初めまして!アメリカのコミュニティーカレッジで正規留学している笠井実咲 (かさいみさき)と申します。
少しでも自分の経験が読者様のお役に立てれば…と思いライターをさせていただくことにしました。
現在、ニューヨーク州のバタビアという地区にあるSUNY Genesee Community College (ニューヨーク州立ジェネシーコミュニティーカレッジ) で一般教養と経営学を専攻しています。
コミュニティーカレッジとは日本で言う短大です。
ニューヨークで勉強していると言うと「すごい」や「かっこいい」とよく言っていただけるのですが…学校はめっちゃ田舎にあります(笑)
ニューヨークと聞いてイメージするのはタイムズスクエアだったりマンハッタンといった都会だと思うんですが、私はシティ(繁華街)に行くまでにバスや車で5時間以上かかるエグい田舎に住んでおります。
こちらに来て約9ヶ月が経ちますが、とにかく冬が長い!10月半ばに雪が降り始め、4月始めまで降っていました。1月や2月は雪のため学校が閉校、授業がキャンセルされることもありました。(日本で言う台風で休校!という感じでちょっとテンションがあがってました笑)
現在は寮に住んでいます。学校との距離は歩いて5-10分ほどのところなので、お昼だけ食べに寮に帰ったりといったことができて便利です。車で30分くらいのところに住んでいる学生や私のような留学生が、11ある建物に合計約400人住んでいます。各建物に一人ずつRA(Residents Assistant)という役職の寮生がいて、ルームメート同士の問題解決や寮内のイベント企画・運営、ほかにも様々な寮に関わる仕事をしており、私も今学期からRAとして活動しています。
アメリカに来る前は、日本の大学に2年間通っていました。そこを辞めてアメリカに来ることを決断するに至ったきっかけが4つありますので、紹介したいと思います。
高校2年生の3月から約1年間、交換留学生としてNZへ行き、姉妹校と語学学校へ通いました。
その頃、 周囲には留学に行く理由を”英語が話せるようになりたい” と話していましたが、本音を言えば部活ばかりだった生活から抜け出したかったのかもしれません(苦笑) 英語が得意だったわけでもなく、英会話教室に通ったこともありませんでした。(交換留学生を決めるための面接後、担当の先生に「こんなに話せないとは思わなかった(笑)」と言われるくらい…) 正直に言うと、1年経って英語が話せるようになった!とは自信を持って言えず、強いて言うなら雰囲気には慣れ、相づちがそれっぽく打てるようになった、という感じでしょうか…それでもこの経験自体が自信に繋がり、将来の可能性を広げてくれることになりました。
NZ留学の経験から、もっと他の言語をやってみたい!と思いスペイン語を専攻しました。が、やっていくにつれ、自分は語学に向いていない… そもそもNZに行ったのも英語が得意で行ったわけではないんだと思い出しました(笑) その苦手意識を乗り越えてスペイン語を続けようというモチベーションもありませんでした。これにプラスして、大学2年間はバイトばかりで勉強といった勉強は本当に試験前だけでした。そんな生活をしているそのときの自分が嫌で嫌で、このままじゃいけないという思いがありました。2つめのきっかけはとてもネガティブなものになってしまいましたが、この気持ちが自分を海外に連れて来たんだと思ってます。
1年生の春休み、一冊の本と出会いました。
本の内容全てがとっても刺激的で、きっかけの4つ目である海外インターンに参加しようと思ったのもこちらの本のおかげです。2年経った今でも覚えているのが、”日本の技術は素晴らしいが、それを海外に広めることができる人材が少なすぎる”、という記述です。この頃は特に自分にははっきりとした ”なりたいもの” というのがありませんでした。しかし、この本を読んでから漠然と、少しでも日本を海外に広めるお手伝いができる仕事に就きたいと思うようになりました。
2年生の夏休み、カリフォルニアで3週間のインターンシップをしました。
インターンの前には3日ほどの研修があり、アメリカで働く日本人、そしてアメリカで正規留学をしている日本人とお話できる機会がありました。この研修で、アメリカで勉強することと働くことへの憧れを抱き始めました。またインターン先の社長さんがとても良く面倒を見てくださり、何に対しても考えること、そして考える際の材料や情報の大切さを教えてくださいました。インターン先の社長さんは日本人ですが、中国人向けに日本食を主とした情報をフリーペーパーで発行しています。多種多様な人が多く住むアメリカだからこそ、ビジネスの可能性が多くあるのだと感じました。
これらのきっかけで、大学中退とアメリカへの正規留学を決めました。もちろん中退に抵抗もありましたし、周りの人間や、特に親がどう言うか…という不安もありました。しかし元からこれだと決めたら一直線な性格で、正規留学への手続きの方法を調べて留学アドバイザーへ相談をし、自分がこれからどういう日程でどう動いていくのか、どのくらいの金額が必要なのかを明確にした上で親に話しました。結果的には拍子抜けするほどあっさり「行けそうなら行ってきたら」と言ってくれました(笑) 今回のことに限らず、やりたいといったら肯定的に話を聞いてくれ、協力をしてくれる親には本当に感謝しています。
コミュニティーカレッジは基本的に2年間で、その後は4年生大学への編入、または就職の準備をします。アメリカでは日本と違い、きっちり2年通わなくても卒業に必要な単位をとれば卒業が可能です。私は日本の大学での単位を持っていたので、そのうちのいくつかを交換できました。そのおかげで、一般教養と経営学の2つを専攻していますが、通常より短い1年半で卒業することになっており、残すは半年です。この半年が終わり今の学校を卒業したあとは4年制大学へ編入し、マーケティングを専攻したいと考えております。
これからは私の経験を元に、アメリカの大学への留学を考えている方やしている方の少しでもお役に立てる情報を書いていきたいと思っていますのでよろしくお願いいたします!
日本の大学を中退し、ニューヨークのコミュニティーカレッジで経営学を勉強しています。高校では1年間のNZ留学、日本の大学在学中は海外ボランティア、現地発着ツアー、海外インターンを経験。今年5月から4年制大学へ編入します!Instagram: misaki935