イギリスからはるばる行ってきました、ボストンキャリアフォーラム。
就活は情報戦と言いますが、ヨーロッパ勢は圧倒的不利ですね!
情報といえば、そもそも日本人は渡米にビザがいることすら知りませんでしたが、もしかして私だけでしょうか。
同じ大学から誰も一緒に行く人がいなかったらと思うと恐ろしいです。
念入りに準備をしたつもりだったとしても、就活にも、旅にもトラブルはつきものですので、両方合わさったが最後、パニックだらけ。
というわけで、ハプニングを集めながら私の二日間を振り返ってみました。
ボストンの空港からたくさんの日本人(ライバルたち)を目にして動揺しすぎて、これを書くと決めていました。
これから似たような就活イベントが世界各地であると思いますので、皆さん気をつけて準備してくださいね!
バックグラウンドとしては、2017年7月卒のイギリス正規留学生です。開発環境学を専攻しています。
キャリアフォーラムに参加する理由は、様子見、インターン探し、本選考など色々ありますが、私はボストンで就職活動を終わらせたいと思っていました。
これからロンドンでも東京でも他に留学生向け就活イベントがありますが、卒業式前に一度日本に帰る手間はかけたくなかったことと、とにかく早く将来を決めたかったことが理由です。
あとは夏にも一応就活をして内定を持っていたので、本命で「受かれば行くところ」にだけ集中しようとしていました。後述しますが、この作戦は失敗も成功もありました。
私の在籍するイーストアングリア大学からは、同学年からは私含め3人と、他に数人参加していました。
イギリスの片田舎からこの人数ですから、アムステルダムでの乗り換えでは同じ飛行機を使うヨーロッパ各国からの日本人に合流、ボストンの空港では既にスーツ姿の集団がいるなどすっかり怖気付かされました。
最終的には毎年3000〜4500人ほどの参加者がいると聞いています。
「3日で内定!」と謳っていますがそんなことは勿論なく、1か月以上前からエントリーを始め、面接やテストもイベント前にいくつも受けました。
はじめに数社当日の面接をゲットし、そのあとに4社続けて不合格の連絡が来て、ボスキャリ直前はストレスがたまりました。
6連続落ちというのも結果論的なところがあって、6社のうち2社は当日まで連絡が来なければ落ちているというやつです。ボストンに限らないですが、いわゆるサイレントお祈りという誰にも届かない祈りは本当に心臓に悪いですね。
いい会社だと思っていたのにサイレントお祈りか…とイメージも悪くなりました。
待っている時期は、朝起きたら目を開けるより先に携帯を探していました。本当怖いです。
事前エントリーの時点で数が半分になってしまったというのはかなりの焦りがあり、母数を増やしたくなってしまった私はエントリーを考えていなかった企業にも応募し始めました。
気休めにはなりましたが、本命企業の選考に進むうちに「受かれば行くところ」集中作戦に戻り、面接を蹴ってしまうことになりました。
当日は本当にエネルギーを吸われますので、志望理由が思いつかなければ、私のように落ちてメンタルがやられやすい人は数ばかり受けないほうがいいかもしれません。
そんなことある〜?と思うでしょうがあるのです。
選考のプロセスで10月中にサンフランシスコまで行っていた彼は、渡米1週間前にしてボストンの参加が就活生サイドから企業サイドになってしまい、新たなプレッシャーになりました。
履歴書のサイズをググると、A4またはB5と出てきます。
それを鵜呑みにした私は、二つ折りサイズの履歴書を作成したにもかかわらずA4で印刷しました。
帰宅して日本から印刷してきた写真を貼ろうとし、履歴書ちっちゃ!ということに気づきました。
半分のサイズで印刷したのですから当然です。
時は渡米前日午後10時。出発は朝4時。
夕飯も食べずパッキングすらしていない。
しかし当日どこにあるかも分からないプリンターには頼っていられないと思い、夜中に図書館へ往復する羽目になりました。
この日だけで2000円分くらい印刷しました。ごめんなさい。
ボストンに着き、空港からスーツ姿で説明会に行く友人に出くわしたこと、アメリカでWifiが使えないこと、アメリカでの切符の買い方が分からなかったことなどで、キャリアフォーラムがアメリカ初上陸であった私に新たなダメージが。
気休めのためだけにも、説明会の連絡を無視しなければ良かった…と思いました。もっとパニックになっていたかもしれないですけれど。
良い点と言えば、体力を当日のために温存できたこと。長旅の疲れから、夜9時には寝てしまいました。
