まるでハリーポッター⁈教育環境に見る香港の学生事情

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香港での生活を始めて、約1か月が経ちました。

私は大学内の寮に滞在しており、香港出身の学生たちとほぼ同じ環境で毎日を過ごしています。
今回は、そんな毎日の生活の中で見る、香港の学生生活について日本と比較しながらご紹介したいと思います。

ホグワーツ式!?ユニークなカレッジ制度

私が留学している香港中文大学は、植民地時代のイギリスのカレッジ制度の名残が息づいており、いたるところでその文化が見受けられます。

まるでハリーポッターの世界と同じように、学生はいくつかあるカレッジのなかのうち一つに配属され、4年間、カレッジの一員として過ごします。
カレッジごとに複数の寮を所有し、学生はそのいづれかで生活するのです。大学内のすべての学生活動が得点化されていて、個人の得点や、カレッジ内の部活の成果などがカレッジへの貢献度として表彰される仕組みになっているのです。

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帰属意識が高い学生ほど評価される環境にあるため、多くの学生はカレッジ選びに真剣で、所属したからにはカレッジが一つの家族であるかのように、学生活動、委員会、部活などに所属し、仲間と深いつながりを築きあげていきます。
私の住む寮は、最も古いカレッジの一つに所属し、昔からの伝統を守り毎週のように集会やイベントがあります。寮同士でも踊りやスポーツの対抗戦があり、毎晩深夜3時頃まで練習するような学生もいます。

香港の学生は授業も熱心に楽しむ!

香港の学生が全力を出すのは、寮生活だけではありません。毎日の授業も日本の大学ではあまり見受けられないほど熱心な学生がほとんどです。

大学の講義は基本的に30~50人程の少人数で行われ、それぞれの講義と合わせて、10~15人ほどで行うチュートリアルが毎週行われます。チュートリアルは、講義で学んだ内容の実践や、ディスカッション、プレンテーションなどが主な内容です。
日本の大学に比べると、学生ひとりに対し、手厚い教育環境がある印象を受けます。特に日本でチュートリアルを一コマとして設定している大学は稀ではないでしょうか。

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この中で学ぶ学生たちは、主体的に、自分の考えを軸に持ちながら参加することが当たり前になっています。授業前に30~40ページのリーディング課題をし、それに基づいたそれぞれの見解をもって授業に臨み、授業では意見や質問が飛び交います。授業後は、課題としてエッセイを書きます。全て、彼らの母国語ではない、英語で、です。

このように並べると、日本に比べて、窮屈で厳しい印象を受けるかもしれません。しかし、学生本人たちはこの環境を待ち望んで大学に入学し、実際に自らが選んだ学問を専攻し、遂行していくことができているという状況にやりがいを感じているのです。

日本とはここが違う

これらのことから見えてくる日本と香港の学生の違いは、個人が、一つひとつの活動に賭ける熱量ではないでしょうか。

香港の学生がここまで学生活動や学業に一所懸命になれる理由は、個人が、それぞれの目的や狙いを明確に掲げていることにあると思います。
彼らは何をやり遂げたいか、何を学びたいかがはっきりとしていて、それらのために、学生生活を過ごします。実際、初対面の学生同士でも、なぜこの大学に入学したのかという話に始まり、大学で勉強していることや、将来の仕事についての話題に至るまで、お互い話が尽きません。

日本について学んでいるある1年生の学生は、日本について歴史についても政治的についても、私も含めた日本に暮らす同世代の学生よりはるかに多くのことを知っていて、日本語も堪能でした。彼は自身の知識と、語学を伸ばして日中間の相互理解における誤解と摩擦を解消したいのだと話してくれました。
彼と話していた時間は出会ってからわずか20分ほどでしたが、そんな短い時間の中でもここまで込み入った話ができたのです。

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こうした背景には、大学入学前の教育環境も関係しています。

香港の中等教育(日本の中学、高校に相当)には、日本では馴染みのある文化祭や体育祭などといった行事はなく、ただ大学で学ぶための準備として勉強のみがあります。にも関わらず、中等教育を卒業し大学に入学できるのは受験生のうちわずか20パーセントほどだとも言われています。

その厳しい門の先にある大学に入って初めて、学生仲間と一緒に、学業以外のことをするということも、連帯意識の強さと、活動の熱心さに繋がっているのでしょう。

大学入学をきっかけに、与えられた環境の中で競争に勝つことを求められる場所から、自分の意志で将来を決められる環境がきっぱりと区切られている。このことが、大学入学前に個人個人が自分の将来について具体的な見通しを掲げる意識付けになっているのかもしれません。
また、大学で専攻する内容が直接将来の仕事に関わるものであるということも日本との違いで、大学に入るだけで満足するということが起こりにくいのかもしれません。

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こうしたことを比べてみて、日本の学生生活はどうでしょうか。

単純比較はできない、と言ってしまえばそれだけですが、特に就活の時期が早い時期から一斉に始まる日本では、仕事と学業を切り離して考え、学業はそこそこに、就活期間のかなり前から人気の企業に受かることに焦点を絞った準備を着々と進める学生の姿も珍しくありません。

しかし、それではせっかくの学生生活がもったいない気がしてしまうのです。
私の個人的な印象ではありますが、どのように振舞えば評価してもらえるか、どんな学生であれば有能だと判断してもらえるか過剰に気にしてしまっている学生が多すぎると思うのです。

そして、場合によってはそのような学生の方が得をする環境になってしまっているのも窮屈だと感じます。就活に縛られた狭い世界にとらわれすぎず、学業でもそれ以外の活動でも学生だからこそ打ち込める事に励むほうが自然で、中身があるのではないかと思います。

もっとやりたい事に貪欲な学生が日本でも増えてもいいのではないかと思いました。

次の記事では、大学の授業で当たり前のように用いられている、英語について、書きたいと思います。よろしくお願いします。

この記事を書いた学生ライター

Minako Hatta
Minako Hatta
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香港にある香港中文大学に派遣留学をしている英文科生です。言語と文化について主に勉強しています。日々気付いたことや、日本を外から見て思ったことなどを書いていきます。

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