メキシコで探す平和と死生観

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こんにちは!
初めまして、上智大学英文学科三年の高根美幸です。現在メキシコシティにあるUniversidad Iberoamericanaに留学しています。

メキシコで探す平和と死生観

平成27年度文部科学省「大学の世界展開力協力事業」(中南米諸国との大学間交流形成支援)採択事案の一環である「Sophia-Nanzan Latin America Program」に応募し、留学の機会を得ました。12月までの4か月間という中期間ではありますが、いろいろなものを得て帰国したいと考えています。

今回は、どうして留学を決意したのか、なぜメキシコを選んだのかについてお話します。 

留学の先にあるもの

留学の目的は大きく分けて二つあます。
一つは、日本の外から物事を見つめるという体験をすること、二つ目は生と死、そして平和についてのメキシコの人々の考え方に触れることです。最終的にこれらの目的を達成することで自分の世界と視野を広げ、人生を見つめなおす機会が得られると確信しています。というのも、日本で築き上げてきた生活を一旦すべてリセットし、現地で様々な人やものとかかわるという経験に大きな価値があるのではないかと思うからです。そのような経験を通して、これから生きていく中で私自身が大切にしたいもの、心の支えとなるもの、直感で好きだと思えるもの、また人生の指針となるようなものを見つけたいと思っています。

それらはすぐに見つかるものではないかもしれませんが、その種を今、自分の中に蒔いておくことは長い目で見ても非常に有意義なことだと思います。点数や数字を常に意識して、効率的なものや成果を即出すことができる方法にばかり目を向けていた受験時代とは逆に、(その反動もあるとおもいますが、)これからも続く長い人生の間でじわじわと、その価値の大きさにゆっくり気付くという経験をしてみるのもいいかなと思ったのです。特に、今、進路に迷うこの歳で、留学のために海外へ行き、前述の目的を達成することは私にとって不可欠だと判断しました。


日本を外から見つめるという経験

日本の外から物事を見つめる経験をしたいと思うようなったきっかけは、大学入学後にチャレンジをした様々な経験から来ています。それらを通して私は、自分が今いる環境とは全く違った場所に身を置くこと、また自分自身と全く違ったバックグラウンドを持つ人々と関わることの大切さに気付いたのです。 

例えば、上京した当初、標準語の会話ばかりが飛び交う大都会での生活は怖いものでした。そんな時、大学で新しくできた友人が「方言持ってるとかめっちゃ羨ましい、ずっと大切にしてね!」と声をかけてくれました。また、毎朝多くの人が行き来する駅構内を歩いていると、山と川に囲まれた地元での生活との大きな差に唖然とすることが多々あります。
これらの経験を通して、今まで当たり前と思って気付かずにいた、地元に溢れる自然の豊かさやゆっくりと流れる時間、温かい人々、阿波弁の響き…といった地元の魅力を意識するようになったのです。それは、ふるさとを外から見るという経験を通して初めてのことでした。

以上のような気付きから、今度はこの留学を通して、日本という一つの国を、私の母国を、外から眺めたいと強く思ったのです。芸術、人々の習慣、政治、経済、食文化、人とのかかわり方、医療、教育などの分野において、日本の内にいるだけでは当たり前と思い、気に留めずにいた様々な新しい発見があるに違いないと。

メキシコで探す平和と死生観

様々な人々との出会い

加えて、国という大きなレベルだけでなく、人との出会いによって得られる気付きも大切にしたいと思いました。というのも、大学入学後から私とは全く違う環境、考え方の中で生きる人々と積極的に関わることで、自分の世界がどんどん広がっていくという経験を数多くしたからです。以下にその一部を挙げたいと思います。

大学二年になったとき、ボランティアとして、東京にいる路上生活者におにぎりを配布したり、カレーの炊き出しを行ったりしていました。彼らと触れ合う中で、食べるもの、飲むもの、着るものがすべて最低限という生活を目の当たりにし、一体自分の生活は何なのだと大きな衝撃を受けました。自分の悩みがなど、ちっぽけすげて馬鹿らしい。生きているだけで、食べるものがあるだけで十分幸せなのだと、私の中の価値観が大きく揺らいだ瞬間でした。
また、現在は難民の子供の家庭教師をしています。生活がどんなに苦しくても、笑顔と礼儀を忘れない彼らの強い精神力を常に感じ、自分の生活と比べて喝を入れられます。突如として祖国を追われ、生活習慣も言語も全く違う未知の国でも、家族と支え合い強く生きています。
これまで長期休暇中に、宮城と岩手へ二回ほど東北大震災復興ボランティアに参加しました。被災者の方々もまた強いです。家族や近所の人と支え合い、愛する人を亡くした悲しみにくれながらも、前を向き一日一日を乗り越えようとしていました。 大学内外では、外国人の友人と接する機会が多くありますが、彼らの故郷や今までの人生について聞いていると、世界はまだまだ広いのだと、いろいろな考え方、生き方があるのだと気づかされます。

