【カルチャーショック特集】「人生、楽しんだもの勝ち」フィジーで見つけた人生の価値

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カルチャーショック…「海外に行くと受ける驚きや動揺」のことを言いますが、みなさんはどんな経験がありますか?

私のカナダ、香港での海外経験と比較してもフィジーの半年の生活で受けたカルチャーショックは壮絶なものでした。笑
それらを今回みなさんにシェアしたいと思います!

人間編

「て、手で?!」

インド人は右手でご飯を食べると日本でもよく耳にしますが、これはフィジー系インド人(ヒンドゥー教)でも同じようです。スプーンを使う場合もありますが基本は右手を使ってご飯を食べます。
ただ個々人で宗教に対する真剣さが違うので中には両手を使う人もいるようですが…。

最初の慣れないうちこそ食べづらかったですが、慣れれば意外と食べやすいのがなんとも不思議。
ちなみにフィジー系フィジー人の大半はキリスト教徒のためフォーク、スプーン、ナイフ、時には両手で、と特にこれといった決まりはありません。

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日本のカレーとは違い、お米とカレーにサラダを混ぜ込むのが主流!

生活編

次はフィジーでの生活に焦点をあててみたいと思います。字幕がないニュース番組や停電断水の頻発などたくさんありますが中でも驚いたのは...

1、窓がない…

フィジーでの主な交通手段はバスとタクシーですが、バスの方が圧倒的に安いため多くの人がバスを好んで利用します。
それもそのはず、バスは初乗り70セント(およそ35円)とタクシーの半額以下だからです。

ところがそんな便利でお手頃なバスの中には窓とドアがないものが街中を走っていることがあります。安さにもショックを受けましたがそもそも窓がないなんて…

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窓もなければドアまでも・・・笑

ご安心くださいちゃんと窓・ドアの付いたバスもあります!笑

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「えっ?雨の時はどうするの?」
と思われた方がいらっしゃるのではないかと思います。

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どーん。1枚目の写真のバスの窓枠上部に緑色のものが見えるかと思いますが、雨の時にはこれを下ろして雨よけにします。
結局、窓ではないので吹き込むこともしばしば。汗

ただこうした窓なしのバスは開放感に溢れ天気のいい日に乗ると風当たりが気持ちいいので個人的には好きです。

2、「泥飲んでるの!?」

フィジーに行ったからには人に話さずにはいられないこの飲み物。

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ちなみに泥ではありません。笑

kava(カバ)という伝統的な飲み物で、お祈りなどフォーマルな時にも使われます。植物の根をすり潰して粉末にしたあと水に溶かして作ります。

味はなんとも説明のしようがない味ですが、クセが強く、私の友人は”土味”と言っていました。笑
ちなみにあまり外国人受けが良くないためカバが好きでよく飲むよ、と言うと珍しがられます。

 下の写真はフィジー系フィジー人の一家にお邪魔しカバを初めて一緒に飲んだ時のものですが真ん中の私を2人ともじろっと見ているのは「こいつ本当に飲めるのか?」と疑っていたからでしょう。

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こうして数人で1つの器によそったカバを囲いながら回し飲みするのがフィジー流

3、「家のドアを開けっ放しにしておく。」「交流が多すぎ!」

フィジーでは家庭間の交流が、街中や郊外などどこに住んでいても人種に関わらず多いです。

休日はもちろん、平日でも仕事終わりに親戚や友達が家に来てご飯を食べながら何時間も話すことも日常です。特に郊外では寝るとき以外ドアを閉めない家を見かけることもあります。
さらには近所同士で
「今日新聞買った?」
「買ったよ〜貸してあげる。」
という会話もよく見かけます。

これは僕がホームステイしていたホストマザーとお隣さんの会話ですが、新聞に限らず野菜やお祈りに使うお香をおすそ分けしあうなど、日本とは”分け合う量”が断然違います。
他者との交流が日本人と比べて桁違いに多いのです。

なぜでしょうか?

