ボランティアって何?誰のため?参加して気づいたボランティアについての考え方

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こんにちは、井上良太です。大学生になってから、ボランティアに参加する機会が増えました。でも、ボランティアって一体何のことを指すのでしょうか。ゴミ拾い、被災地支援、学習支援、社会貢献活動、自己満足……。皆さんも色々なイメージをお持ちだと思います。今回は、私が大学時代に参加してきたボランティアについて触れて、自分なりの考えを記したいと思います。


ボランティアって誰のために行うの?

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東北支援 津波で流されたゴミや不法投棄されたゴミを拾う ここで知り合った仲間たちとは今でも飲みにいく仲。

大学生になり「この目で実際に被災地を見てみたい」という想いから、年に1〜2回ほど東北支援のボランティアに参加させていただいていました。それまでボランティアは「誰かのために行うもの」だと感じていましたが、参加してみると、現地の方や参加者の方から勉強させていただいくばかりで、「ボランティアって人のためにやろうとしているのに、なんだか自分が支えられてばっかりだ」ということに気がついたんです。

それ以来、「行ってみたい!」という衝動や、「色んなことを肌で感じたい!」と思って被災地支援に関わらず、様々なボランティアやイベントに参加することが多くなりました。ボランティアを“自発的”に行うものだと考えれば、別に「誰かのため」と思う前に「自分がやりたい」という気持ちの方が先にくるんです。


ボランティアってどんなこと?

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被災地の子どもたち、関東の子どもたちをキャンプに連れていくボランティア

上記したように、ボランティアは自発的にやるものだと私は思っています。ですから、ゴミ拾いや海岸清掃、被災地支援だけがボランティアではないのです。むしろ、やらされているゴミ拾いはボランティアではないと思います。ゴミ拾いをする目的が大切だと考えています。

また、ボランティアの種類は多岐に渡ります。例えば、部活を引退した後、お世話になった顧問のお手伝いをしたり、農家さんの収穫のお手伝いをしたり。自分の好きな楽器の演奏を幼稚園や介護施設で行ったり、共働き世帯のベビーシッターをしたり。

自発的に人や社会のために行う活動はボランティアだと思います。外国人に道案内をするのもボランティアです。そういった考え方が広がれば、もっとボランティアの裾野も広がり、社会がよりよくなっていくはずです。

しかし、「ボランティアってタダ働きでしょ?」「仕事しながらは難しいよね?」といったような議論もあると思います。それはお金がもらえるに越したことがないですよね。今ではボランティアという言葉を使って不正に人を搾取する場合があるのも事実です。

私自身、ボランティアだけでは社会が変わるとは思っていません。社会問題に対してビジネス的手法を用いて取り組んでいる社会的企業にも興味がありますし。

※社会的企業の記事は以下の2つです。

風車を使ったソーシャルビジネスとは?先駆的な北海道のNPOファンドをご紹介。 | co-media [コメディア]風車を使ったソーシャルビジネスとは?先駆的な北海道のNPOファンドをご紹介。 | co-media [コメディア] 


『ホームレス状態を生み出さない日本へ』  NPO法人Homedoorの想い | co-media [コメディア]『ホームレス状態を生み出さない日本へ』  NPO法人Homedoorの想い | co-media [コメディア] 

ただ、ボランティアをすることで新たな出会いと発見をすれば、それは大きな財産になります。お金だけではない価値がそこにはあるのです。もっと言えば、社会に対してよいことをすれば、結局は自分に返ってくると思います。きれいごとばかりに感じるかもしれませんが、あるNPO職員の方に「きれいごとを言っていいと思います。だってきれいなんだもん。」と仰っていただいたこともあります。実践している方の言葉を聞くことで、自分の考えが確かなものになりました。


Gakuvoとの出会い

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熊本支援 がれき撤去のお手伝い

大学3年の時に日本財団学生ボランティアセンター(以下Gakuvoと表記)という学生の力を引き出してくれるような組織に出会いました。それ以来、東北や熊本の被災地支援に行ったり、インドネシアで社会起業家を学びに行ったりしたことで「自発的」になれるチャンスをいただきました。なおかつ自発的に参加したことで多くの出会いと発見を得ることができたのです。

Gakuvoのプログラムは大学生が現地で共同生活を送りながらお手伝いをさせていただくため、同じ志や異なるバックグラウンドを持つ友人が沢山できましたし、被害に遭われた方や現地で支援活動をしている方々から直接お話しを伺うことができました。

メディアで言われていることも一理あるけど、そうじゃないところ、見えていないところもあります。現地に行くことでしか得られない経験があるのです。もちろん、現地に行ってもすべてを見たり知ったりすることはできないですし、自己満足だと言われることもあるでしょう。

また、被災された方の本当のニーズを拾えないボランティアもあるのかもしれませんし、国際協力においても「押し付け」はよく言われていることの一つです。でも、支援は必要だと感じていますし、困ったときはお互い様だと思います。いつわが身かわからない時代だからこそ、助け合いが必要なのかなと感じています。

まだ知識も経験も足りないながら、書かせていただきました。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

この記事を書いた学生ライター

Ryota Inoue
Ryota Inoue
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2017年に中央大学卒業。学生時代、言語や異文化交流、経営やソーシャルビジネスについて学ぶ。現在、株式会社パソナで働き、視野を広げている。好奇心旺盛で興味分野が広いため、将来、様々な分野を掛け合わせた面白いことがをしたいと考えている。

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