でない、家がある、学校に行ける、勉強を好きなだけできる…。そんなことに感謝をできないというのはある種の異常事態であると思ってしまいます。

国内にいるだけでは比較対象を得ることができません。ソトに出るからこそ、比較することができるようになり、日本と自分を俯瞰して見ることができるんです。いっその事、留学はしなくても良いのかもしれません。ただ、少なくとも一度は海外に足を運んで欲しいと思います。一週間のバックパックでも構いません。

そして、できれば、先進国に行って美味しいものを食べるとか名所に行ってセルフィーを撮るとかそんなことではなくて、発展途上国に赴いて世界の現実を見て欲しいなと思います。そのソトで見たもの、体験したものがあなたの人生を大きく変える可能性だってあるのです。

世界を本に例えるとしたら、日本は1ページ目。196ページあるうちのたった1ページを読んだだけで満足できますか?私もまだ、世界という本のページを楽しんでいる途中ですが、読み進めるほどにその深み、ストーリーの奥深さの虜になっています。みなさんも1ページで終わることなく、新たなページに進んでみてはいかかでしょうか。


迷ったらGo!まだ見ぬ1ページへ!

今の自分の責任は未来の自分に託してみる。本田圭佑(の言葉)『明日、リュックサック持って海外に行け』を実践するべき理由

この文章を読んでいる人は留学を志望している人が多いかと思います。もし、何らかの理由で躊躇しているのであれば、自分自身に問いかけてみてください。「それで後悔しませんか?」と。

そして、その答えがNoであるなら、今すぐ行動に移してみてください。した後悔よりもしなかった後悔の方が後味悪いものです。そんなもので人生が腐って行くのは本当に悲しいことです。

考える時間が長くなり過ぎてしまうと、ついつい言い訳、挑戦しない理由を考えてしまいます。思い立ったら、即行動。そのあと出てきた問題は未来の自分に任せてみる。そんなある種の無責任感というのも大きな決断をする時には必要なのかもしれません。

そこで踏み出す一歩があなたの人生を変えてくれるはずです。

迷ったらGo!!ソトに出ましょう!!


この記事を書いた学生ライター

Shouta Takada
Shouta Takada
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アメリカの大学に交換留学生として約1年留学。 主にスポーツビジネスを専攻。 大学卒業後、大手スポーツ用品メーカーにて営業を経験。 OYO大学の一期生として2020年3月卒業。 VC陣に向けて行ったビジネスピッチでは審査員賞を受賞した。 現在は独立し、習慣化オンラインスクール「90 English」を起業。 経営者、上場企業の管理職、社会人、大学生まで幅広い層の生徒が所属し、英語の習慣化を達成している。 【サービスHP】 https://90english.studio.design

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