皆さん、はじめまして!
新しくco-mediaのライターを務めさせて頂くことになりました立教大学経営学部国際経営学科3年生の脇永奈津子(わきながなつこ)と申します! この夏から、大学の学部間交換留学を利用して、デンマークのAarhus University School of Business and Social Scienceに約1年間留学することになりました。
留学ブログを通じて、現地での学びはもちろん、デンマークの魅力、ヨーロッパ情勢、日常生活の気づきなど些細な点まで幅広く、「リアル」タイムかつ「リアル」な声でお届けできればと考えております!
さて今回は初回の投稿ということで、私がなぜ留学をしようと思ったのか、またなぜ北欧のデンマークという国を留学先に選んだのかについてお話しようと思います。
私が留学を決意した理由、それは海外へのリベンジを果たすためです。
もちろん、大学に入学し、経営学を学ぶようになって、国家間の政治的、経済的、文化的背景の違いがどのようにビジネスサイクルに影響するのか、そしてその違いはどのようにビジネスに生かされるべきなのか、知識としてだけではなく実際に肌で感じ、考えることで将来のキャリアに生かしていきたい等といった学術的関心から、海外留学を志したのも事実です。
それでも、そもそもの根底にはやはり海外へのリベンジ、そして自分自身への挑戦の思いが大きく存在しているのではないかと思っています。
私は父の仕事柄ゆえ、幼い頃から海外に行く機会が多く、小学3年生の時から約3年間シンガポールに住んでいました。しかし、当時まともに英語が理解できなかった私はスクールバスに1時間乗って日本人学校に通うことになりました。
日本人学校とはいえ、ネイティブの先生によって行われる様々な授業、多国籍国家ならではの特徴を生かして国の垣根を越えた多くの課外活動は、幼い私にとってハードなもので、そこに着いていけないことに悔しさを覚えたことを今でも覚えています。幸いにも、元来負けず嫌いの性格上、その状況に真正面から向き合い、幼いながらも私の学習面、精神面を鍛えられたつもりでいました。
帰国後は「帰国子女」として受験、中高6年間を過ごし、海外経験が多かったことから国際的なビジネスに関心を抱き、国際経営学科に進みました。
いざ大学に入学してみるとそこには自分が想像していた以上の世界が広がっていました。周りには自分よりも海外経験が豊富で、はるかに語学力が高く、将来世界を舞台に活躍するであろうグローバルな人材で溢れていたのです。
その頃から「どうしてあの時現地の学校に通わなかったんだろう、無理を言ってでもシンガポールに残ろうとしなかったんだろう」と今までしたことのなかった後悔を多くするようになりました。理想と現実のギャップに悩まされながら、そのギャップに対して何も太刀打ちできず、以前から考えていた留学もきっと無理だと投げやりになる日々が過ぎました。今までプラスでしかなかったシンガポールでの経験が、初めてマイナスに感じられた瞬間でした。
そんな日々を過ごす中で気付いたのは、このまま大学生活を終えたら絶対に一生後悔すると自覚していながらも、現実から逃げようとしている自分でした。
太刀打ちできないのではなくて、太刀打ちしようとしていなかったのです。
元来、根っからの負けず嫌いである私に、そこから留学を決意するのに時間はかかりませんでした。
そんな形で留学することを決意したわけですが、その時はもうすでに締め切りの4ヶ月前。(笑)そこから授業の課題の傍らIELTSを受け始め、提携校の情報を集め始めたため、決して十分な準備をできたとは言えません。結局、語学要件にはギリギリ届かなかったものの、様々な運の巡り合わせで学部交換留学生として第1志望であったAarhus Universityに派遣されることが決まったのです。
シンガポールでの経験、恵まれた学部環境がなかったら、今頃きっと留学など考えずになんとなく学生生活を送っていたと思います。留学を叶えさせてくれた両親、友人には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
大学3年生になって就職活動も本格化している中、正規の卒業年度ではなく、1年遅れて19卒として就職活動をすることにはもちろんリスクがついてきます。でもそのリスクと一生感じるだろう後悔を天秤にかけた時、その答えは明らかでした。今の私が最も大切にしていること、それは留学、就職活動をはじめどのような場面におかれても「絶対に後悔をしない選択をする」ということです。
デンマーク留学というと必ずと言っていいほど全員に聞かれるのが「え、デンマークってどこ?」。
ということでまず、デンマークの概要から説明していきたいと思います!
