『休学のすゝめ』と題しているが、単純に休学をすれば人生が急に素晴らしい展開へと向かうとかそういうことではない。授業は大体サボって、バイトして、サークル活動に明け暮れて…そんな大学生活を送っていたらいつの間にか社会人になってしまった。そんなテンプレート学生から外れてみても面白いんじゃないの?っていうことで書いていきます。
「極める」の定義は非常に曖昧ですが、365日ただひたすらそれだけやっているというルーティンをしている人は世界中見渡してもそうそういません。もちろん休学中にそこまでやれるかどうかは別として、ひたすらやってみるという経験は世の中の多くの人がなかなか出来ないことです。
例えばありとあらゆる推理小説を読破してみても良いですし、ひたすらタイピングを速くすることだけに特化した練習をしてみるのも良いかもしれません。
推理小説を読んでいれば何か疑ってみてとりかかるという癖がつくでしょうし、タイピングを極めればあるいはプログラミングに興味が湧いたりするかもしれません。
何かの達人になるというのはいろいろやるべきことがある中ではなかなか難しいことです。些細なことでも、普段なら後回しにしていることがたくさんあるはずですから、その中からチョイスして取り組んでみましょう。そして、達人になりましょう。一つのことに没頭できる人は素晴らしい。新しい世界が見えてきます。
とりあえず社会人を体験してみるというのもありです。
企業が大学生に実務経験を積んでもらう取り組みとして、インターンシップが普及しています。特に関東圏では、ITベンチャーが皆利用してるんじゃないの?っていうくらい、企業はインターン制度を取り入れています。
しかし、実際に大学生がインターン生として事業に参加すると、当然フルコミットすることは難しいですから時間的制約ができてしまいます。
そこで、空いた時間でインターンをするだけじゃモヤモヤしてしょうがない大学生はもういっそのこと休学して、気の済むまで事業に没頭してしまえば良いと思うんです。実際に社会人を経験することで、将来的にどういうライフワークを営んでいきたいのかとか、これを仕事にして食べていきたいとか、いろいろ見えてくるものがあるはずです。
国公立大学に通っている皆さんは喜んでください。タダで休学できます。休学しまくりです。
一方私立大学に通う皆さんは在籍費用だけでそこそこぼったくられます。安くて10万円弱。高いところで年間授業料の半分強と、身内の支援なしには簡単に休学できません。
私立大学の皆さんは「おばあちゃん。俺どうしてもやりたいことがあるから休学費用をお願いします。」とでも言ってお金を持っている人から支援してもらいましょう。前向きな休学であることが伝わればきっと手を差し伸べてくれるはずです。
新卒として皆で一斉に働き出さないといけない、なんてことはありません。
人それぞれのストーリーがあって良いじゃないですか。
一刻も早くエリート街道を進むんじゃ!という確固たる意志をお持ちの場合を除いて、好きなように人生を歩みましょう。
慶應義塾大学商学部。圧倒的モラトリアムを満喫するために4年間日吉キャンパスへ通う(通常2年間,3年生から三田キャンパス)。 豊富な大学生活を活かして社会貢献できないか模索中。