知らない人とふと目が合った際やお店の人に声をかけられた時、いつもあなたはどうしていますか?
キオ・スターク氏が考える、「見知らぬ人と話すべき『理由』とその『方法』」についてのプレゼンテーションをご紹介します。
Why you should talk to strangers By Kio Stark
http://blog.ted.com/the-helpful-talks-in-session-4-of-ted2016/
例えばアメリカでは、「調子はどう?」とか「まだ雨降ってる?」とか意味のないことに聞こえる会話から始まって、コーヒーを注文したり、会計を済ませたりします。実質的な質問ではないため、相手はあなたがどのぐらいご機嫌なのか聞いているわけじゃないし、真剣に天気の話がしたいわけではありません。本当にこういった言葉が意味しているのは 「あなたの存在を認めました」 という社会的な意味合いなのです。
今回のプレゼンターのスターク氏には4歳の娘がおり、知らない人と話すのが大好きな母親を見て娘はいつも「知っている人?」と聞いてくるそうです。
世界の多くの地域では 見ず知らずの人は危険だと 教わって子供は育ちます。 信用してはいけない 、酷い目に遭うぞと。しかし見ず知らずの人のほとんどは危険ではありません 。ではどうして不安に感じるでしょうか?それは初対面の人の背景を知らなかったり、話しかけてくる意図がハッキリしないために、どう判断していいか分からないから。「知らない人」に分類して済ませるのが楽だからなのです。
娘にどうして知らない人に挨拶をしなければいけないのか問われた彼女は「フレンドリーでいたいから」と答えるそうです。電車の中や道行く人と話すことで「自分がコミュニティの一部であることを感じられる」のだとか。確かに「いつ」そして「どのように」友好的であるべきかは重要ですが、それは見ず知らずの人とを「恐れる」ことではないと彼女は言います。そんな彼女が考える「知らない人と話すときに使える5つのコツ」がこちらです。
目を合わせて恐ろしい顔をしている人に、誰も声をかけてはくれません。話しかけられて返事をしやすいかは、まずあなたの笑顔で判断されます。
初めて会った人と2人で話題にできる第3のものを作りましょう。 例えばスマホで写真を見せたり、自分の持ち物や服装を指して新しい話題を作り、それが会話に繋がるかもしれません。
スターク氏はよく相手の靴を褒めるのだとか。誰だって初対面の人に自分のことを褒められると「しっかり自分のことを観てくれている」と嬉しくなります。
通りで知らない人に話しかけるのは多少に関わらず気が引けるものです。しかし犬や赤ちゃんを連れている人に声をかけて「可愛いですねー」の一言からなら、話しかけられるような気がしませんか?その反応によって 相手があなたともっと話したいかどうかも分かります。
少なからず相手はあなたの打ち明け話にリアクションをくれます。知らない者同士であっても 打ち明け話には 打ち明け話で応えてくれる人が多いかもしれません。
駅で迷子になっている外国人観光客に声をかけること、バスで赤ちゃんを抱いた女性に席を譲ることなど、声をかける時に多かれ少なかれ不安があったり躊躇したりする人も多いかもしれません。でも少しの勇気を持つことで、あなたの1日もしくは将来の交友関係が大きく変わるかもしれません。
今世界中で人気を集めているスマホで呼べるタクシー「UBER」ですが、最近では知らない人と相乗りしてさらに料金を安くするサービスも可能です。実際に筆者が知らない乗客3人と同じ車で道中を共にした際に会話が弾んだのは、誰かが自分の話をし、そしてその会話が全員に発展していったからでした。知らない人に自分のことを話す時は出来るだけ丁寧にわかりやすく話すため、相手もきちんと聞いてから反応してくれます。
新しい人に出会うためだけにイベントやパーティーに無理に参加しなくても、生活の至る所に「知らない人に声をかけてみる」チャンスとその価値があるのではないでしょうか。
アメリカ極寒の田舎で4年半国際ビジネスを勉強してました。卒業後アメリカ南下を目指すも失敗し、北上してさらに極寒のシカゴで働いてます。これは!と個人的に思った海外記事を発信していきます☆