これは”ケレケレ”というフィジー独特の文化が存在するからなんです。

ケレケレは、言い換えれば助け合いの習慣。近所の人と物の貸し借りが極めて少なく、ましてやお宅にあがりこむなんていうことは滅多にない日本とは全く違い対照的ですね。

この交流の多さについては今後のブログでも触れようと思っているのでここではあえて掘り下げませんが、人はみんな、他人と話し、共に笑い、時には悲しみ、そうしたいろんなものを共有することが人の幸福に寄与するのではないかと強く思いました。

メンタル編

最後はメンタル編です。

 単刀直入に、今この記事を読んでいるあなたは健康を意識して、体調や体重などを気にしながら日々の生活を送っていますか?
それとも味が濃いものが好きで塩をたくさん取ったり、はたまた甘いものが大好きでジャムたっぷりのパンと砂糖やシロップがたくさん入った紅茶を朝食に取ったりしますか?

私自身、意識している方だと思います。
野菜を忘れずにちゃんと食べようとか、大好きだけどチョコとコーラを取りすぎないようにしようとかいろいろ考えます。

ところがここフィジーの人々はまーーーーったく気にしていません。笑

紅茶一杯に砂糖をスプーン3〜4杯も入れ、お腹が空いたら時間に関係なく食べます。
それゆえ糖尿病を患っている人も多く、WHOの成人の肥満率の調査結果によるとフィジーは世界23位で肥満率31.9%、およそ成人の3人に1人は肥満です。ちなみに日本は166位で肥満率4.5%とかなり低め。

ではなぜ彼らが健康や肥満であることをを気にしないのか?

それ健康に悪そうじゃない?とフィジー人に尋ねたことがあります。
そうすると帰ってきた答えが、

 “I don’t care, I don’t live to be healthy like you.”
「別に気にしないよ。君みたく健康になるために生きてるんじゃないからさ。」

 と若干馬鹿にされながら即答されました。笑
小馬鹿にはされたものの私はこの一言からとても大切なことを得たのです。

【カルチャーショック特集】「人生、楽しんだもの勝ち」フィジーで見つけた人生の価値

人によって”生きる意味”は異なりますが、私はどの人も自分の設定した目標やゴール、使命や責任を果たすために生きていると思います。

それは彼らも同じ。
ですが自分とはそれに対するアプローチの仕方や優先順位が根本的に違う事に気がつきました。 

彼らは何より”楽しむ"ことにフォーカスを置き生きているのでとてもシンプルなのです。
人生を”楽しむ”ことに集中すると前述したように甘いものを好きなだけ食べて、お腹が空いたら好きなだけ食べて…といった結果になるのは、たとえそれが不健康とされていても心が満たされるので問題ないんですね。

このように目標、ゴール、責務を果たすためという目的が同じなら、できるだけ楽しんでいた方が人生もっといいものになることを学びました。

余談ですが、幼少の頃、父親によく 「人生、楽しんだもの勝ちだぞ。」 と言われましたが、これの意味がなんとなくわかった気がします。
「”楽しむ”ことに重点を置いて生きる」という考え方は私のこの先の人生にいい影響を与えるショックでした。

みなさんはどう思いますか?
私だけに関わらず”楽しむ”ことを多くの人が忘れてしまっているのではないでしょうか。
日本人が彼らフィジー人から学ぶことはすごく多いです。 

以上、人間編、生活編、メンタル編の3つに分けてフィジーでのカルチャーショックをお伝えしました。
国ごとにカルチャーショックの内容は異なりますし、人それぞれ感じ方も異なりますから、他の国について書かれているライターさんの記事を読んでみると面白いかもしれません!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

この記事を書いた学生ライター

Itsuki Nakaya
Itsuki Nakaya
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「幸せってなんだろう?」と考えていたらフィジーに行ってしまった関東の大学に通う経済学部生です。"人間として大きくなる"ことと"他の人も巻き込んで一緒に幸せになる"ことが人生の夢。趣味はスニーカー、語学、写真、相撲観戦、温泉、コーヒー、音楽鑑賞etc...たくさん。 独学でドイツ語も勉強中!僕の記事に関する感想や質問などありましたら[email protected]までよろしくお願いします!

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