以上のような経験から、留学先でも自ら心をオープンにして様々なバックグラウンドを持つ人々と関わることで、自分の世界をもっともっと広げたい、今の自分の持つ価値観にもっと揺らぎを与えたいと思ったのです。

メキシコで探す平和と死生観

なぜメキシコを選んだのか?

次にメキシコ人の「生と死」、「平和」についての考え方について、なぜ興味があるのかについてお話しします。

昨年の夏に上智大学のインターンシッププログラムを通して「国際協力推進協会」というところで、インターンシップを行いました。そこでは、カリブ地域のニュースを毎日チェックしていました。その中にメキシコの「死者の祭り」についての記事を見つけ、死者に対しての陽気な態度や死への恐怖を全く示さないという中南米人の考え方に衝撃を受けたのです。日本では考えられないことです。この「死」への考え方が人々の「生き方」にどう影響しているかについても現地での生活を通して感じたいと思いました。
陽気な国と言われる中南米。自殺率が非常に高い日本と何が違うのか、生死に対する人々の価値観の違いを追究したいと考えています。

「平和」については、私は個人的に戦争を扱った文学作品や映画に触れること、追究することに興味があります。大学在学中にポーランドのアウシュビッツ強制収容所や広島、長崎の原爆跡や特攻隊記念館を訪れる計画も立てているほどです。そのようなことに考えを巡らす中で、「当たり前の生活とは一体何か」を問うことが多くなりました。「日本人は平和ボケしている」という言葉をよく聞ききますが、きっと多くの日本人は、生命を脅かされることが滅多にない、今の豊かで比較的治安の良い今の生活が当たり前だと思っているのではないでしょうか。果たしてそれは本当に当たり前のことなのでしょうか。発展途上にあるメキシコという地での生活を通して、その答えを体感したいと思います。メキシコ人の平和についての考えと、彼らにとって「一体何が幸せなのか」も明らかにしたいです。経済が発展していなくても、様々なサービスの質が高水準になくても、周りがきれいに整備された交通網で溢れていなくても、幸せを感じながら生活をする人々はいるのではないかと思うのです。

メキシコで探す平和と死生観

メキシコと言うと多くの友人、知人が口を揃えて「そんな治安悪いところに行って大丈夫?」と当たり前のように言います。「未知の世界やわ」と。しかし、前述した目的を達成するには、先進国や皆が留学によく行く国では意味がないと考えたため、自分を信じ出発を決意しました。メキシコに対する前述のようなイメージや固定概念は、果たして本当なのかということを確かめたいとも強く思います。
インターネット等で見聞きした情報、噂、悪い出来事だけにしか目を向けようとせず、それだけでその国を判断し、一言で片づけようとする。途上国だから、治安が悪いと聞いてちょっと怖いから、興味を持たず、学ぶものはないと決めつける。私はそれをとても怖いこと、悲しいことだと思います。でも残念ながら、実際そのような人も多いことに気付きました。そんな風に、自分自身で世界を狭め、成長を止める事は、私はしたくありません。世界は広いです。自分の考えているよりもずっと。

最近だんだんと、その意味が分かってきたような気がしています。英語圏以外に留学することの意味について、大学の教授と話していたとき、 「大きいもの、主要なものばかりに目を向けていると心が貧しくなってしまうよね」とそっと漏らされた言葉が忘れられません。留学を決意しなければ出会うことはなかったであろう、多くの人々、多くの言葉、得られた考えに感謝します。 

メキシコで探す平和と死生観

次回は、メキシコと日本との繋がりについて、メキシコ人から見た日本等について紹介できればと思っています、よろしくお願いします。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

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この記事を書いた学生ライター

Miyuki Takane
Miyuki Takane
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上智大学英文学科3年。1学期間メキシコシティにあるUniversidad Iberoamericana 大学に留学中。日本とは異なるメキシコの文化に触れるため、色々な場所に出掛けています。メキシコの独特な雰囲気を写真に収めるのが楽しみの一つ。こちらでは、メキシコの文化や政治、経済を学ぶ他、絵画やヨガのクラスにも新しくチャレンジしています。

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