しかし今思い返しても、キャリアフォーラム中には、周りの友人やそこで出会った旧友、会話だけ交わした方など、たくさんの人に救われていたと思います。
行きのタクシーで気づき、1日の始まりだったので、細かいことでしたが超動揺。
結局ふくらはぎに穴があいたまま1日過ごしました。
ウォークインで行く企業に出す履歴書の志望動機を書き換えたので、プリントアウトをしたかったのですが、USBを持って会場そばのシェラトンホテルに行ったところ、「ファイル名がチャイニーズキャラクターだから読み込めないよ」と言われここでも大パニックになりました。
ファイル名が「○○社 履歴書」ではなく「resume_○○」でないとそもそも読み込んでくれないということです。
書き換えたかっただけだったので結局諦めましたが、準備していたものがなかったらかなりそこで時間を使っていたと思います。
開場は9時なのですが朝8時過ぎには会場に列ができています。
そこに一緒に並んでいたアメリカの正規留学生同士がペラペラと会話をしており、その人の出身大学や内定状況、インターン事情まで聞こえてきました。
「もう行きたいところから内定もらってるしな~」とか「選考で交換留学生と一緒にされたくない」とまで言っていて、典型的なボスキャリ名物「大学名は立派だけど自慢したくてしょうがない留学生」に出くわしたと思いました。
隣で話しかけてきたMBAの方も「早く来なければ良かった」と辟易していました。
会場では企業ブースにアルファベットと番号が振られています。
GってFの前だっけ後だっけ?みたいなことを常に考えて行ったり来たりすることになります。
あと、細かいことですが、無意識にiPhoneを毎回違う場所に入れてしまい、ときどきとても焦ることになりました。
ボスキャリで携帯をなくすなんて…考えたくないですね。
ずっと圏外だった携帯電話が、夜中の2時にふと目覚めたときに受信されていて、溜まっていたボイスメッセージが突然聴けるようになり、ディナーや次の面接の受付に気が付けていなかったことを知りました。
友人に連絡をしたり、「ボストンキャリアフォーラム」「ディナー」「蹴る」とググって悶々としたりしてしまいました。
結局次の日の朝一番にブースを訪ね、どちらも解決できました。
疲労していたのに前夜頂いたワインのせいか、頭痛と共に2日目を迎えました。
ディナーで調子に乗ってお酒をいただくべきではありませんでした。
家を出る頃には吐き気も。コンディション最悪です。
そして会場のトイレの鏡で、黒スーツの自分の姿を見た途端…(割愛)
頭痛の方は、たまたま朝出会った友達と一緒にいた方が「親が薬剤師だからいつも持たされるんですよね〜」と言いながらロキソニンを恵んで下さり救われました。
持つべきものは友達の友達ですね。
2日目朝9時からこんな事態になり、まだ面接も残っていたのでとても慌ててしまいました。
良かったことは、その旨を他社の面接時に伝えたら、その面接後5分後にはそこでも内々定を頂けたことです。
人生を数時間で決められないと思うほど、どこも行きたいところだったので、結局お返事をする時間は数週間伸ばして頂きました。
こうして、タイツは破れ文字通り吐くほど面接をしながら、エネルギー系企業3社からオファーを頂き、かなり理想的に終わることができました。
やって良かったことは、事前準備に力を入れたこと、血迷いながらも最終的にはいきたかったところにエネルギーを集中させたことです。
少し後悔していることは、2日目の午前中でもう終わった気になってしまって、初日にあまり行けなかった会社説明会に2日目も行かなかったことと、どうせならもう1日宿泊してちゃんとボストン観光したかったなということです。ハーバード大学は直線距離ではわりと近かったのに行けず、MITもタクシーで素通りしてしまいました。
しかしこの数日間で心身疲れて、イギリスに戻ってから17時間も寝てしまいました。いろんなことに怖気づき思い悩み、心臓にしわが増えたと思います。
そして企業側の方々も相当お疲れだったと思います。
すさまじいイベントです。
そんなすさまじいイベントを、なるべくパニックなしに、余計なことに気を遣わずに過ごすために、応募や旅行予約以外にも細かい事前の準備はとても大切です。
そこで上記の内容から、チェックリストをまとめてみました。
☑︎頭痛薬・風邪薬など
☑︎ウォークインで行く企業リスト
☑︎履歴書は十分なコピーを
☑︎女性はタイツの替え
☑︎USBには英語タイトルのファイルを、パソコンはできれば持たない
ではでは、読んで頂きありがとうございました!