こんにちは。
九州工業大学大学院 生命体工学研究科 1年の吉開祐貴(よしかいゆうき)です。
「co-media 学生の視野が広がるメディア」で2回目の記事となります。
前回の記事は、コチラ(田舎生まれ田舎育ちの僕が”情熱”にまみれてアメリカに来るまで)です。
改めてですが、僕の留学ブログの目的は「選択肢とキッカケを提供すること」です。
今回の記事では、「留学」の価値はどこにあるのかを考えるキッカケを提供できればと思います。
日本では、いつからか『グローバル化』や『国際化』が声高々に騒がれるようになりました。いつからだったのか僕も記憶にありませんが、誰しもが無意識的に、これらのワードが頭にインプットされているはずです。
ここで少し原点に立ち返って、そもそもから話を進めていきたいと思います。まず、グローバル化、国際化という言葉に齟齬がないように定義を明確にします。
グローバル化とは
「政治・経済、文化など、様々な側面において、従来の国家・地域の垣根を越え、地球規模で資本や情報のやり取りが行われること。 グローバル化により、経済的には、国内市場と海外市場の境目がなくなる、労働力も海外から調達できる、などの変化が顕著になる。」
(グローバル化とは - 新語時事用語辞典 Weblio辞書)
と書かれています。
「国内市場と海外市場の境目がなくなる。」らしいです。
しかし、グローバル化・国際化が騒がれている割には、
ガラパゴス化する日本=海外に関心を持たない“草食系”の若者が増加しているとも言われます。
これは結局、「ここは日本だから」という孤立化を進める思考がまかり通っているからだと思います。
下図は、日本の年齢区分別の将来人口推計 (総人口比)を示しています。これからの未来に何が起こるか容易に想像できますよね。15-59歳の労働人口が減り、75歳以上の高齢者が増えることが顕著に見てとれます。
人口の高齢化と少子化により、国内市場は縮小。企業活動の拠点を海外へ移転したり、外国人の採用を増やしたりするのは、この先止まることのない流れです。これが、「国内市場と海外市場の境目がなくなる。」が指すことのひとつです。
たしかに人生の中のモラトリアムである学生時代(特に大学時代)を有意義に使おうとする学生が増えてきました。彼らが考える選択肢は、語学留学、海外留学、ワーキングホリデー、海外インターン、世界一周、ボランティア活動、起業、アルバイトなど、色々あります。
僕は学生の中で、「なんとなくする」が蔓延していると思います。
それらの活動を内定獲得を目的とした就活の一環としてやっている学生が多く、面接を乗り越えるための"ネタづくり"になってしまってるように思います。
グローバル化、国際化がいつまでたっても現実味を帯びずに表面的で、「なんとなく」が続く平和ボケの中、のうのうと生きていくと何が起こるのでしょうか。
ガラパゴス化してほぼ鎖国状態の日本で、衰退する日本市場に閉じこもって生きていく状況になりかねない。待っているのは、とてつもない早さで変化していく国際社会から取り残される日本です。
この先に待っているのは、ユニクロの柳生さんが言っているような(今の状態から)「変化できないやつは死ぬしかない」時代なんだと思います。
上の段落では、迫り来るグローバル化の波と日本の(学生の)現状について述べました。ここで改めて疑問を呈します。”なんとなくする”「留学」に何の価値があるのか。
留学自体が目的になっている学生、留学前後のストーリーが描けていない学生、目的のない留学をする学生が多すぎませんか。内定獲得を目的とした、就活のための留学に価値はありません。
その土地にただ「留まる」ということは誰にでもできる。大切なこと、それは、留学に行ったという事実ではなく、「何のためにそれを行い、その行動から何を感じ、次にどう繋げるか」です。繋ぎ続けることに終わりはありません。
日本でできることに本気で取り組む。本気で生きていれば何かしらの達成したい目標が見つかるはずです。そして目標はたくさんあるものであって、それらに本気で取り組むことによって取捨選択されていき、明確にされていきます。
できる努力をしないのは、本気になれていない証拠です。つまり、本当に達成したいと思える目的がない。本当にやりたいこと(目的)があって、そのために必要なこと(行動)には本気になれるはずだからです。
語学学習だけなら日本でだってできます。その語学学習にさえ、目的を求めるべきです。
僕は日本でできるだけの努力を、努力したという実感を持てるまでしてから、日本で身につけたことの全てを試すために大学1年生の春休みに初めて海外に行きました。目的を常にカレンダーの裏紙に記し、「〇〇までに〇〇を達成すること。」という達成目標、そして曜日ごとに作成した達成のためのアクションをひたすらこなしていました。
生半可な気持ちでは、何も身につきません。時間の無駄です。
「何を成すためにその行動をとるのか」を自分の中でしっかり持っておくことが大切です。
全てのものごとにおいて目的が先で、その次に達成するために必要な手段があるのです。
高校生に対してなら「目的なんか持たずにとにかく行っておいで」と言っています。なぜなら高校生という段階では「トライ」すること自体が人生をものすごく大きく左右するからです。
しかし、目的を持って専攻を選んでいなければならない大学生になってまで、目的持たずに行動するのはナンセンスです。
・すべてにおいて目的が第一である(留学はあくまで手段でしかない。行ったから何?So What?)→目的を明確化するところから始める。
・それは本当に必要なのか考える。なぜそれが必要なのか。何のためにこれをやるのか。1つ1つ細分化させながら、自分の軸を作っていく。
「すべてのものごとの実現可能性は人に依存する」という信念のもと、人生を通して、あらゆる人に「キッカケと選択肢」を与え、日本を良くしていくことに尽力します。
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