募集要項に並ぶ、総合職と一般職。
どちらを選ぶかで悩む女子学生も多いですよね。
ですが、実はこの先、総合職と一般職、これらの違いがなくなるかもしれないのです。
そもそも総合職と一般職の違いは?
ではそもそもの総合職と一般職の違いは何でしょうか?
総合職は、将来的に管理職になることを期待された幹部候補でもあり、仕事内容は様々です。
事務系の総合職であれば、企画やマーケティング、営業などですね。
一方、技術系は、研究は技術開発ということになります。
一般職は、総合職の補佐を行う職で、書類作成や業績のまとめなどです。
より具体的な違いとしては、
総合職・一般職は今後どうなるのか
しばらくは現在の総合職・一般職という区分は続くでしょう。
しかし、今後はこれらの区別は無くなっていくと考えた方が良いです。女性の管理職比率を増やす政策もとられています。
実際に、今後の採用は全て総合職で募集しますという企業もありますね。更に、エリア総合職などの名前が付けられ、「転勤のない総合職」というものも出てきました。ただ、企業によっては「エリア総合職」という名前がついていても一般職と同じ様な業務を行うところもありますので、名前に惑わされず、内部の人の話を聞いて正確な情報を得るようにしましょう。
この変化の過渡期にあたる現在は、どちらを選択するべきか非常に難しい時期です。
「自分は人生で何をしたいのか、どんなキャリアを積みたいのか」をしっかり考えて選んでください。
今の所、「仕事が人生の中で大きな比率を締め、一生懸命働いて出世したいという人は総合職」、「仕事だけでなくプライベートも大事にして、出世には興味がないという人は一般職」という選び方が一般的です。
しかし、今後、これらの区別がなくなることを踏まえて、総合職は事務系の仕事も出来なければいけませんし、一般職はある程度のスキルや能力も必要とされることを分かっておきましょう。
当時、企業は右肩上がりに成長していますから、多種多様な事業に拡大していきます。
ですから、「これをやりたい」という基準ではなく「会社の言う通りに何でもします」という姿勢の人が欲しかったのです。
このような背景から、ひとつのことにこだわらず、様々な業務をこなす総合職という形態が生まれました。
また、高度経済成長期は女性の社会進出が進んだ時期でもあります。
しかし、当時はまだ、「女性は結婚したら専業主婦になって家庭に入る」というイメージだったので、入れ替え可能な業務しか任せられなかったのです。
現在の社会にこの区分の違いは効率的ではありません。
一般職の主な仕事であった連絡係はインターネットやスマートフォンに置き換わられました。女性の意識も変化し、結婚して家庭に入るのではなく、育児を終えたらまた会社に戻りたいという人が増えています。
福利厚生に経費がかかる正社員が、これまでの一般職のような補助業務をしていては会社の採算が合わないのです。
総合職についても現在の働き方にはそぐわない雇用形態です。
様々な業務をやらせるということは、その企業に長く務めてもらうことを前提としていますが、最近は転職がますます一般的になっていき。ていますよね。
これは今の若者の働くことに対する価値観の変化が原因です。
「働くこと=自分を成長させること」という捉え方をする学生が多くなっているため、入社してみないと何ができるか分からないといった総合職のシステムは、このような学生には適さないのです。
今後、雇用形態の変化はどんどん進んでいくということを念頭に、仕事を選ぶようにしましょう。