デンマークは、北ヨーロッパに位置するユトランド半島とその周辺の島々を含めた国です。面積は日本の約1割、人口も東京の半分にも満たない570万人と、非常に小さな国です。それゆえ北欧と言うとノルウェー、スウェーデン、フィンランドの3ヶ国を想定しがちですが、デンマークもれっきとした北欧諸国の1つなのです。
母国語はデンマーク語ですが、人口の9割以上が英語を流暢に話すことができ、非英語圏ではノルウェー、オランダに次いで英語力が高いと言われています。
ざっと説明するとこんな感じですが、そんなデンマークを私が留学先に選んだ理由は大きく3点挙げられます。
まず1点目に、学習環境の観点からです。
Aarhus Universityはデンマークで第二の規模を誇る総合大学で、世界大学学術ランキングではトップ100に入るなど世界中から高い評価を受けている大学です。世界各国に協定校を持っており、約10人に1人が留学生であるなど、国際色が非常に豊かであるのも特徴の1つです。また私が通う予定のAarhus University School of Business and Social ScienceはEQUIS(経営学分野で特に優れた教育と研究の質の改善を行っている学部・大学院に与えられる第三者認証)の認証も受けており、人材育成に大きな影響力を持っています。
このような質の高い授業、レベルの高い学生、国籍も専門分野も異なり様々なバッググラウンドが混在する空間、私自身をいじめぬくためには最適な環境でした。今まで培った自分の力を試すのと同時に、良い意味で「ドM」になれる、そんな刺激的な学習環境がデンマーク、Aarhus Universityにはあるのではないかと考えたのです。
2点目に、学習の観点からです。
以前から私は北欧マネジメントスタイルに非常に関心がありました。具体的な起業例を挙げると、世界的アパレルブランドの「H&M」や大手家具メーカーの「IKEA」、格調高いデザインが特徴の陶磁器メーカー「Royal Copenhagen」、世代を問わず絶対的な人気を誇る玩具メーカー「LEGO」、女性を中心に注目されている激安おしゃれ雑貨店「FLYING TIGER」、これらの北欧企業は欧州に留まらず世界各国からグローバルカンパニーとしてその企業力が注目されているのです。
人口が少ないながらも、なぜ北欧企業はここまで大きく成長できたのか、その強さはどこから生まれたのか、またワークライフバランスの観点からも実際に現地で体感しながら、学びを深め、将来の日本企業に応用できるヒントを吸収していきたいと考えています。
3点目は、完全に運命です(笑)
幸福度ランキング1位の国として知られるデンマークですが、その中でもコペンハーゲンに次ぐ第二の都市オーフスに運命を感じてしまったのです。
きっかけは、留学先選びのリサーチをしている時にたまたま見つけた、「ブルーゾーン(長寿者が元気と活力のある生活を送っている社会)」の研究者であるアメリカのダン・ベッドナー氏が行った調査でした。その中で彼は、地球上で最も幸せな四都市を挙げていました。デンマークのオーフス、メキシコのモンテレイとアメリカカリフォルニア州のサンルイスオビスポ、そして最後がなんとシンガポールだったのです!!!
世界中に存在する諸都市のなかで愛してやまない第二の故郷であるシンガポールとオーフスが並んでいる事実、そして人生のうちに二度も幸せな都市で暮らせることへの期待に、当時の私は運命と喜びを感じずにはいられませんでした。これが最終判断の決定打になったなんて、大きな声では言えませんが…。
ちなみに余談ですが、デンマークとシンガポールは世界三大がっかりで知られる人魚姫とマーラーイオンという点でも共通点があるんです(笑)
これらの3つ理由から私はデンマークを留学先に選びました。このような環境の中で、日々見えない壁を乗り越え、新しい自分を探し向き合うと同時に、自分自身の留学経験を通して日本からの留学先としてはまだマイナーであるデンマークの魅力を日本へ発信していけたらと思います!
拙い文章でしたが、最後までご覧頂き有難うございました。
現地では学業と平行して、ボランティア活動にも挑戦しようと思っていますので、是非そちらの話も楽しみにしていただけたら嬉しいです!
これからもどうぞ宜しくお願い致します!!!
デンマーク、オーフスにあるAarhus University School of Business and Social Scienceに交換留学中の立教大学3年生です。”Anyone who has never made a mistake has never tried anything new (失敗したことのない人は挑戦したことのない人) ”をモットーに何にでも挑戦していきます! お気軽にご連絡ください!(Facebook、Instagram:naaaachy128)