はじめまして、東京大学文科三類1年の東崎悠乃と申します。
現在、前期教養学部に所属し、文学から宇宙科学まで(!)、幅広くいろいろな分野の素養を高めるための勉強をしています。専門課程にいたら学べなかったであろう多様な分野の学問の中で、面白いと感じたものをみなさんに紹介して、視野を広げるお手伝いをしたいと思っています。また、ネタ探しの一環で自分の視野も広げようと画策しています(一石二鳥!)。
今回は、私が春学期に受けた授業の中でも、特に面白かった「美術論」の授業に関する紹介をさせていただきますね。
大学生になると高校時代に比べ行動範囲も自由な時間も増えますよね。
その自由な時間で美術館に行ったこと、ありますか?
え、行ってないけど…、というそこのあなたに!
大学生である今だからこそ、美術館に行くメリットを3つ紹介します。
美術館や博物館の入館料というのは、常設展だと400円前後(「博物館総合調査」(平成25年度)より)、企画・特別展だと1300円前後といったところです。企画・特別展は映画一本程度の値段になり、割高に感じる方が多いと思います。 しかし、大学生のうちは学生証を見せることで、一般価格より100円~半額(「学割コンシェルジュ」より)ほど安い価格で入館することができるのです。
これは、学生のうちにうちに豊かな本物の作品に触れておけ、という社会からのメッセージです。素直に受け取り、じゃんじゃん学生料金を利用していきましょう!
また、大学によっては「国立美術館キャンパスメンバーズ」という仕組みにより、常設展なら無料で観覧できる美術館もあります。ぜひ、国立美術館キャンパスメンバーズ 加盟大学一覧(約80大学)をチェックして、美術館を訪れてみてくださいね、学生証を忘れずに。
大学によって状況は違いますが、平日全ての時間に授業が入っている大学生は少ないのではないかと思います。
当たり前ですが、美術館という場所は他の観光施設と同様、休日に混雑します。せっかく美術館に来たのに、混雑して落ち着いた時間を過ごせなかった…、というのでは残念ですよね。
私事ですが、筆者はゆったりした時間を過ごしたいがために美術館に行くので、混雑して自分のペースで観覧できないと非常に残念な気分になります…(涙
ですが、学生の特権(?)、平日でも休みがある!ということを利用し、平日に美術館を訪れれば、かなりじっくり美術館を楽しむことができます。これは社会人になってからはなかなか難しいことだと思います。
先ほど紹介した金銭面のメリットはお金で解決することもできますが、混雑はお金じゃ解決できません…。人ごみがなければ、美術館の独特のゆったりした時間をフルに楽しめますよ!
だから、学生である今、美術館に行くべきなんです。
読書でも同じですが、若い頃の感性はその時期に特有のセンシティブなものです。
私は現在大学1年生ですが、小学生のころの気持ちで児童文学を読むことはきっとできません。これは成長なのかもしれませんが、小さいころの感覚を失ってしまったとも言えます。
きっと今美術館に行って感じることと、10年後に美術館に行って感じることは全く異なるものだと思います。
今しか感じられないことをたくさん吸収して、自分の感性を磨きましょう。今後の人生を豊かにしていくためにも、大学生のうちに美術館に行くことは役立つはずです。
後半は熱の入った抽象的な話になってしまいましたが、みなさんにこの熱意が通じたことを祈っています。
理系の人も文系の人も、人生経験の一つとして、美術館に行くことに興味を持ってもらえたら幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!